NVIDIA高騰でNASDAQも上昇 2023-05-27

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米経済ニュース

5月FOMC議事要旨

・追加利上げの可能性は意見が分かれる

・インフレ圧力は依然として高い

・今年後半から緩やかな景気後退を見込んでいる

追加利上げの可能性がより示唆される印象に

FOMC議事要旨:追加利上げの必要性を巡り参加者に見解の相違
米連邦公開市場委員会(FOMC)が5月2、3両日に開いた会合では、銀行セクターでのストレスが経済に与える影響について高い不確実性がある中、インフレ抑制に向けた追加利上げの必要性を巡り参加者の見解が分かれたことが、24日に公表された議事要旨で...

ほぼ先日の会見通りでしたが、唯一、追加利上げの可能性は、パウエル議長の演説から受けた印象よりも「タカ派」な内容に

また、追加利上げだけでなく、政策で引き締めが適切な可能性もあると。

これをうけて、市場予想は利上げ予想がさらに上昇。

5月FOMC終了時には10%程度だった利上げ派が、週末にはむしろ多数派に。

(後述の米債務上限問題の影響もあり)

PCEデフレータ

日時時間指標前回市場予想結果
5月26日(金)21:30PCEデフレータ4.2%4.3%4.4%
5月26日(金)21:30PCEコアデフレータ4.6%4.6%4.7%
日本時間で表記

上昇率が前月より加速、更なる利上げ予測に

米個人消費支出、4月は前月比0.8%増-PCEコアは前年比4.7%上昇
4月の米個人消費支出(PCE)統計では、インフレと消費者の支出が共に加速したことが示された。物価上昇圧力と堅調な需要が続いていることが浮き彫りとなり、米金融当局は追加利上げに向けた姿勢を維持しそうだ。

PCEデフレータもコアも、ともに市場予想を上回り、上昇率が加速。

「金利引き上げに負けないインフレ圧力&強い米経済」が継続されています。

市場予測では、6月も25bp利上げ派が60%以上になったものの、米国株、仮想通貨は上昇。

強い指数=株高(後述)の構造に移行しています。

米債務上限問題

米国の「AAA」格付け、フィッチが格下げの可能性
格付け会社フィッチ・レーティングスは24日、現在最上位の「AAA」としている米国の長期外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)について、連邦債務上限問題を巡る対立を背景に「レーティング・ウオッチ・ネガティブ」に置いたと発表し、格下げする可能...
マッカーシー議長、債務上限交渉で進展あったと発言-26日に交渉再開
米国のバイデン政権と共和党は26日、連邦債務問題を巡り一時的に隔たりを縮めたが、上限引き上げ合意に向け依然として対立を続けた。

万が一を織り込み始める

5月25日(木)に、米国債券の格付けを「AAA」から格下げの可能性を示唆。

やはり、楽観的過ぎる市場に冷や水を浴びせる格好に。

Xデー(6月5日と推計)に向けて、話が進まない現状に世論もプロレス劇だと分かりつつも「万が一」を織り込まざるを得ない流れになりつつあります。

しかし、その翌日5月26日(金)には、やはり合意に近づく報道あり。と市場が振り回される日々に。

デフォルトはなくとも、その過程で株価は大きく乱高下する可能性は低くない事を踏まえて、長期で見守ります。

ドル円は米金利高による上昇

140円をピークに円安が既定路線

ドル・円は半年ぶり140円台、指標良好で米追加利上げの織り込み進行
26日の東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=140円台から反落。米国の追加利上げ観測の高まりを背景とした米金利上昇とともにドル高・円安が進んだ流れが一服。半年ぶりの大台でドル売りも出やすく、米債務上交渉の進展が待たれる中、週末や米国の...

「金利上昇=株高」の構図は崩れていますが、ドル円は「金利上昇=円安」の流れのまま。

米債務上限問題は合意が近く、次回FOMCの金利上昇も既に織り込み済みの為、ここをピークに中期ではまた円高(127円付近)振れていくのが既定路線。

但し、来週140円を大きく超えてくると、中期で150円に向かって更に上昇する可能性がありますので、ここも注目していきます。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
6月1日(木)21:30ISM製造業景気指数47.147.1
6月2日(金)21:30非農業部門雇用者数253.0千人185.0千人
6月2日(金)21:30失業率3.4%3.5%
6月2日(金)21:30平均時給4.4%4.4%
日本時間で表記

5月29日(月)は、Memorial Day(戦没将兵追悼記念日)で米国株は休場日となります。

注目は雇用統計。

今週のPCEデフレータが、鈍化せずに加速している為、雇用統計も同様となると、更なる金融引き締め政策が話題に上がり始めても不思議はありません。

数値の見方は「強い指数=株高」の構図に

指数で高い数値が出ると、「金利は追加利上げを織り込み」「米国株は株高」に反応するように変化。

市場心理は以下の流れ

強い指数が発表される ➡ 米経済が利上げに負けないほど強い ➡ FRBが追加利上げを行う ➡ インフレが収まる(経済成長が鈍化する)まで繰り返す ➡ 景気後退(リセッション)に入る ➡ FRBが利下げを行う ➡ 米国株の株高へ

結局「経済指標が強ければ強いほど追加利上げされ、結果として利下げ時期が早まる」という構図で株高に反応していると考えています。

米国株の価格予想

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.810%+3.59%ダウ33,106-0.81%
DXY104.226+1.00%SP5004,205.44+0.32%
ドル円140.609+1.95%NASDAQ14,298.41+3.59%
VIX17.95+6.78%金(Gold)1,946.930-1.57%
原油72.855+1.41%BTC26,705.93-0.16%
5月26日終値の週間騰落率

NVIDIAがAI銘柄のけん引役として大躍進

エヌビディアがアップル抜く公算、1日の時価総額増加で米企業最大へ
米半導体メーカーのエヌビディアの株価は25日、米企業の時価総額の1日の増加幅としては過去最大を記録する可能性がある。

2021年の最高値を超えてATHでAIバブルか

今年のChatGPTから始まったAI銘柄は既にバブルでは?との声も出始めています。

話題の中心にいるメガテックのみならず、AIとつく銘柄がどれも上昇したり、年始から200%以上の高騰があったりとドットコムバブルの後半に近いイメージがあるとの事。

その時代にはまだひろパパは株式投資をしていないので、酷似感はわかりませんが、多くの株クラが近いイメージを持っているようで、まだ上昇中ですが既に警戒水域の上昇率なのか。

テクニカル的には、週足でRSI86、週25MAにもタッチなしで上昇、BBからも大きくはみ出し、週足レベルでも調整またはトレンド転換になるタイミングです。

2021年11月の最高値($340)付近でロールリバーサルできると青天井のバブル相場という印象。

その後は、RSIが弱気ダイバージェンスを形成するまで、AIバブルの牽引として上昇しそう。

「靴磨きの少年」理論だと、NVIDIAの急騰は、まだYahoo!ニュースでも報道されていません。

【用語】靴磨きの少年【キーワード】
相場が天井に近いことを示すネタとして昔から挙げられる存在の比喩。言い伝えとも神話とも事実とも言われていますが、普段株を買うことがないような人(この場合は靴を磨く仕事していた少年、もちろん資金力はそれほど高くない)までが投資に関心をもち、始め...

もちろん「ここがピークの可能性」も捨てきれないので、バブルかも?という認識は忘れずに。

AI関連銘柄の下落は米国株全体の下落に繋がる

今年の米国株は、AI銘柄のメガテック企業がけん引しており、むしろそれ以外の企業の株価はほぼ横ばいか現在も下落中です。

もし、NDIVIAを筆頭にAI関連銘柄が大きく値を下げることになった時は、米国株市場全体が大きく下落しますので、NDIVIAとメガテック企業の株価は常に注視していきます。

米主要株価指数

NVIDIAをけん引役にNASDAQが大きく上抜け

「NVIDIAの上昇をけん引役」としてNASDAQがネックラインを大陽線でブレイク。

勢いが強いように見えますが、「AIは既にバブル」の声も前述の通りで、RSIも週足で70越え。

「夏枯れ相場」の時期にも入りますので、NASDAQがネックラインでロールリバーサルできるのか?が注目ポイント。

また、米国株上昇の勢いが、一部の高騰銘柄(AI関連銘柄)のみによるもので、Russel2000はいまだ週200MAの下を推移していることが懸念点。

米国株全体が上昇してこないと、上昇トレンドが長続きしない事は歴史が証明済み。

Russel2000も日々確認していきます。

仮想通貨ニュース

米大統領候補、仮想通貨の受け入れで意見が割れる

米大統領候補、仮想通貨ビットコインの寄付金受け入れへ
米国の大統領候補2人は、仮想通貨ビットコインによる選挙活動への寄付を受け付けると発表した。また、仮想通貨業界にとってより良い規制環境の整備を行っていきたいとの政策方針を示した。

来年の米大統領選挙の結果が仮想通貨に大きな影響を与える

今回のG7で、仮想通貨に関する様々な話し合い(先般のトラベルルール対応もその一つ)がありましたが、米大統領候補の仮想通貨支持も意見が割れています。

2024年秋に行われる米大統領選挙で、仮想通貨に肯定的な人が当選するかどうかは、業界にとって極めて重要な事になります。

また、同時に選出されるSECの委員長(現職は、仮想通貨否定派のゲンスラー氏)が、肯定派かどうかも同様です。

2024年春に半減期を迎えた半年後の大統領選で、米国が仮想通貨に肯定的な大統領を選出した場合、これまでにないバブルを形成する可能性があります。

米大統領候補を見ていく際に、仮想通貨を支持しているかどうかもチェックしていきます。

STEPN、「ApplePay」に対応

STEPN、米アップル社の「Apple Pay」に対応 Web2とWeb3の架け橋へ
STEPNはApple Payに対応したことを発表。アップル社はこれまで仮想通貨アプリに厳しいルールを課してきた経緯があり、STEPNは、今回の対応はWeb3全体にとって重大な一歩であると述べた。

STEPNのみならず、Web3全体のターニングポイントへ

Web3の課題は「業界に詳しくないユーザーが使いやすいインターフェース(UI)の実現」です。

NFTを購入する時、その管理などでどれだけ利用しやすいかが、ブームの火付けになります。

今回の報道は「STEPNが使いやすくなった」というニュースではなく、「ApplePayしか知らないライト層がNFTを買えるようになった」というニュースです。

数年後「これがWeb3浸透の起点だ」となりえるニュース!!

来年に向けて、着実に企業が仮想通貨業界参入の準備を進めるニュースが増え始めています。

香港で新しい仮想通貨規制が6/1施行

中国の国営テレビ、香港の仮想通貨ニュースを報道 バイナンスCZ氏がコメント
中国の国営中央テレビは、仮想通貨に関するニュースを報じた。この報道は香港の規制施行に関する内容で、バイナンスのCZ氏もコメントしている。

仮想通貨業界にチャイナマネーが流入するのか

香港が、細かいルールを設定した上で仮想通貨取引所を許可する「新しい仮想通貨取引所規制」を正式決定。

6/1から施工されます。

チャイナマネーが流入するのでは?と噂されていますが、報道直後も大きな価格変化は見られず、6/1を待たずとも、少なくとも直近での大きな波はなさそう。

しかし、次回の仮想通貨バブル時には、香港を通して、多くのチャイナマネーが流入されそう。

いずれにしても、仮想通貨業界にとって、もちろん「良いニュース」

他国でも、仮想通貨を受け入れるための規制が進んでいく事を望みます。

Binance、グローバル版の日本居住者向けサービスを11月末で終了

バイナンス、グローバル版の日本居住者向けサービス終了予定を発表
最大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンスは、グローバル版の日本居住者向けサービス終了予告を発表。今夏のBinance JAPAN(仮称)」の開設予定を明かした。

BinanceJapanに多くのコインが上場できるのか?

BinanceJapanが夏ごろに利用開始となり、2023年11月30日をもって、グローバル版は完全に利用ができなくなるとの事。

非常に残念なお知らせですが、同時にBinanceJapanに多くのコインが上場するかも?という予測もあります。

グローバル版の口座をどうするのか?は、様々な情報が出揃いそうな1-2ヵ月は様子を見てから、対応するのが良さそうです。

仮想通貨の価格予想

ビットコイン

先週に続くレンジ相場

上がらないというより、買い支えで下がらない印象。

AI関連ブームでNASDAQは大きく上昇していますが、仮想通貨はついていけず。

目線は同様で、$30,000を超えられるかに注目です。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.76%OKB
週足雲ブレイク4種3.05%AGIX、OG
週足雲に突入22種16.79%BTC、ETHなど
日200MAブレイク5種3.82%ADA、SOLなど
日足雲ブレイク0種0.00%
日足雲内 or 下99種75.57%MATIC、AVAXなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全131種から参照

アルト全般が小幅レンジで、単独上げも見かけられず

ビットコインと同じようにレンジ形成となり、単独上げは見かけず。

NVIDIAが話題の中心であるAI関連銘柄も、仮想通貨業界は特に大きな価格変化はなし。

全体の75%以上が日足雲からの仕切り直しとなっており、1月から続いた上昇相場は一服感。

ビットコインがどちらに動くかでまた相場の流れが決まっていきそうです。

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