YCC柔軟化で円高にトレ転するか 2023-07-29

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今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.953%+2.92%ダウ35,437+0.65%
DXY101.700+0.61%SP5004,582.24+1.01%
ドル円141.147-0.48%NASDAQ15,750.93+2.11%
VIX13.33-1.99%金(Gold)1,959.340-0.13%
原油80.720+4.99%BTC29,314.14-2.56%
7月28日終値の週間騰落率

ビットコイン価格予想

ビットコインチャート

為替、株と連動せず、ビットコインは今週も小幅レンジ

FOMC、ECB、日銀金融政策決定会合に米国企業決算と話題に事欠かない一週間でしたが、ビットコインが反応することはなく、小幅レンジを継続中。

目線に変更なしで、引き続き週足雲の突破を狙える位置にいます。

日足では日足雲と日50MAにサポートされ始めており、ここが維持できればまた$30,000に復帰して、週足雲の突破に再チャレンジできそうです。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.77%OKB
週足雲ブレイク5種3.85%BGB、XRPなど
週足雲に突入17種13.08%BTC、ETHSOLなど
日200MAブレイク4種3.08%UNI、DOGEなど
日足雲ブレイク29種22.31%ADA、AVAXなど
日足雲内 or 下74種56.92%MATIC、SANDなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全130種から参照

単独上げするコインも出てきた

単独上げしたアルトコイン

アルトコイン全体では、まだ約80%が日200MAより下推移で元気がありません。

しかし、XRP報道以降、単独上げのアルトコインがまた出てきています。

COMP、SOL、DOGEなどが代表例で、ビットコイン頼みは依然としてだが、アルトからもわずかですが活気が戻りつつあります。

米国株主要株価指数

米主要株価指数

強すぎる米国株

調整を挟まずに各指数が続伸を続け、それぞれのATH(史上最高値)がついに見えてきた。

4-6期の各企業決算も好調なものが多く、かつ、物価もピークアウトが確認できており、「ソフトランディング」への期待が市場に広まりつつあります。

ただテクニカル的には2か月前から、「短期目線でいつ調整入ってもおかしくない」状況が続きます。

RSIは、NASDAQのみならず、ついにSP500も70を超えてきました。

少なくとも積み立て以外は今買うタイミングではない。

適切な調整で、各指数の黄色ラインでレジサポ転換できると、さらに上の視界が明るくなります。

ドル円は円高傾向も一進一退

DXY、ドル円チャート

FOMCと日銀金融政策決定会合(YCC柔軟化)を受けて、円高に大きく振れそうな気配がありましたが、結果的には138円で大きな下髭となり、141円を維持。

事前報道があったことや発表当日の朝から円高に振れており、一進一退の状況。

今回の「YCC柔軟化」でも円高に明確に転換しなかった事から、もう日米の構造的金利差は、日本株も10年金利もすでに織り込み始めている見方もあり。

テクニカル的には、ドル円が日200MAの上で推移を続けるのか?それとも、サポレジ転換から円高トレンドに触れていくのか?が直近の注目ポイントです。

米国経済指標

FOMC

・市場予想通り0.25%の追加利上げ(5.25-5.50%)を実施

パウエル議長の発言「6月とほぼ同様」も市場は「ハト派より」と捉える

・今年中の利下げはなく、インフレ率を2%に戻すため、引き続き「追加的な金融引き締めを検討」

利上げは市場予想通りでFOMCは無事通過

追加利上げはデータ次第とのFRBの姿勢、ドル弱気派の追い風に
米ドルには一段の下落余地があると見受けられる。26日に0.25ポイント利上げを決めた米金融当局はさらなる金利引き上げについてデータ次第だとし、現行の引き締めサイクルが終わりに近づいていると、トレーダーは自信を深めることになった。

一言で表すと「FOMCは無事通過」

利上げは市場予想通り25bp利上げ。

注目の追加利上げは「年内にもう1回の可能性」を残したまま、これまで同様に各指数をみて判断していく。

為替は、ややドル安に動く。

市場は、先月と同じくこれ以上の利上げは織り込んでいない様子。

実質GDP

日時時間指標前回市場予想結果
7月27日(木)21:30実質GDP
(速報値)
2.0%1.8%2.4%
日本時間で表記

市場予想を超えて前四半期より上昇

米GDP、4-6月速報値は前期比年率2.4%増-予想1.8%増
4-6月(第2四半期)の米国経済は予想外に勢いを増した。予想より強い個人消費と、堅調な設備投資が寄与した。

市場予想は前四半期より後退するとしていましたが、結果は景気加速。

リセッションどころかこの数値だけでは、いまだ米国は経済成長を続けています。

CPIとPCEコアデフレータがしっかりと下がってくるようなら、ただの理想論だと思われた「ソフトランディング」も視野に入り始めます。

ドル安は今後の既定路線となりますが、株価は夏枯れせずに上昇が続いています。

PCEコアデフレータ

日時時間指標前回市場予想結果
7月28日(金)21:30PCEデフレータ4.6%4.2%4.1%
7月28日(金)21:30PCEデフレータコア3.8%3.0%3.0%
日本時間で表記

ほぼ市場予想通りの鈍化

米個人消費支出、6 月は前月比0.5%増-PCEコアは前年比4.1%上昇
米国では主要なインフレ指標が、物価圧力の緩和が続いていることを示した。個人消費も活発となり、7-9月(第3四半期)を前に景気が勢いを増していたことが明らかになった。

ほぼ市場予想通りの鈍化で、ここではCPI同様「インフレピークアウトの兆候が見えるが、2%には程遠い」というイメージ

ソフトランディングへの期待が更に高まる印象で、来週の雇用統計で未だ高い数字が維持されるのか?注目です。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
8月1日(火)23:00ISM製造業景気指数46.046.8
8月3日(木)23:00ISMサービス業景気指数53.953.1
8月4日(金)21:30非農業部門雇用者数20.9万人20.0万人
8月4日(金)21:30失業率3.6%3.6%
8月4日(金)21:30平均時給4.4%4.2%
日本時間で表記 市場予想はTradingEconomicsのコンセンサス(市場予想の平均)より

今週の仮想通貨ニュース

WorldCoin(WLD)がバイナンス等に上場

【速報】仮想通貨「Worldcoin」、メインネットローンチ 取引所上場相次ぐ
サム・アルトマンCEOらが進める仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」は本日、メインネットをローンチした。

OpenAI社のサム・アルトマンCEOらが進める注目コイン

OpenAI社のサム・アルトマンCEOらが進める”ユニバーサルベーシックインカム”仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」がメインネットをローンチし、バイナンスやBybitに上場。

ベーシックインカムという性質もさることながら、OpenAI社のサム・アルトマンCEOが名を連ねていることから、ChatGPTやAIとの連動も期待されており、次の仮想通貨バブルの注目株に。

上場後は下落しそうですが、次の仮想通貨バブルの大型上昇銘柄になる可能性も高い。

秋頃からBTC半減期にかけて、下落していくようでしたら、少しずつ買い向かってみます。

米国「金融イノベーション・テクノロジー法」通過

米下院農業委員会、仮想通貨規制を明確化する法案可決 下院での審議へ
米下院農業委員会はビットコインなど仮想通貨について規制を明確にする「21世紀のための金融イノベーションとテクノロジー法」を可決した。一方ステーブルコイン法案の交渉は決裂している。

米国での仮想通貨の規制枠組み作りが進む

ビットコイン現物ETFの申請に沸く仮想通貨業界ですが、「規制」が昨今のメインテーマに。

「規制」や「法整備」が確立した後に、企業が大量に仮想通貨業界に押し寄せると想定していますので、こういった枠組みが米国で進んでいく事は大歓迎です。

今週の米国経済ニュース

メガテック決算

アルファベット4-6月、売上高が市場予想上回る-広告収入堅調
米グーグルの親会社アルファベットが25日発表した4-6月(第2四半期)決算では売上高がアナリスト予想を上回った。対話型人工知能(AI)との競争にさらされる中でも検索広告事業が堅調な業績を上げた。決算発表後の米株式市場の時間外取引で株価は一時...

グーグル:〇 クラウド、Youtube広告共に好調で市場予想を上回る

マイクロソフト、クラウド事業減速-AI製品期待に影落とす
米マイクロソフトが25日発表した4-6月(第4四半期)決算では、売上高が緩慢な伸びにとどまった。同社はクラウドサービスの「アジュール」事業の減速が続く見通しも示し、新たな人工知能(AI)搭載製品への顧客の関心を巡る楽観論に影を落とした。株価...

マイクロソフト:〇 売上高、EPSともに市場予想を上回るも時間外で株価は下落

メタの株価上昇、売上高が予想上回る-短編動画サービスが寄与
米メタ・プラットフォームズの4-6月(第2四半期)売上高は予想を上回り、同社は7-9月(第3四半期)について明るい見通しを示した。新しい短編動画サービス「リール」に広告主を引き付けるのに成功していることを示唆した。

メタ:〇 売上高、EPSともに市場予想を上回り、時間外でも株価は4%以上上昇

ECBは市場予想通りの0.25%利上げ

ECB、0.25ポイント利上げし中銀預金金利を3.75%に
欧州中央銀行(ECB)は27日、0.25ポイントの利上げを実施し中銀預金金利を3.75%とした。引き締めサイクルは終わりに近づいているが、次回9月会合での追加利上げの可能性は残した。

欧州では、ECBが0.25ポイント利上げを実施し、中銀預金金利を3.75%に。

アメリカ同様インフレ率2%を目標に追加利上げの可能性は残しています。アメリカのほうがインフレ率の抑制は進んでいますが、こちらの動向も要注目。

日銀:サプライズでYCC柔軟化

日銀のYCC柔軟化は実質的な緩和修正、形骸化が進むとの見方
日本銀行が28日の金融政策決定会合で決めたイールドカーブコントロール(長短金利操作、)政策の柔軟化措置は、日銀の想定を上回って推移する消費者物価の上昇に対応した実質的な緩和修正といえる。約7年にわたって続く長期金利を抑制する異例の緩和策の形...

・10年金利を0.50%を「目途」に残し、柔軟化

・指値オペは0.50%⇒「1.0%」に引き上げ

・1%まで上昇することは想定いていないが、上限として設定

YCC修正報道が出た後に、「今回はない」が大半の予想となっていましたが、柔軟化を実施。

具体的な数字を出すものの曖昧表現を残して、日銀が「柔軟に対応できる」ように修正。

「金融緩和の持続性を高める」としていますが、実質的な「金融引き締めへの政策転換」に。

今後上振れるかもしれない物価(2022年春の米国と同様)を抑える為、一足先に日銀が動いてきました。

日本だけが遅れていた金融引き締めがここから徐々に始まるということなのか?

当面のドル円は、日銀の金融政策次第になりますので、こちらの情勢もチェックしていきます。

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