雇用統計でさらに金利上昇を織り込む 2023-07-08

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今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.070%+5.91%ダウ34,305+1.28%
DXY102.266-0.82%SP5004,398.96-1.16%
ドル円142.068-1.38%NASDAQ15,036.85-0.94%
VIX14.83+9.12%金(Gold)1,925.565+0.31%
原油73.619+4.66%BTC303744.70-0.89%
7月7日終値の週間騰落率

ビットコイン価格予想

ビットコインは値動きの少ない1週間に

雇用統計で為替や株、金利織り込みは多く値動きがありましたが、ビットコインは小幅レンジ内の推移で値動きの少ない1週間に。

目線に変更なく、引き続き「ビットコインの週足雲上抜け」を待っている状況。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.77%OKB
週足雲ブレイク5種3.85%BGB、AGIXなど
週足雲に突入21種16.15%BTC、ETHなど
日200MAブレイク4種3.08%SOL、AAVEなど
日足雲ブレイク8種6.15%UNI、WAVEなど
日足雲内 or 下91種70.0%MATIC、AVAXなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全130種から参照

ビットコイン同様にレンジ内推移

仮想通貨はビットコインのみならず、全体的に値動きの少ない1週間となりました。

引き続き、ビットコインにつられる状況が続きますが、突出した銘柄が出てこないか観測中。

米国株主要株価指数

全指数が上値の重い展開

全指数が上値の重いレジスタンスの上抜けを狙っている状況で、きっかけがつかめず調整入りの可能性が高い状況。

上も下も、NASDAQまたはRussel2000がどちらに触れるかで、他指数も追従していきそうな気配。

明確な方向性がでるまで、積み立て以外は様子を見ている状況。

米市場の現状確認

【米市場の現状】

インフレのピークアウトは確認できているが、底堅い実態経済(特に労働市場)。

指数発表の度に、FRBが金利をいつ下げ始めるのか?の見通しを、市場が後ろ倒ししながら徐々に織り込んでいるイメージ。(現在は2024年5月)

金利が5.50-5.75%まで上がることは織り込まれており、それ以上にならない限り、論点になっていない。論点は「いつ利下げされるのか?」に限る。

但し、金利が上がるほど「結果として利下げ開始が早まる」ことから、金利上昇を示す指数で株価も上昇する逆転現象も確認でき始めています。

ドルインデックスが急低下

長期金利がさらに上昇の見通しもDXY(ドルインデックス)が急低下。

それに連動して、ドル円も円高に。

通常はドル金利が上昇するとDXYも上昇しますが、今回は急低下。

こちらも連動しないチグハグな状況が続いています。

今年の3月以降、景気減退を示すシグナルと実態経済の強さを示すシグナルが入り乱れており、為替のみならず相場の方向性が読みにくい状況が続いています。

米国経済指標

ISM製造業景気指数

日時時間指標前回市場予想結果
7月3日(月)23:00ISM製造業景気指数46.947.146.0
日本時間で表記

市場予想に反して前月よりさらに下落

米ISM製造業総合景況指数、6月は46に低下-20年5月以来の低水準
米供給管理協会(ISM)が発表した6月の製造業総合景況指数は前月から低下し、8カ月連続での活動縮小を示した。生産や雇用、仕入れ価格などの指数が下がり、総合指数は約3年ぶりの低水準となった。

基準の50を下回るどころか前月よりポイントダウンで、活動の縮小に。

低水準が持続されており、この指数からは経済が弱まっている傾向が見て取れる。

ISM非製造業景気指数

日時時間指標前回市場予想結果
7月6日(木)23:00ISM非製造業景気指数50.351.053.9
日本時間で表記

サービス業が依然として強い

米ISM非製造業総合景況指数、6月は53.9に上昇-予想51.2
米供給管理協会(ISM)が発表した6月の非製造業総合景況指数は4カ月ぶりの高水準となった。業況指数や新規受注が拡大を示した。

毎月、活動の縮小が見て取れる製造業に対して、サービス業は依然として底堅い米経済を示す。

4か月ぶりの高水準で、市場予想よりも高いどころか、大きく上振れ。

同日発表のADP雇用統計も予想を大きく上回る数値が出ており、翌日の米雇用統計発表を前に、更なる金利上昇を織り込む動きとなっています。

雇用統計

日時時間指標前回市場予想結果
7月7日(金)21:30非農業部門雇用者数30.6万人22.5万人20.9万人
7月7日(金)21:30失業率3.7%3.6%3.6%
7月7日(金)21:30平均時給4.4%4.2%4.4%
日本時間で表記

予想下回り減速も平均時給は上昇

米雇用者数、6月は予想下回る20.9万人増-労働市場に減速の兆し
米国では6月、雇用者数の伸びが市場予想を下回った。労働市場が徐々に減速しつつあることが示された。ただ、賃金は堅調な伸びが続いている。

雇用者数は減速したものの平均時給は高い水準を維持。

ここでも景気後退への入り口と底堅い労働市場のチグハグを示す結果となり、7月FOMCでの利上げが完全に織り込まれる結果に。

年内利下げなしは決定的であり、7月FOMC後のさらなる追加利上げも視野に入り始める。

パウエル議長が昨年末から言っていた通りのシナリオをここにきて、市場も織り込み始めました。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
7月12日(水)21:30CPI4.0%3.6%
7月12日(水)21:30CPIコア5.3%5.0%
7月13日(木)21:30PPI1.1%0.2%
7月13日(木)21:30PPIコア2.8%2.6%
日本時間で表記 市場予想はTradingEconomicsのコンセンサス(市場予想の平均)より

今週の仮想通貨ニュース

ブラックロックCEOがビットコインに肯定的な言及

ブラックロックCEO「ビットコインは国際的な資産」、デジタル金としての役割を高く評価
米資産運用最大手ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、米フォックス・ビジネスの番組で、ビットコインは「金のデジタル化」という役割を担う「国際的な資産」であると発言した。

ビットコインはデジタル化された金

ブラックロックが提出している注目の「ビットコイン現物ETF」の承認に自信を見せています。

改めて将来的に、金に代替する資産になりえるとアナウンス。

今週の米国経済ニュース

FOMC議事要旨を公表

6月の米利上げ休止巡り、意見の相違明らかに-FOMC議事要旨
米連邦公開市場委員会(FOMC)が6月13、14両日に開いた会合では、全会一致という表向きの決定が示唆するほど参加者の見解はそろっていなかった。一部は利上げを支持したものの、最終的には金融政策維持の判断に賛同した。7月5日に公表された議事要...

利上げの見解は思うほど揃っていない

概ね、パウエル議長の発言通りの議事要旨でしたが、唯一、利上げに関する見解は「全会一致」というほど揃っていないことが分かった。

ただし、インフレが減速しているものの高止まりの可能性があり、7月FOMCでは利上げされるだろうという市場予想を後押しする結果に。

(7/6時点で7月FOMCでの25bp利上げ予想が95%)

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