インフレ圧力が和らぎ米国株の上昇が続く 2023-11-18

インフレ圧力は和らぐも、個人消費はそれほど弱くない。

ソフトランディングが少しずつ現実味を帯び始めている米国経済。

米国主要株価指数は、年末に向けてATHを目指すのか?

その好調に下支えされて、仮想通貨市場は、相変わらずETF関連報道が目白押し。

BTCからアルトコインに資金循環されており、それも一巡。

ほとんどのコインで安値切り上げが続く強い相場に。

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ビットコイン価格予想

ビットコインチャート

日足のRSIは調整完了か

日足のRSIは、高い値段を維持したまま59まで下がってきました。

もう少し上昇する可能性がありますが、弱気ダイバージェンスが

発生しており、日足の調整入りは近そう。

それ以外の基本目線は変更なしで、

週足では2023年1月からずっと上昇トレンド継続中です。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)2種1.45%OKB、BGB
週足雲ブレイク20種14.49%BTC、ETHなど
週足雲に突入11種7.97%AVAX、LDOなど
日200MAブレイク73種52.90%DOGE、MATICなど
日足雲ブレイク20種14.49%BNB、ENJなど
日足雲内 or 下12種8.70%COMBO、MVなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全138種から参照

薄くなった週足雲を大陽線でブレイクしていく先行銘柄

ビットコインがレンジ相場も、独歩高のアルトコイン多数。

急上昇のほとんどのコインは、数年間ずっと分厚かった週足雲が薄くなり、

上値が軽くなったところをビットコインにつられてブレイクしている様子。

アルトコイン先行組チャート

主な銘柄は、RUNE、SOL、YFI、FFT、AVAX、ORDIなど。

週足雲抜けを2年間待っていただけに、来年につながる待望の値動きです。

先にATHしたのは取引所コイン

最先端を走る(既にATH更新中)のは、取引所コインの2種(OKB、BGB)です。

取引所コイン

前回バブル同様に、今回の仮想通貨バブルもビットコインの次に上がるのは、

主要アルト取引所コインとなりそうです。

短期アルトターンが到来

アルトターン

アルトでは、ETH、SOLあたりがけん引役となっており、

アルトターンと言われるビットコインからの資金循環

(ビットコインを利確してアルトコイン購入)も起こっていそうですが、

まだまだ長期足ではBTC現物ETF承認ありきのビットコインけん引相場が続きます。

ビットコインドミナンス

ビットコインドミナンスが60%付近にいくまでは、ビットコイン比率を多くして、

アルトの値上がりを深追いしないように警戒しましょう。

今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.439%-4.58%ダウ34,911.7+2.01%
DXY103.815-1.88%SP5004,514.03+2.24%
ドル円149.500-1.31%NASDAQ15,837.99+1.99%
VIX13.80-2.61%金(Gold)1,980.730+2.18%
原油76.412-1.80%BTC36,613.91-1.21%
11月18日終値の週間騰落率

米国株主要株価指数

米国株主要株価指数

指数(CPI、PCEデフレータ)ではインフレ圧力が弱まり、米金利が一段と下落。

各企業の決算や指数(小売売上高など)から、個人消費をみると、

それに連動するほどの弱さはまだ見えない。

インフレ圧力が弱まる兆候があるなら、消費や労働市場が強かろうと、

FRBは追加利上げせずに様子見となり、ソフトランディングに現実味も出てきている。

現在の米国株は、米金利と逆相関が特に強い状態で、

「インフレ圧力の和らぎ(米金利の下落)」「各企業決算(金利上昇後でも好調か?)」

大きく左右される時期になっている。

NASDAQに続き、他指数も下落トレンドをブレイク

先週のNASDAQに続き、ダウ平均・SP500も8月から続いた下落トレンドをブレイク!!

Russel2000も出遅れていますが、週200MAを目指して大陽線!!

大局観に変更なし。

年末に向けて、3指数はATHを目指したいところ。

ただし、上でまとめたように、金利の値動きに大きく左右される時期であり、

株価よりも米市中金利に注目しておきます。

米金利

米国債10年利回り

インフレ圧力の和らぎを受けて、米国債10年金利は一段と下落。

FedWatchツール

FRBの追加利上げは、市場予想ではついに0%に。

米長期金利の下落が、株価上昇の主要因となっています。

米国経済指標

CPI(10月)

CPI(10月)
CPI(10月)
コアCPI(10月)
コアCPI(10月)

ディスインフレは進んでるとして株高に

米消費者物価指数、10月は前月比横ばい-前年比では3.2%上昇
10月の米消費者物価指数(CPI)は前月比横ばい。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.1%上昇だった。前年同月比では3.2%上昇。市場予想は3.3%上昇。

市場予想は、ほぼ鈍化なしでしたが、結果は予想をやや下回り、やや株高に。

その後、ずっと下がらなかった住宅関連の指数も下がり始めたことが分かり、

予想以上に米国の景気後退は進んでいるのは?との予見から株価は上昇しています。

米CPIに上昇圧力か、10月から医療保険料の算出方法を変更
米消費者物価指数(CPI)は医療保険料の算出方法変更により、若干押し上げられる見通しで、ここ数カ月に見られていた物価圧力の緩和トレンドが反転する可能性がある。

CPIの算出方法が10月から変更になり、どんな数値となるか予測が難しい報道あり。

市場が慣れるまで予測と異なる数値が出やすくなることも注意。

PPI(10月)

PPI(10月)
PPI(10月)
コアPPI(10月)
コアPPI(10月)

PPIもインフレ圧力軽減の兆候が見られる

米PPI、10月は予想外に低下-2020年4月以来の大幅な下げ
10月の米生産者物価指数(PPI)は市場予想に反して前月比で低下。低下幅は2020年4月以来の大きさとなった。インフレ圧力が経済全般で和らぎつつある兆候が新たに示された。

PPIもコアも予想より鈍化。

CPIは横ばい、同日発表の小売売上高は予想ほど落ち込まず、

米利上げ観測は「ほぼない」ところまで大きく後退。

小売売上高(10月)

小売売上高(10月)
コア小売売上高(10月)
コア小売売上高(10月)

ソフトランディングが現実味?まだ強い個人消費

10月の米小売売上高は0.1%減、市場予想ほど減少せず-年末商戦控え
10月の米小売売上高は市場予想ほど落ち込まず、9月分は上方修正された。米小売り業界は今後、重要な年末商戦を迎える。

インフレ圧力(CPI、PPI)は後退しているが、個人消費は市場予想ほど鈍化しない。

ソフトランディングに向かっているとして、株価も堅調推移。

あとは、市中金利がどう動いていくのか?に注目が集まっていますが、

大きく下落すると、追加利上げの可能性もまた浮上してきますので、

徐々に長期金利から下落していくと株価にとっては理想的なシナリオと言えそうです。

来週の主な指数発表

11月4週の主な指数発表は下記の通り。

ブラックフライデー前のFOMC議事要旨公表が注目。

また、すぐには数値が出ませんが、1年で最大のセールイベント

「ブラックフライデー」での個人消費額が注目を集めています。

今週の仮想通貨ニュース

XRPにETF申請虚報で大きく乱高下

仮想通貨XRP乱高下、ブラックロックのXRP ETF上場申請の虚報めぐり
米資産運用大手ブラックロックが米13日にデラウェア州で「iShares XRP Trust」という信託の登録書類を提出したことが報じられたが、現時点では「フェイクニュース」のようだ。

XRPのETF申請は誤報ではなく虚報

今回は、誤報ではなく虚報

ETHの申請も疑われ、一時アルト全般安に。

(結果、ETHの申請は事実で確認済み)

こういったフェイクがあることも仮想通貨らしく、

そのようなことがまかり通る世界に投資しているという事を

再確認させられる記事でした。

韓国の国民年金公団が米コインベース株に投資

韓国の国民年金公団、米コインベース株に30億円投資 約40%の含み益
韓国国民年金サービス(NPS)がコインベース(COIN)の株式30億円分を購入。初の米国株・仮想通貨関連銘柄への投資で40%の含み益。NPSとコインベースの最新動向を報告。

米コインベース株が仮想通貨の代替資産に

ビットコイン現物ETFはまだ承認されていないが、

株式投資を通して仮想通貨に投資したい人が、

米コインベースやマイクロストラテジーの株を代替資産として購入している。

4年前に比べて、機関投資家の関連報道が非常に多くなっています。

仮想通貨のETF申請に関する報道

HashDexの現物型ビットコインETF転換申請などの審査判断を延期、米SEC
ビットコインの価格は前日比で6.4%上昇。一方、米SECはHashdexによるビットコイン先物ETFの現物ETF転換、およびグレースケールのイーサリアム先物ETFの上場申請に関する審査の判断を延期した。
ブラックロックの仮想通貨イーサリアムETF上場申請に進展
仮想通貨の現物型イーサリアムETF「iShares Ethereum Trust」について、米資産運用大手ブラックロックは正式にそれに関する「フォームS-1」をSECに提出した。
米フィデリティも仮想通貨イーサリアムETFの上場申請を開始
米資産運用大手フィデリティも現物型イーサリアムETFの上場申請を始めた。先週ブラックロックの申請に続く事例となる。

どれも既に予想通りで各コインの値動きには影響なし

BTC現物ETFの承認は延期され、ブラックロックがETH現物ETFを正式に申請。

どれも既定路線の話で、既に価格には織り込まれており、値動きなし。

予定通りに進んでいるかチェックしています。

OpenAIのサム・アルトマンCEOが解任

OpenAIがサム・アルトマンCEOを解任、仮想通貨Worldcoin急落
「OpenAI」はサム・アルトマン氏を最高経営責任者(CEO)と取締役から解任。この動きを受け、仮想通貨プロジェクトWorldcoinのWLDトークンは急落した。

Worldcoinは急落

初期報道のみで、まだ詳細は不明。

サム・アルトマンの影響力がなくなるのか?OpenAIが求心力を失うのか?

なぜ解任に至ったのかがわかるまで、関連銘柄はボラが激しくなるので要注意。

今週の米国経済ニュース

日銀、来夏から段階的な利上げ開始か

マイナス金利解除は来年4月、来夏から段階的な利上げへ=早川元日銀理事
早川英男元日銀理事(東京財団政策研究所主席研究員)は14日、ロイターのインタビューに応じ、日銀は来年4月にマイナス金利を解除したのち、3カ月に1回程度のペースで段階的な利上げ局面に入ると予想した。
3メガ決算軒並み好調、金利復活視野で「預金」に価値-利益押し上げ
3メガ銀行グループの連結決算が14日、出そろった。国内外の金利上昇による貸し出し利ざや改善や円安による海外事業の収益押し上げなどを背景に、2社が今期(2024年3月期)の純利益予想をそれぞれ上方修正するなど好調な内容だった。

利上げに耐性ない日本は弊害に注意!!

YCC柔軟化で、徐々に金利の許容幅を上げている最中だが、

ついに来年4月からマイナス金利を解除して、夏には段階的な利上げに

進むだろうとの予測も出始めました。

その金利上昇も見込んで、日本国内の3メガバンクの決算も好調。

ドル円相場も然ることながら、日本に住む私たちにとって生活に直結しますので、

その動向は確認していきます。

また、もう何十年も利上げに耐性のない日本で、利上げを行う場合、

段階的に行わないと「米国のスタートアップ銀行破綻」のような弊害が

起こる可能性を警鐘しています。

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