50bp利下げで、FRBはソフトランディングを目指す。
後手ともとれる50bp利下げをパウエル議長の妙手で軟着陸。
利下げの開始で株高、ドル安が既定路線に。
但し、雇用統計が悪化しない事(失業率4.5%以下)が条件!!
失業率の悪化をハードランディングに直結させる市場心理があるので注意。
仮想通貨は、業界での目新しい報道はなく、マクロ経済に依存する状況が続く。
ビットコイン価格予想
好感触のFOMCも日200MAは超えられず
3月9日からの見解に変更なし。
FOMCは株価、コモディティ上昇の結果となったが、日200MAは超えられず。
また、下を試しに行く可能性も十分にありますので、
相変わらずのレンジ形成を見守るようにします。
アルトコイン
9月1週を底としてセンチメントは改善傾向
底打ちから、約半数のアルトコインが日足雲突破に成功して、センチメントは改善傾向。
ビットコインが日200MAタッチの攻防中で、これを越えていけるかで
直近のトレンドが決まりそう。
ビットコインに追従する傾向は変わらずです。
米国株主要株価指数
米国株の行方は失業率4.5%以下を維持できるのか?に集約
歴史的なFOMCを終えて、まとめをアップデート
ソフトランディングできるのか?
- ソフトランディングの条件は下記
- インフレ退治に成功(PCEデフレータ、CPI)
- 雇用が悪化しない(雇用統計、保険申請件数など)
- GDPが上昇を継続する
- PCEデフレータ・CPIは、インフレ鎮静化がトレンドで確認できる
- 雇用統計で失業率4%前半を維持できるかが重要。
ソフトランディングかハードランディングかの市場判断が、雇用(特に失業率)に集約され、「失業率が上がりそうなニュースがないか」に市場は敏感
失業率の上昇=ハードランディング=株安という市場心理になっています。 - 米国株の調整は7月を起点として、ソフトランディングなら既に調整完了、ハードランディングなら中期(2025年秋頃まで)となる判断が難しい状況。
それ以上の長期目線では、まだまだ米国株の未来は明るい!!
AI・半導体ブームの継続はNVDA次第
- NVDAが好決算(2024年8月28日)も時間外で株価7%下落。
- 2022年10月に始まった「NVDAのサプライズ決算」は7四半期で終焉となり、AI・半導体ブームの天井が見えた印象。
- NVDA株価は調整を続けているが、以前のような市場全体を引っ張る力強さを感じない。
大統領選挙
- 米大統領選挙は両党一進一退も、ハリス氏有利な報道が多くなってきた。
ドル円の為替相場
- ドル円は、円高へのトレンド転換が決定的(7月の160円が頂点)。
- 日銀が7月31日会合で0.25%利上げを発表。今後も段階的利上げをしていくが、時間的余裕を持って判断する(9月20日会合)としている。
- 9月会合を受けて一旦円安にふれるが、週200MAに向かってドル安円高が進みそう。
- その後は日米の金融政策次第か。
まとめ
米国株の行方は、失業率4.5%以下を維持できるのか?の一点に集約されています。
仮想通貨は、それをベースに、米大統領選挙の行方+各規制状況に注視。
金利と為替
FOMCの50bp利下げで、今度は10Yと3Mの逆イールド解消がいつになるのか?
とその解消時の雇用統計(失業率が4%前半を維持できるのか?)に注目。
ドル円は、FOMCでドル安になったものの、日銀金融政策決定会合を受けて、
大きく円安にふれています。
ドル円は、一旦150~152円を目指して円安に振れると思われますが、
その後に、週200MAを目指してまた円高になっていきそう。
大統領選挙の行方
一進一退の状況も、じわじわとハリス氏有利に傾く。
米国経済指標
小売売上高
市場予想よりわずかに強い
市場予想よりわずかに強く、消費は底堅いようにみえる。
FOMCに決定打を与えるようなものではないが、市場は50bp利下げに傾く。
FOMC(9月)
・50bpの大幅利下げで、4.75-5.00%に。
・2023年7月の利上げを最後に、1年2ヶ月高止まりしたFFレートを利下げ開始。
・年内残り2回のFOMCで、2段階利下げがドットチャート中央値(市場は3回予測)
・インフレはほぼ制圧した(来年にはほぼ2%になる見通し)
・失業率は、上昇しているとはいえ4%前半はいい数字
・経済は堅調に拡大している
・50bpの利下げは、後手に出た結果ではなく、後手を取らない為のアクション
過去のFOMCまとめとの比較
静かな50bp利下げに成功
円高、ドル安で始まるも、会見後はドル高に。
引き続き、インフレと雇用のバランスを取るが、インフレ対策は見通しが立っており、
これまでより「雇用の下支え」をより明確にしてくるのではないかと考える。
個人的には、50bp利下げは後手に回っているように見えるが、
パウエル議長の説明がうますぎて、市場は荒れずに50bpの利下げに成功した印象。
日銀金融政策決定会合(9月)
・金利は据え置き
・強い経済なら利上げしていく姿勢から「政策判断の確認をする時間的余裕がある」と発言が変わり、年内の追加利上げ確率も少ない印象
すぐには利上げしない姿勢を示す
「植田ショックの引き金」と言われる強い経済で少しずつ利上げしていく姿勢を改めて修正。
利上げしていくスタンスを維持したまま、年内の利上げ示唆はなく、
時間をかけて判断していくとしていました。
植田総裁の発言後は、日本株高、円安に動いています。
来週の主な指数発表
9月4週の主な指数発表は下記の通り。
注目は、PCEデフレータでインフレ抑制が継続的に進むのか?&
日本では運命の総裁選があります。
小泉氏有利の報道もあるが、報道機関によりその印象が大きく異なることから、
米大統領選挙同様に混戦であることは間違いありません。
今週の仮想通貨ニュース
マイクロストラテジー社の買い増し報道
新たな資金調達でBTCを追加
今回のBTC取得 | $61,750で7,420BTCを約660億円(4.58億ドル)分取得 |
合計のビットコイン保有数 | 252,220BTC |
合計の平均取得単価 | $39,266 (1.42兆円) |
もはや定期的に買い増しを続けており、その購入タイミングが
相場を形成することもなくなってきましたが、平均取得単価は注視。
現在持っている自分のBTCの平均取得単価が、約$40,000より低い場合、
そのままガチホしていれば、長期で見て減る確率は相当に低いと言える。
ハリス氏勝利ならBTC「に限り」強気?
大統領選挙は両候補とも、仮想通貨に肯定的という報道もありましたが、
ハリス氏勝利の場合は、既にETF承認されたビットコインを除き、
それ以外のアルトコインで現在の規制が継続される可能性の報道。
ゲンスラー氏の留任可能性が主な原因となっています。
今週の米国経済ニュース
トランプ氏に再度暗殺未遂
トランプ氏は無事
再度、トランプ氏の暗殺未遂かと報道され、犯人とされる男はその身柄を拘束されています。
未然に防がれたため、前回ほどの大々的な報道はなかったものの
大統領選挙中に2度の襲撃報道は、異常だと考えるべき。
大統領選挙の行方は、どちらかの勝利に予想するものではなく、
どちらになってもよい投資ポジションをとることが大切。
一人の命もなくなることなく、決着がつくことを祈っています。
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