米景気後退示唆を示す指数結果に。
米国株と市中金利がともに下落する展開。
仮想通貨は、レンジ形成で上がる要素も下がる要素も決定打に乏しい状況が続く。
DMMビットコインで482億円相当の不正流出があっても、決定的に下落しないのは、
今のビットコインの市場規模拡大を示していると言えそう。
ビットコイン価格予想
バットニュースもBTCは下落しない
DMMビットコインの不正流出も、トランプ大統領の有罪判決も、
以前なら急落の起因となりかねない悪いニュースが、
足元の短期下落のみで、中長期のトレンドを変えるほどの
価格変動に繋がらなくなってきています。
ETF取引が始まったことで、価格が「以前より大きく下支えされている」
という考えが、一般的で実際にそのように値動きしているように感じます。
多くの報道があるものの、ATHを超えるまで、
基本的には、3月9日からの見解に変更なし。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 7種 | 3.95% | BTC、BGBなど |
週足雲ブレイク | 76種 | 42.94% | ETH、SOLなど |
週足雲に突入 | 48種 | 27.12% | SAND、ALGOなど |
日200MAブレイク | 6種 | 3.39% | XMR、WLDなど |
日足雲ブレイク | 1種 | 0.56% | TWT |
日足雲内 or 下 | 39種 | 22.03% | XRP、XYMなど |
状況変化なしも独歩上げが目立つように
ビットコインに追随して、3月高値と5月安値の中でレンジとなっているコインが多数。
その中で、一部のコインが上振れでATHしたり、3月高値を超えていったり
するようになってきました。
また、上場後すぐに時価総額ランキングで100位以内に入ってくるコインも
例)NOT、BRETT
ETFが決まったイーサリアムも、ビットコインを牽引するような力強さはない。
アルトにとって、「ビットコインの上昇待ち」は変わりませんが、大きく急上昇する
コインが複数確認されて、アルト市場のセンチメントは少しずつ明るくなってきています。
マクロ経済で不安定な状況が続くので、まだ確信とはなりませんが、
上昇前のコインを「打診買い」してもよい時期に差し掛かってきています。
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.502% | +0.78% | ダウ | 38,686.33 | +2.30% |
DXY | 104.625 | -0.12% | SP500 | 5,277.50 | +4.80% |
ドル円 | 157.234 | +0.18% | NASDAQ | 16,735.02 | +6.88% |
VIX | 12.91 | -17.46% | 金(Gold) | 2,327.20 | -0.29% |
原油 | 77.500 | -0.96% | BTC | 67,540.01 | -1.41% |
米国株主要株価指数
NASDAQも1週遅れて包み大陰線
ダウにつられて、NASDAQも包み大陰線に。
ダウがダブルトップを形成しようとしている中、NVDAも天井チャートで再度調整示唆か。
NVDAは、好決算で窓開け上昇したが、「急上昇後の長い上髭&株式分割発表」は、
これまでの米国株の流れでは天井示唆のテンプレチャート。
基本的な 米国株に対する考え方 に変更ない。
米経済のリセッション入りがより濃厚になってきているように見えます。
月足ではSP500とNASDAQが包み陽線
月足では、SP500とNASDAQが包み陽線で、まだまだ上昇していく気配です。
日足、週足、月足で全く見えている景色が違う判断の難しい環境なので、
どの時間軸で考えているのか?特に、意識していきます。
来週の雇用統計と再来週のFOMCで、今後数カ月の展開が決まっていきそうです。
金利と為替
今週は、市中金利と米国株が同時に下落する展開。
米経済のリセッション入りを予感させる内容で、未来の利下げ予想から市中金利は下落。
米国経済指標
実質GDP(1-3月)改定値
個人消費の減速を市場は好感
速報値から下方修正の1.3%。
個人消費も速報値の2.5%増から2.0%増に修正。
強すぎる個人消費が、政策通りに減速してきたことを市場は好感。
PCEデフレータ(4月)
市場予想通りの鈍化
市場予想に一致する鈍化。
前日のGDP改定値と合わせて、景気後退→未来の利下げを予感させる内容で、
市中金利は2日続落しています。
来週の主な指数発表
6月2週の主な指数発表は下記の通り。
最大の注目は、FOMC直前の雇用統計。
個人消費も鈍化傾向がみられることから、
「年内1回利下げのソフトランディング」のシナリオ通りに進むのか?の
判断材料となります。
今週の仮想通貨ニュース
BTCの調整終わりを示唆
ETFが価格を下支えしているのか
2023年12月以来で、BTC長期保有者の数が増えている報道。
ETFによる純流入が多く、価格が大きく下落しない印象です。
このまま横ばいで調整が終わり、上昇していく可能性もあり、
「ETF承認後ビットコイン」の価格変動に注目が集まっています。
信頼できる世界の仮想通貨取引所TOP20(米フォーブス)
偏りは見られるが、アジア勢も奮闘
Binanceが入っておらず、作成者の偏りがみられる。
本来のランキングより、報道の一部として確認。
有力なのは、CoinMarketCapで取引所ランキングをみましょう
トランプ氏、34の罪状全てで有罪
大統領選挙にどんな影響があるのか?
バイデン氏が票集めで、仮想通貨業界に前向きな姿勢を見せている報道があるものの
実際に、大統領選挙の結果だけを争点にすると、トランプ氏の当落が
仮想通貨業界に大きな影響を与える状況に変わりません。
ミームコインの価格というより、トランプ氏の大統領選に向けた情報として確認します。
DMMビットコインで不正流出被害
顧客資産は482億円の全額保証を発表しているが、ハッキング被害か
常に、仮想通貨相場の下落起点となり得るハッキング報道。
それでも、ビットコインの市場規模拡大に伴い、数百億円規模のハッキングでは、
価格を揺るがさないようになってきているという事か。
発表直後に大きな下落は見られないが、ビットコインが上昇しきれず、
ネガティブニュースが目に付くようになってきました。
取引所はコールドウォレットに保管されていましたが、
全額という事は一か所にまとめて保管されていたのか?
自分の資産も、絶対に一か所にまとめずに分散して保管するようにしましょう!
今週の米国経済ニュース
AIバブルに警笛を鳴らし始める経済学者も
NVDAへの期待は高すぎるのか?
今、世界で最も重要な企業となっているNVDA。
その時価総額は、APPLとMSFTを追い抜こうとしています(現在は第3位)。
今後、AIが各方面で活用されることは既定路線として、
その期待値としても高すぎるのか?
一喜一憂しないように、週足での安値を確認基準としておきましょう。
4月の為替介入は過去最大規模
約9.8兆円の為替介入が判明
為替介入と噂されていた4月の急激な円高は、やはり為替介入でした。
過去最大規模の2度の介入が確認されました。
一時的な抑止力にはなりましたが、抜本的な改革には至っておらず、
2023年の状況と全く同じ状況で、円安だけが進んでいます。
「痛み止め」と評される治療法がいつまで通用するのか?
日本からできることは少なく、「米国利下げからの円高転換待ち」
で耐える状況が続いています。
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