日米とも政策転換は急がない 2024-06-15

日米とも政策転換は急がず、FOMCと日銀金融政策決定会合を通過。

米利下げ時期は遠のき、日本の利上げ市場予想より緩やかに行うことになりそう。

株価は上昇、仮想通貨は乱高下の末、下落しています。

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ビットコイン価格予想

FOMC後5%下落

レンジが続きますが、3月9日からの見解に変更なし。

FOMCの利下げ時期後退で、株に比べて仮想通貨の方が大きく乱高下。

今の仮想通貨が、いかに「マクロ経済で利下げを待ちわびているか?」

を示す結果となりました。

BTC単体の相場分析も然ることながら、今は利下げ開始時期がいつなのか?

それに合わせて次のバブルがあるのでは?がBTC保有者の大方の予想となっています。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)6種3.45%BTC、BGBなど
週足雲ブレイク54種31.03%ETH、SOLなど
週足雲に突入34種19.54%APT、ORDIなど
日200MAブレイク1種0.57%MNT
日足雲ブレイク0種0.00%
日足雲内 or 下79種45.40%XRP、ADAなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全174種から参照

週足雲から転落多数でアルトは下落基調へ

先週から比べて、週足雲から転落するアルトが多数。

ビットコインがレンジを形成している間に、アルトは45%が日足雲攻略から仕切り直しの状況に。

仮想通貨業界全体は、それでも上昇トレンドを信じているように、

恐怖指数は70より上でGreedを維持。

単独上げするコインも数が減り続け、アルトは先に下落トレンド入りが確定している。

ビットコインが3月の予見通りに大きく下落していく場合は、

アルトコインはここから更に50%下落も想定される為、

振り落とされないようにポジションには注意しましょう。

今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.223%-4.78%ダウ38,589.17-0.54%
DXY105.517+0.56%SP5005,431.61+1.58%
ドル円157.375+0.43%NASDAQ17,688.88+3.24%
VIX12.65+3.60%金(Gold)2,332.64+1.68%
原油78.523+3.85%BTC66,043.99-5.17%
6月15日終値の週間騰落率

米国株主要株価指数

FOMC通過後もNASDAQは上昇

基本的な 米国株に対する考え方 に変更ない。

但し、NVDAの天井感が強く、ついに日足のみならず週足でも

弱気ダイバージェンスが発生しています。

6月のどこかで天井をつけて、3カ月以上の調整に入るようなら、

「夏枯れ~大統領選挙に向けて上昇」という4年に一度の流れに

今年もなっていく可能性が高くなってきた。

夏の調整を挟んで、2025年夏前までを目途に株価上昇のシナリオ

既定路線として考えていきます。

金利と為替

FOMCと日銀金融政策決定会合を通過。

米利下げ時期は遠のき、日本の金融政策は市場よりハト派。

円安が拡大してもおかしくない局面でしたが、多少円高にふれた

くらいで、会合で受けたインパクト程の価格変化は無し。

円安は160円を一端の天井として、もう一度160円に挑戦が先か?

日米の政策転換が先か?という注目が2022年からずっと継続中。

米国経済指標

CPI(5月)

市場予想を上回る鈍化

米CPIコア指数、2カ月連続でのインフレ抑制示す
米経済の基調的なインフレ指標は2カ月連続で低下し、利下げのタイミングを見極めたい連邦公開市場委員会(FOMC)にとって朗報となった。

市場予想を上回り、2カ月連続で鈍化を見せたことを市場は好感。

特に仮想通貨は大きく上昇するも、後述のFOMCで利下げ期待が後退したことから、

翌日には全戻しとなる一進一退の相場状況。

FOMC(6月)

・金利据え置き(5.25-5.50%)

年内利下げは3回→1回に減少(ドットチャート更新)

2025年は4回の利下げを見込む

・市場の利下げ予想よりもタカ派

・インフレは進展あるも、データでトレンド(数カ月連続)を確認する姿勢

前回FOMCから声明変更なし

FOMCは金利据え置き、24年利下げ予想1回に減少-来年は4回
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、2024年の利下げ回数についてわずか1回と予想し、2025年により多くの利下げを行うとの見通しを示した。インフレ抑制のため、政策金利を高水準で長期間維持するという方針が浮き彫りとなった。3月のFOMCでは...

直前のCPIでインフレ鈍化が確認できたと喜んだ市場にとって、

前回FOMCと変更なしの声明で株価や金利は全戻し。

その後、PPIもインフレ抑制のデータとなりましたが、株価は反応していません。

株価や金利より仮想通貨が、CPIとこのFOMCで大きく乱高下。

仮想通貨がいかに「ほかのアセットに比べて、マクロ経済を意識しているか?」

如実に表れる結果となっています。

現在のところ、9月と12月の利下げが濃厚となっていますが、その通りに進んでいくのか?

パウエル議長のいう通り、「データにトレンド」が見られるまで注意深く観察します。

PPI(5月)

CPI同様に鈍化を確認

米PPI、5月は前月比0.2%低下-予想は0.1%上昇
5月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で予想外に低下。昨年10月以来、7カ月ぶりの大幅な落ち込みとなり、インフレ抑制への米金融当局の自信を強める新たな材料となった。

CPI同様に市場予想より鈍化が確認できる数値発表に。

但し、当日朝に発表されているFOMCの利下げ期待時期が

後退していることから、株価や為替に大きな影響はなし。

FOMCの利下げ予想の自信を深める結果に。

日銀金融政策決定会合(6月)

・短期金利:据え置き(前回マイナス金利撤廃)

・長期金利:次回会合で国債購入額の減額を予告

「異次元緩和を正常化する姿勢」を市場と対話しながら、少しずつ進めている印象

異次元緩和の正常化を慎重に進める

日銀、国債買い入れ減額の具体策先送りで円安-相応の規模と植田総裁
日本銀行は14日の金融政策決定会合で、月間6兆円程度としている長期国債の買い入れを減額する方針を決定した。具体策は次回の7月会合で決めるが、植田和男総裁は記者会見で減額は相応の規模になるとの見解を示した。

もっと大きく金融引き締めに動くと予想していた市場は、この結果を受けて、

日本株高、円安に振れています。

「異次元緩和の正常化」は、「金融引き締め」にみられる可能性も高い為、

難しいハンドリングが植田総裁に託されています。

今のところ、市場と対話しながら、大きな影響を与えないように、

進めている傾向が見られ、市場に大きな混乱はありません。

但し、「賃金が上がらない」「構造的な円安」など近年の国内問題が

解決しているようには見えず、賛否が分かれる状況が続く。

来週の主な指数発表

6月4週の主な指数発表は下記の通り。

小売売上高で、米消費が鈍化しているかに注目。

それ以外は、FOMCでの利下げ時期後退から、軟調な調整の

一週間になると予想されています。

今週の仮想通貨ニュース

イーサリアムETFは予定通り今夏に承認か

米イーサリアム現物ETFの上場承認は「今夏中に」、ゲンスラー委員長発言
SECは先月末、ブラックロックやフィデリティ、グレースケールなどを含む計8銘柄の上場ルールにおける「19b-4フォーム」を全て承認しているが、実際のETF商品に関するS-1の登録書類についてはまだ承認していない。

ゲンスラー委員長が発言

予定通り、イーサリアムの現物ETFの準備が進んでいますが、

イーサリアムを含む仮想通貨の価格に大きな影響なし。

織り込み済みなのか、マーケットに大きなインパクトはないと考えているのか?

報道とその時の価格を確認してきます。

マイクロストラテジーが買い増し資金調達を増額

マイクロストラテジー、ビットコイン買い増しの資金調達額を引き上げ
より多くの仮想通貨ビットコインを購入するために、マイクロストラテジーは14日、転換社債売却の発行額を引き上げた。

更にビットコインを買い増していくのか

同社は既に214,400 BTCを保有しており、ビットコイン循環供給量の1%強に相当する。

さらにビットコインを買い占めていくとどんな未来が待っているのか?

その数と購入金額は、くじらの目安となっていますので、

毎回チェックしていきます。

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