ミックスシグナルの米指標発表で、金利も株価も方向が定まらず。
米経済の今をアップデート!!
仮想通貨は、その業界情報よりも米マクロ経済に引きずられていく局面で、トランプ大統領の発言や経済指標次第。
ビットコイン価格予想
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レンジ内で上抜けできそうなファンダを待つ
2024-11-23のまとめから変化なし。
相変わらず$90,000(強い雇用統計の急落)~$110,000(ATH)のレンジ内推移。
仮想通貨やBTCより、米マクロ経済の状況に引きずられていく状況の為、
どちらに抜けるかトランプ大統領の発言や指数次第といったところ。
2月は軟調な相場が続きそうなので、しばらくは様子見となりそうです。
アルトコイン
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下落は先週で底打ちしたのか?
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アルト全体をみると、先週が下落のピークに見えるが、市場の中心がBTCに戻っている為、BTC次第。
BTCはまだ下落してもおかしくないので、二番底への警戒は継続中。
日足だと、上値が重い(日50MA、日200MA、下降雲を上に見てる)アルトコインが大多数。
アルトコインETF
米SEC、グレースケールのドージコインとXRPのETF申請を審査開始
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XRP現物ETFの上場申請、米SECが審査開始へ
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上位アルトは、ETF承認が現実的になる報道もあり、単独上げにつながる場面もあるが、BTCが上がってこないと、そのまま1日の単独上げで終わることが多い展開。
米国株主要株価指数
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小売売上高の急失速でミックスシグナルへ
2025年1月25日の見解から下記の情報にアップデート。
ソフトランディング目線もミックスシグナル
・ほぼ全ての指数で米経済の強さを示している中で、小売売上高が2月14日の発表で急失速。「強い個人消費」が米経済を牽引していただけに、他指数でも弱くなってくる市場予想あり。
・利下げの手綱でソフトランディングにできるかパウエル議長に注目が集まる。
・金利の逆イールドは「10Y-2Y:2024/8/26」「10Y-3M:2024/12/2」にそれぞれ解消しており、2025年6月ごろまでにリセッション入りがなければ、ソフトランディング成功と言えそう。
・米雇用市場は依然として強く、失業率4.5%を超えてしまうと、リセッション入りの入り口とみています。
トランプ大統領の政策と発言
・大統領就任式の週に多くの大統領令に署名。その中に、暗号資産・AI関連の署名もあり、メガテックと暗号資産に追い風。
・「トランプ関税」で関税戦争と将来的な米インフレ懸念に。足元のインフレ懸念とはならないものの金利の高止まりに繋がり、米国株市場はネガティブな印象。
・「ロシア・ウクライナの和平交渉」エネルギー資源の安定供給が再開できる見込みとなり、こちらはインフレの解消材料として、米国株市場では好感。
NVDAとAI
・2022年10月に始まった「NVDAのサプライズ決算」は7四半期で終焉となり、2024年8月決算は7%下落。
・その後は「好決算だが高すぎるガイダンス期待を越えられず」軟調でしたが、トランプ大統領の当選で、AI投資が米国政府からも増えるとしてATH更新を継続。
・1月27日に中国発「DeepSeek R1」が、超低コストでChatGPT o1に匹敵すると話題に(詳細はこちら)。ここでもAI・半導体ブームの終焉が囁かれる。
・2024年8月のNVDA決算後下落の後、何度も「AI・半導体ブームの終焉」が噂されてるが、そのどれも崩壊することなく、いまだ上昇中。筆頭がNVDAからマグニフィセント7に戻ってきた印象はあるが、8月以降の調整も超えており、このムーブはまだ継続していきそうです。
・但し、上がり過ぎで既にチキンレース入りしている感は否めない。
米金利と為替
・インフレ懸念+米経済の強さで、金利の高止まりが懸念されている。
・ドル円は、現在の150円を基準として、「日本の利上げ」と「米国の利下げ」判断がそのまま反映されそう。
・米金利がほとんど利下げしないとなると、ドル円は150円台をレンジ推移が現在の既定路線となる。
まとめ
・米国の経済が適度に弱くなり、FFレートが3%台まで下がってくると、仮想通貨に追い風。特にアルトコインの上昇には利下げが絶対条件。
・かといって、米経済が弱くなりすぎると、仮想通貨まで資金が回ってこない為、ソフトランディングが理想的な展開。
・但し、2022年10月からの上昇で既に割高感のある銘柄も多く、投資冥利が見いだせない場合はアルトコインなど他のアセットに資金が流れていく可能性が高い。
・他のアセットに資金が流れていく事はトリクルダウンであり、上昇の最終局面であることが多いので、「腹八分の引き際」を今から心構えすること。
金利と為替
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トランプ氏の政策に、プラスにもマイナスにも翻弄される一週間。
関税、ウクライナ停戦への見通し、中国とのAI競争などが主なトピックですが、
当面はドル安(市中金利低下)となる気配。
但し、指数はミックスシグナルであり、もみ合いの結果、どちらに振れるか判断ができない状況です。
個人の発言により相場が左右する間は、長期目線の確認のみで静観します。
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週末の米小売売上高の急失速により、利下げ期待は先週より上昇。
但し、米経済の強さを示せなかった事で、株価への影響はマチマチに。
米国経済指標
CPI(1月)
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予想より上振れの数値で利下げ期待はさらに後退
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市場予想より強い数字で株価下落。利下げ期待は後退。
インフレ圧力が強まっているが、長期では米経済が強い事の方が重要だと市場は見ている様子。
PPI(1月)
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前日CPIに続く予想上回る伸び
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数字が強かった前日発表のCPIを補強するようなPPI数値に。
こちらも金利の高止まりを感じさせる結果。
小売売上高
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急失速、1年ぶりの前年比マイナス圏
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数年間に渡り「強い米経済の象徴」となっていた個人消費が2025年になり急失速。
ロスアンゼルスの山火事の影響もあるが、それは一部要因に過ぎない。
CPIとは逆で、利下げシグナルとなるが、米経済リセッション入りの可能性も示す。
ソフトランディングへの軌道が見えているだけに、この消費落ち込みがスポットかトレンドかを見極めていく事が、夏前までの課題に。
CPIと合わせて、強弱合わせた「ミックスシグナル」の一週間。
来週の主な指数発表
2月3週の主な指数発表は下記の通り。
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来週月曜日は、米国株は休場日です。
FOMC議事要旨公表のみで、指数発表はなし。
最近は、指数よりトランプ氏に踊らされる相場が多いので、
引き続きトランプ氏の「関税」を筆頭に、その発言に注視していきます。
今週の仮想通貨ニュース
日本国内の仮想通貨報道
和製マイクロストラテジーの株価、1年で46倍-ビットコイン投資
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金融庁、仮想通貨の有価証券並「金融商品」の扱い検討か 税率引き下げやETF見据え
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金融庁、暗号資産・ステーブルコインの送金決済規制見直しへ本腰
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今週の米国経済ニュース
パウエルFRB議長、利下げ急ぐ必要ないと改めて表明
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トランプ関税は関税戦争への引き金か
トランプ氏が相互関税導入で署名、インドとは交渉へ
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米国の相互関税は「誤った一歩」-欧州委員長が対抗措置の構え示す
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トランプ氏、ロシア・ウクライナ戦争の和平案
ウクライナ停戦交渉開始、米ロ首脳が合意-米政策は大きな転換点に
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トランプ氏、ロシアと中国との三者会談構想に言及-国防費半減目指す
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ゼレンスキー氏、ロシアとの協議に前向き-トランプ氏和平案に意欲
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DeepSeek台頭で中国株への資金流入再開報道
中国への直接投資、過去最大の流出超-貿易戦争でさらに悪化の可能性
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AI巡る期待で中国株買い-香港H株指数、3年ぶり高値
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