米SECがBinance提訴もBTCは底堅い 2023-06-10

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今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.743%+1.27%ダウ33,870+0.33%
DXY103.553-0.47%SP5004,298.87+0.39%
ドル円139.350-0.40%NASDAQ14,528.36-0.13%
VIX13.83-5.27%金(Gold)1,960.745+0.65%
原油70.320-2.13%BTC26,477.80-2.35%
6月10日終値の週間騰落率

ビットコイン価格予想

米SECがBinance提訴で急落も週200MAをキープ

大きなマイナスファンダ(Binance提訴)がありましたが、それでも当日5%程度の下げに限定。

翌日には、Coinbaseが立て続けに提訴されましたが、週200MAをキープして、レンジ相場内。

慌ただしいニュースが続きますが、目線(レンジ内で週200MAが底堅い)に変更はなし。

今週の週足が週200MA($26,425)より上で着地できるか?要注目。

ここで週200MAより上をキープできると、来週はFOMC、ヒンマン文書公開もあり、市場の雰囲気も上目線に変わっていく可能性がありそう。

好調な米国株と相関せず

利上げ停止予測やAI関連銘柄の高騰を受けて、好調な米国株と仮想通貨は相関せず。

仮想通貨はなかなか上を向けない日々が続く。

特に今まで相関の高かった「NASDAQとBTCの相関係数も日足でほぼ0(ゼロ)に」。

マクロ経済と仮想通貨業界が連動していない現状は理解しておいた方が良さそう。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.76%OKB
週足雲ブレイク4種3.05%OG、BGB、AGIXなど
週足雲に突入20種15.27%BTC、ETHなど
日200MAブレイク2種1.53%CITY、LDO
日足雲ブレイク1種0.76%DOME
日足雲内 or 下103種78.63%ADA、SOL、MATICなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全131種から参照

Binance訴訟で例に挙げられたアルトコインが急落

Binanse訴訟問題でビットコインとともに急落。

BNBやバイナンスUSD(BUSD)に加え、証券だと直接例に挙げられたSOL、ADA、MATIC、ATOM、ALGOなどが特に下落率が高い。

逆に、ETHは例に挙げられていない事が注目を集めており、BTCとETHの下落率は限定的。

この問題は、「XRPが提訴された時から、いずれは訪れると予見されていた未来(マイナスファンダ)」であり、膿を出し切っている最中

取引所ランキングNo.1のBinance本体への提訴は、もう3年になる「SECが仮想通貨を証券とする問題」の終わりが近いとも言えます。

XRPの裁判内容やヒンマン文書公開の重要性がさらに増してきています。

米国株主要株価指数

SP500が強気相場入り(直近20%上昇)

米国株、「強気相場」入り S&P500が直近安値から2割上昇
8日の米株式市場ではS&P500種株価指数が値上がりし、2022年10月12日に付けた直近安値からの上昇率が2割に達して「強気相場」入りした。22年1月に始まった弱気相場は終わりを迎えた。

昨年10月の底から20%上昇し、SP500が今週強気相場入り。

AI関連銘柄の高騰がけん引し、利上げ停止も近い状況で、米国株にとって追い風となり、短期調整を挟みながらもまだまだ上昇相場の起点と言えそう。

Russel200も週200MAをブレイク、米国株は続伸

Russel2000も雇用統計後の勢いそのままに、今週も陽線で週200MAをブレイク。

SP500の強気相場入りと合わせて、市場全体が上昇している傾向に。

NASDAQが調整入り後に$15,000を超えていくかが当面の注目ポイントです。

米国経済指標

ISM非製造業景気指数

日時時間指標前回市場予想結果
6月5日(月)23:00ISM非製造業景気指数51.952.550.3
日本時間で表記

今年の最低水準でほぼ活動停滞の水準に

米ISM非製造業景況指数、ほぼ活動停滞の水準-仕入れ価格低下
米供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合景況指数は、ほぼ活動停滞の水準に低下した。業況指数と新規受注が低下したほか、仕入れ価格指数は3年ぶり低水準となった。

前回より高くなるとした市場予想に対して、結果は今年の最低水準に

特にサービス業関連の受注鈍化で、景気減速への懸念が示唆されはじめ

数か月前から、発表される指数によりけりで、経済の強弱まちまちを表す結果が続いています。

確実に「2022年の急速な利上げによるブレーキ効果」が出始めており、引き続き各数値をウォッチします。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
6月13日(火)21:30CPI4.9%4.2%
6月13日(火)21:30CPI(コア)5.5%5.2%
6月14日(水)21:30PPI2.3%1.5%
6月14日(水)21:30PPI(コア)3.2%3.0%
6月14日(水)27:00FRB政策金利5.00-5.25%据え置き
6月15日(木)21:30小売売上高0.4%0.1%
6月15日(木)21:30小売売上高(コア)0.4%0.3%
日本時間で表記

最注目は、6月13-14日で開催されるFOMC。

利上げ停止が既定路線となっており、パウエル議長の発言に注目が集まる。

また、ECB政策金利と日銀政策金利も来週発表

米国のみならず、世界各国のインフレ状況も重要度を増しておりますので、こちらも確認します。

今週の仮想通貨ニュース

米SECがBinanceとCZ氏を提訴

米SEC、バイナンスとCZ氏を提訴 多くの仮想通貨銘柄を有価証券と主張
米SECは、仮想通貨取引所バイナンスと同社CEOのCZ氏を提訴。ソラナなどの銘柄を未登録有価証券と主張するなどして、合計13の容疑で訴訟を行なった。

BTC急落もBTCとETHは証券ではない?

ついにBinance本体が米SECから提訴。

但し、これまでのSECの言動から「いつかはBinance本体も提訴されるだろう」と市場は考えており、既に織り込み済みだった様子。

BTCは、同日-5.12%(日足)に。

また、証券に該当するコインの一覧に「BTC」と「ETH」が入っていない事が話題に。

「リストに入っていないものを証券ではないと肯定するものではない」とSECが表明しているものの、市場は「ETH」がリスト入りしていない事を好感する様子もあります。

  • 今回のBinance訴訟でSECが新たに「証券」と主張した10種類
    • Binance系コイン (BNB, BUSD)
    • レイヤー1or2系コイン (SOL, ADA, MATIC, ATOM)
    • メタバース系コイン (SAND, MANA, AXS)
    • 決済系コイン (COTI)

市場やSNSの反応は、不安と買い場が入り交じり、まちまちに。

ちなみに、ひろパパは、中長期でここは「買い場」派です。

翌日にはCoinbaseも提訴

SEC、コインベースを提訴-米証券規則に違反
米証券取引委員会(SEC)は6日、同国最大の暗号資産(仮想通貨)交換業者コインベース・グローバルをニューヨークの連邦裁判所に提訴した。何年にもわたって証券規則に対する違反があったとしている。

ヒンマン文書の公開は6月13日予定

ヒンマン文書とは、2018年にSECの企業金融部門の前ディレクターであるビル・ヒンマン氏が行ったスピーチ中でイーサ(ETH)を証券として分類すべきではないとの見解を表明している文書の事。

XRP裁判でリップル社がSECに開示を求めているが、長らくSECが提出を拒否していた。

cointelegraph.com
リップルとSEC ヒンマン文書の開示で1週間延長求める
過去数年間wたり米証券取引委員会(SEC)とリップルとの裁判をウォッチしてきた、ジェームズ・フィラン弁護士は、ヒンマン文書の公開可能性についての最新情報を5月19日に共有した。

米ロビンフットはBinance訴訟で例に上がったコインを上場廃止予定に

米ロビンフッド、ソラナ・ポリゴン・エイダを上場廃止へ
価格続落米大手投資アプリのロビンフッドは9日、ソラナ(SOL)・ポリゴン(MATIC)・エイダ(ADA)の上場廃止予定を発表した。具体的には、米時間6月27日6:59 PM ETにてディリストされるという。この動きは今週バイナンスおよびコイ

仮想通貨の中心地はアメリカからアジアに?

ビットコインの保有・取引 米国からアジアへのシフトが顕著に=グラスノード調査
Bitcoin ownership is headed east, away from the U.S., BTC supply research says.

一連の報道を受けて、この一週間で、BTCの保有がアメリカからアジアにシフト。

アメリカの規制強化(というより強硬な締め付け)と、香港の取引開始が重なり、アジアを中心とした仮想通貨の新しい流れが作られつつある。

日本も現在の規制強化を迅速に進めて、その中心地にいてほしいものです。

今週の米国経済ニュース

6月FOMCは利上げ停止が既定路線

FRBは6月に利上げを停止し、12月まで据え置き-エコノミスト予想
昨年3月に現行の利上げキャンペーンを開始した米金融当局について、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で1年3カ月ぶりに引き上げを停止すると、ブルームバーグが調査したエコノミストの大多数は予想している。

利上げを停止し、12月まで据え置き予想が大勢

注目のFOMCは、昨年から続く利上げがついに停止される見方が大半。

発表される各指数は、強弱が入り交じり、以前に比べて景気後退を感じさせる数値も出始めています。

ソフトランディングさせるためには、利上げを停止して、数か月は各指数の状況を見守るという考えが、市場の大勢に。

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