トランプ関税で、多くのアセット(金利も為替も株も仮想通貨も)が乱高下する相場に。
雇用統計を好感した市場も、新たな「トランプ関税」示唆で急落のまま、週末に。
週末に唯一市場が開いているビットコインがその市場のマイナスを一手に引き受け、
仮想通貨市場は急落しています。
特に、アルトコインの下落は凄まじく、大統領選挙前の雰囲気まで逆戻り。
テクニカルより「トランプ関税」が優先される相場であり、
この報道が一定の決着をするまでは様子見の相場となります。
ビットコイン価格予想

トランプ関税による週末のマイナス相場がBTCに直撃!
2024-11-23のまとめから変化なし。
トランプ関税を週末ギリギリで発表することで、月曜日の市場が開くまでの市場のマイナス雰囲気がビットコインを直撃。
週末に大きく下落する相場が続いています。
下は、$90,000、$80,000が大きな抵抗線となっていますが、トランプ関税が落ち着くまで、今までの底堅さを維持できるのか?難しい局面。
むしろ、大きく下落して長い下髭を出してもらった方が、スッキリと上昇できるチャート形状。
いずれにしても、トランプ関税がテクニカルより優先される状況なので、ガチャガチャせずに様子を見ます。
アルトコイン

アルトコインは大きく下落

「トランプ関税」の乱高下を受けて、アルトコインからは資金が抜かれ、大きく下落するコインが多数。
その状況は、大統領選挙前の下落相場と同じ水準まで下がってきました。
2月はこのまま軟調な相場が続きそうで、まずはまたビットコインに頑張ってもらって、
アルトコインがそれにつられて、日足が上向いてくるところからやり直さないと
ならない位置まで戻されています。
XRPやミームも含め、元気のよかったコインが単独で上昇する場面もなく、
アルトは市場から見放されるほど資金が抜かれている状況です。
米国株主要株価指数

雇用統計よりトランプ関税
一週間が、カナダ・メキシコへの「トランプ関税」を1か月見送りで
先週末に下落した株価を全戻しから始まり、
雇用統計の弱さで株価上昇も、最後に日本を含めた他国への「トランプ関税」を示唆でまた下落。
とにかくトランプ関税に振り回された一週間でした。
2025年1月25日の見解から変更なし。
重要なラインは下抜けせずに維持している為、この「トランプ関税」が落ち着くまでは様子見がよさそうです。
金利と為替

「トランプ関税」が日本にも降りかかりそうで、大きく円高に振れています。
重要な152円を下抜けしてしまい、週明けのトランプ大統領の発言次第で、
更に大きく円高に振れていく可能性を残しています。
今は、テクニカルよりトランプ氏の発言次第の為、「トランプ関税」の行方が
落ち着くまでは様子見が良さそうです。

米国の利下げ予想は「今年から来年で1回あるかないか」というところまで後退。
「米景気の強さ」と「トランプ関税による物価高」を予測したもので、
こちらも「トランプ関税」が落ち着くまでは乱高下が続きそうです。
米国経済指標
ISMサービス業景況感指数(1月)

22年以来の50越えで製造業も強さを取り戻すか

製造業が2022年の下落以来、初めて拡大の50越えに転じた。
ソフトランディングに向けたルートに見えるが、この拡大がトレンドになるのか?
継続して注視します。
ISMサービス業景況感指数(1月)

未だ拡大圏も勢いがやや失速

50より上を推移しているが、強さよりも勢いの失速を感じる数値に。
ついにサービス業に陰りが見え始めるのか?米経済の鈍化につながる可能性もあるが、
利下げの根拠にもなり得るため、株価は小幅上昇。
雇用統計(1月)



失業率4.0%で強弱混在


失業率は4.0%に低下、雇用者数は市場予想より大幅に弱かった(147万人)ものの
前月速報値に大きな上昇修正が入っている事で強弱混在の結果に。
市場は、結果的には利下げに有利に働くとして株価は上昇しました。
来週の主な指数発表
2月2週の主な指数発表は下記の通り。

来週は、CPIと小売売上高。
確認しますが、今はインフレ数値や米国の強さよりも
「トランプ関税」で為替も株価も乱高下する相場となっている為、
トランプ大統領の言動が、引き続き最注目です。
今週の仮想通貨ニュース
インド政府、米国を念頭に仮想通貨の規制方針を調整検討か

国家や企業の仮想通貨投資が続々報道も…




「国家・企業が仮想通貨投資の準備をしている」「関連企業の業績がいい」
という報道がとにかく多いにも関わらず、価格上昇はありません。
これまでの噂が事実に近づいているという報道で、織り込み済みのものも多く、
短期トレーダーが市場に戻ってくる要因にはなっていない。
今週の米国経済ニュース
米国の対メキシコ関税は1カ月先送り、シェインバウム大統領発言

先週末にトランプ関税で株価は暴落したが、週明けには1カ月先送りの発表で、大きくリバウンド。
マグニフィセント7決算
GOOG | × | 売上予想上回るも、クラウド成長鈍化と高投資計画で株価下落。 |
MSTR | × | 大幅な損失計上、ビットコイン保有増加も株価下落。 総保有枚数は471,107BTCに。 |
MSTR(マイクロストラテジー)は、マグニフィセント7ではありませんが、
仮想通貨関連企業として参考までに。
その週末には、他国への関税示唆も


カナダ、メキシコ、中国以外の国にも「トランプ関税」を示唆したことで、株価は大きく下落。
先週同様、金曜日の最後に発表することで、その結果が週末を跨ぐことに。
仮想通貨は週末にも投資できるアセットとして、その影響(下落)をモロに受けています。
コメント