衝撃の雇用統計でパニック的転換点 2024-08-03

衝撃の雇用統計+FOMCで、米経済の第一シナリオが、ソフトランディングから景気後退へ変化。

景気後退入りを織り込んでいなかった市場が、それを急速に織り込み、

米国の長短金利は急低下、米国株は急落、日本株は歴史的暴落、

ドル円は急速な円高とインパクト抜群の転換点に!!

米利下げは、0.50%利下げや緊急利下げも予測が出始める。

仮想通貨は、米国株ほどのインパクトはないが、連れ安。

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ビットコイン価格予想

米国株につられて下落傾向

3月9日からの見解に変更なし。

歴史的なパニック転換点となりそうな米国株市場。

ビットコインもそのあおりを受けていますが、株式市場ほどのインパクトはなく、

そのままレンジ内での下落推移となっています。

3月から「$50,000付近への調整が健康的」としていますが、なかなか落ちず、

上昇の要因があっても上げきれないという曖昧レンジ。

マクロ経済の不安で、より下落方向への意識が強くなりますが、

レンジ内推移なので、引き続き、見守っていく状況です。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)7種3.91%BTC、BGBなど
週足雲ブレイク32種17.88%ETH、SOLなど
週足雲に突入14種7.82%GRT、PENDOLなど
日200MAブレイク1種0.56%XRP
日足雲ブレイク2種1.12%HNT、BIT
日足雲内 or 下123種68.72%AVAX、MATICなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全179種から参照

コメント

アルト市場は、元々仕切り直しを求められていましたが、

マクロ経済に連れ安で、さらに下落。

但し、既に下落しきっていたコインはあまり影響がなく、

今年大きく上昇したコインが特に下落している印象

単独上げもほとんど見られず、アルト市場は、じりじりと下落を続けながら、

マクロ経済またはビットコインが上向いてくるのを待つ相場に落ち着きそうです。

米国株主要株価指数

米国株は調整入りが決定的

7月6日にアップデートした内容を下記に更新

目線

  • AI・半導体ブームに陰り。米国株は調整入りが決定的で、NVDAの決算まで待てずに米国株市場がブーム崩壊の可能性も視野。
  • 米市場の第一候補が景気後退に変化。(ソフトランディングを考えていた市場が変化)
  • 次のポイントは、「(9月)FOMCの利下げ開始」「(11月)米大統領選挙の結果」
  • 米国株の調整は7月を起点として、短期(10月頃まで)か、中期(1年程度続く)か、判断が難しい状況。それ以上の長期目線では、まだまだ米国株の未来は明るい!!
  • ドル円は、円高へのトレンド転換が決定的(7月の160円が頂点)。135円~140円までは進みそうで、その後は日米の金融政策次第か。

背景

  • PCEデフレータ・CPIは、インフレ圧力が和らいでいる傾向がトレンドで確認できる
  • 雇用時計は市場予想を越える鈍化。数か月続いたミックスシグナルから景気後退入りのサインと言われる「サームルール」が点灯するほどに。
  • 日銀が7月31日会合で0.25%利上げを発表。今後もシナリオ通り推移すれば、日銀は段階的利上げを連想される内容
  • FOMCは9月利下げが決定的。現在(8月3日)は、0.50%利下げや緊急利下げを予測する声も。
  • 企業決算は長く続く株高局面で超好決算しか許さない状況が続く。NVDAの決算が超好決算ではない場合、崩れ始めた株価を止めるものはなくなる可能性がある。

今考える事

  • 「米国利下げ」
  • 「日本の利上げ」
  • 「米経済が景気後退入りするか」
  • 「大統領選の勝者は?」

この4つの織り込み具合で、現在の米国株が形成されていますので、11月までこの着眼点から考えます。
また、米国株が7月の直近高値を越えていくには、AI・半導体ブームに変わる「今は話題にもなっていない新しい何か」が材料として必要になるはず!なので、アンテナ張っていきましょー!!

VIXと恐怖指数

VIXは30付近まで急上昇して、Greed&FearIndexも27まで急低下。

ソフトランディングを楽観していた1か月前とは、大きく景色が異なります。

指数発表のない来週に、この指数(市場心理)がどこに落ち着くのか?を確認していきます。

マグニフィセント7の株価

7社ともに、株価頂点から大きく下落して調整局面入りしています。

決算が良かったメタ社でさえ、同様に長い上髭で下落決着。

当面はNASDAQを牽引するどころか、この7社でNASDAQの指数を下げてしまう状況が続く。

但し、週足で安値切り上げであり、チャートはいまだ崩れていません。

NVDAの決算は、8月28日。

金利と為替

米金利は急低下し、日銀利上げを受けて、ドつ円は円高に急激に振れる。

このまま160円を頂点に円高へ移行したことは決定的であり、あとは

当面のターゲットになりそうな135~140円で円安に折り返すかどうかに注目。

金利は、今週の全てのニュースが出揃ったあとでは、なんと9月に0.50%利下げが69%!!

ソフトランディングどころか米経済の景気後退入りを市場が大きく懸念しています。

順当な利下げは米国株に良い影響を与えますが、2段階以上の急激な利下げは、

「対応が遅れている根拠」として、株安の要因になります。

今週は、多くの発表と決算で市場が混乱し、どの商品も大きく下落しています。

さすがに、「パニックによる暴落」が強いなーと感じますので、

来週再来週で相場がどこに落ち着くのか?を見ていきたい。

いずれにしても、「レンジまたは下落基調」が既定路線。

米国経済指標

FOMC(7月)

8会合連続で金利据え置き。5.25-5.50%。

「9月に利下げが議題に上がる可能性がある」と示唆

・インフレ鈍化に手ごたえ。退治優先の姿勢が和らぐ。

・景気は底堅い。

・インフレ再燃リスクから「インフレと雇用、両面のリスク」に留意と変化

・パウエル議長の会見は「ハト派」と受け取れる。

9月利下げを示唆

パウエル議長、利下げは9月のFOMCで選択肢になる可能性も
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、9月にも利下げに動く可能性があるとの見解を示した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、7月30-31両日に開催した定例会合で、主要政策金利を約20年ぶり高水準で据え置くことを決定した。据え置き...

市場予想通りの無難なFOMCとして通過。

インフレを優先して利下げを行わない姿勢から、軟化。

指標を確認しながら、利下げの時を待っている状況に変化はなく、

雇用も悪化しないまま、その時を迎えられそうな印象。

次の重要発言は、9月FOMC前の8月ジャクソンホール会議となりそう。

日銀金融政策決定会合(7月)

・政策金利:0.25%に引き上げ

・国債購入計画:月に6兆円程度から1-2年かけて半減(市場予想通り

・物価見通し:イメージ通りに賃金上昇が進んでおり、消費は強くないが底堅い。

・植田総裁の会見は「タカ派」と市場が受け取る

マイナス金利を解除した3月から大きな変化はなく、予測通りに進んだから「利上げ」というのがポイント。

マイナス金利解除に続く利上げへ

日銀が追加利上げ、政策金利0.25%に-国債減額と同時決定で円乱高下
日本銀行は31日の金融政策決定会合で追加利上げを決めた。利上げはマイナス金利政策を解除した3月会合以来。2025年度末までの長期国債買い入れの減額計画と同時に決定した。

ドル円は、急激に円高へ完全にトレンド転換を見せる。

予測通りに進んだから利上げが最大のポイントで、今後サプライズ的な数値がなくとも、

このまま予測通りに進めば、淡々と利上げが進んでいく印象を受ける。

日本株は米経済不安&円高で歴史的暴落

大暴落に見舞われた日本株市場、2日間の下落率は2011年の大震災以来
グローバル投資家にとって今年に入り最も信頼できる株式市場の一つだった日本株が予想外の暴落に見舞われ、わずか2日間で世界で最も損失を被った市場に転落した。
円が一段高、米雇用統計受け一時対ドル147円台
ニューヨーク時間2日午前の外国為替市場では円が一段高となり、対ドルで一時146円台後半に上昇した。朝方発表の米雇用統計に反応。ドル売り・円買いの動きが強まっている。

同日に行われたFOMC、週末の米雇用統計と相まって、日本株は歴史的な大暴落へ。

と言っても、上がり過ぎた株の一時調整に見えますが、その下落幅が話題に。

確かに日足ではチャートが崩れるほどの下落でRSI28まで低下。

しばらくは日200MAを上値に軟調な相場が続きそう。

但し、週足ではまだ安値切り上げが続く健全なチャートに見える。

週足雲タッチ程度で持ち直して、上昇を続けていきそうに見えます。

ISM製造業景況感指数(7月)

大きく鈍化し、景気悪化を示唆

米ISM製造業総合景況指数、7月は46.8に低下-市場予想下回る
米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業総合景況指数は、過去8カ月で最大の活動縮小を示した。受注と生産の縮小が加速し、雇用の指数は4年ぶりの低水準となった。

8カ月ぶりの大幅な活動縮小で、景気悪化への入り口を示唆。

未だ、市場はソフトランディングを第一候補としているが、

利下げも開始されておらず、景気後退入りしそうな兆候が拡がっている印象。

雇用統計(7月)

予想以上の減速で9月利下げが決定的

米雇用統計、雇用者数の伸びが予想以上に減速-失業率は4.3%に上昇
7月の米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場の予想以上に減速。失業率はほぼ3年ぶりの水準に上昇した。労働市場が従来の想定よりも速いペースで悪化していることが示唆され、9月利下げへの道筋がほぼ確実となった。

コロナ以来、米経済の底堅さを示し続けてきた雇用市場でしたが、

数か月前からミックスシグナルとなっており、今回明確に市場予想を大きく上回る減速。

3つとも市場予想より悪化しており、ソフトランディングを

第一シナリオとしている米経済の景気後退入りも視野に入りそうな結果。

9月利下げは、100%どころか0.50%利下げを織り込み始め、株安に拍車をかけています。

米金利は急低下、ドル円は急激な円高、株価は大幅下落、小型株も大幅安と

激動の1週間を締めくくりました。

来週の主な指数発表

8月2週の主な指数発表は下記の通り。

来週は、指数発表というより、今週の答え合わせを一週間かけて市場が行うイメージ。

米国株が下落に転じたことは確定的だが、

・利下げ開始~大統領選挙付近までの短期調整局面なのか?

・それとも利下げ開始を頂点とした中期下落に突入するのか?

気持ちも落ち着き、米経済がソフトランディングorリセッションの可能性を探る一週間に。

今週の仮想通貨ニュース

ビットコインカンファレンス2024

トランプ前米大統領、ビットコインを「国家戦略準備金」に充てる方針示す ゲンスラーSEC委員長の解任にも言及
ドナルド・トランプ前米大統領がビットコインカンファレンス2024で講演し、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを国家戦略的な準備金に充てる方針を掲げた。マイニング産業の推進、規制を強めるゲンスラーSEC委員長の解任にも言及した。
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。

トランプ氏が登壇

・米国が暗号資産の中心になる

・大統領になったら、ビットコインを国家戦略準備金に充てる

就任初日にSEC委員長のゲンスラー氏を解任する

心躍る内容が満載でしたが、登壇が決まった後に漏れ伝わっていた内容に

終始した為、ビットコイン価格は変化なし。

クリプトに肯定的な姿勢を明確にしましたので、当面の間は、

米大統領選で当選が近づくほどビットコインの価格が上昇する市場になる。

トランプ氏が懐疑派からビットコイン応援団に転身するまで

トランプ氏がビットコイン応援団に入るまで、暗号資産懐疑派から一転
米テネシー州ナッシュビルで27日開かれたイベントは、暗号資産(仮想通貨)に関する会合のはずだったが、トランプ前米大統領の集会とみまがうばかりだった。

現政権の民主党にも暗号資産肯定の動き

米民主党議員ら、仮想通貨業界への締め付け転換とSEC委員長の交代求める
米国の民主党議員らは、民主党幹部に書簡を提出。仮想通貨やブロックチェーン技術に対して前向きな姿勢を取るよう求めた。

トランプ大統領の発言を受けて、現政権の民主党内にも暗号資産を

肯定する動きがあり、どちらの政権になっても暗号資産にとっては

明るい未来となっていきそう。

但し、大統領選前までに、何をどの程度織り込んでいるかで、一時的な

乱高下は免れませんので、一方へ偏った考え方は危険なのでやめておきます。

SOLに有利な訴えの修正

米SEC、ソラナなど12トークン含む訴えの修正へ|バイナンスUS訴訟
米SECとバイナンスが共同応答書を提出。SECはソラナやエイダなど12トークンの有価証券性に関する訴えの修正申立ての意向を表明。裁判所への共同応答書が提出され、訴えの妥当性や証拠追加の動きが注目されている。

SOLのETFへ一歩近づく報道。

インパクトはないが、妥当性が次第に認められてきている証明になるか。

マイクロストラテジー社が決算でBTC追加購入

米マイクロストラテジー、7月にもビットコイン追加購入 226,500 BTC保有に
米マイクロストラテジーは2日、7月にも仮想通貨ビットコインを追加購入したことを四半期報告で発表した。
3000億円調達でビットコイン大量追加購入を計画、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは2日発表の四半期報告で仮想通貨ビットコインを追加購入するための資金調達計画を伝えた。

今後の大量購入計画も発表

合計保有量226,500BTC
平均取得単価$36,821

BTC総数の1%を越えて、買い増しを続けるマイクロストラテジー社。

先日は、MARAがマイナー企業として初めてビットコインを

購入したことが話題になりましたが、米企業の買い増しが続いています。

特に、マイクロストラテジー社の平均取得単価は、「くじらの平均取得単価」

として扱われることがありますにで、決算の度にチェックしていきます。

日本でも国内企業のビットコイン所有を促進

メタプラネットが米マイクロストラテジーと提携 企業のビットコイン導入を促進へ
メタプラネットは今年の4月からビットコインを財務資産として購入し、現在245.992 BTCを保有している。一方で、株価は30日にストップ安となり、先週25日に記録した今年の最高値から約50%下落した。

今週の米国経済ニュース

米国収容企業決算

MSFT×クラウドサービス増収率が鈍化(31%→29%)で一時9%下落
META売上、ガイダンスともサプライズで一時10%上昇
AMZN×AWSの売上クリアも全体の売上高、売り上げ見通しに失敗。アフターで一時10%下落
AAPL新型iPadで全体的に好調も中国売上で大きな落ち込み。株価は一進一退。
COIN好決算で時間外2%上昇も、マクロにつられて大幅安

やはり超好決算しか許さない市場環境

来週も決算が続きますが、この状況が続きそう。

決算は悪くないが、ソフトランディングで9月利下げ開始となりそうな

マクロ経済につられて市場全体が下落していきそうです。

米大統領選でハリス氏が有利に

イラン最高指導者、イスラエルへの報復攻撃を命じる-NYT紙
イランの最高指導者ハメネイ師は、首都テヘランでイスラム組織ハマスの政治指導者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺されたとされる件に関し、イスラエルへの報復攻撃を命じた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が伝えた。

確実視されていた米大統領選挙は混沌へ

バイデン氏撤退から、ハリス氏が躍動。

トランプ氏の共和党が勝利確実と思われていたが、既に50%50%から

ハリス氏有利の声も聞こえ始める。

仮想通貨相場は、やはりトランプ氏勝利が有利に働くため、

FOMC声明+雇用統計&大統領選の行方不安で、大幅下落しています。

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