円安容認ともとれる日銀金融政策決定会合で、ドル円は158円台へ。
米国ではインフレ圧力が続き、利下げ時期が更に後退し、ドル高に。
為替のボラティリティを横目に米企業は好調決算が続く。
仮想通貨は「ETF開始による買いも一巡」で上昇の力がない。
不透明な状況が続く中、来週のFOMCが今年の夏の命運を握る。
ビットコイン価格予想
レンジ内での下落が続く
3月9日の見解から変更なし。
いまだレンジの中で、揺らぐ状況が続く。
買い増しは $60,000 を割ってからと決めているので、様子見継続。
落ちそうで落ちない状況が続くものの、レンジ内では下落が強くなっている印象。
来週FOMCの結果次第で、そのまま上昇する可能性もあるので
後悔しない分を確保しつつ、今は我慢強く待っています。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 10種 | 5.65% | BTC、OKBなど |
週足雲ブレイク | 75種 | 42.37% | ETH、SOLなど |
週足雲に突入 | 64種 | 36.16% | MATIC、APTなど |
日200MAブレイク | 5種 | 2.82% | SEI、WLDなど |
日足雲ブレイク | 0種 | 0.00% | |
日足雲内 or 下 | 23種 | 12.99% | XRP、APEなど |
小幅下落が続くも目線変更なし
どのコインも小幅に下落するも、ビットコインがレンジ内での下落であり、
アルトコインにも大きな影響なし。
相場の盛り上がりを感じさせるようなアルトコインもあまり見なくなってきている。
恐怖指数にも大きな変化はなく、先週の見解から相違なし
(長期の上昇トレンドは崩れていない)
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.667% | +0.95% | ダウ | 38,239.67 | +0.67% |
DXY | 106.092 | -0.02% | SP500 | 5,099.95 | +2.67% |
ドル円 | 158.283 | +2.38% | NASDAQ | 15,927.90 | +4.23% |
VIX | 15.02 | -19.68% | 金(Gold) | 2,338.050 | -2.26% |
原油 | 84.276 | +1.73% | BTC | 63,770.00 | -1.80% |
米国株主要株価指数
ソフトランディングは米企業決算次第
先週、やっと調整が近づく大陰線がありましたが、
好調な企業決算を受けて、各指数が反発しています。
但し、先週の大陰線を包む勢いはなく、このまま様子見継続となる。
現在の米国株に対する考え方
■目線
- AI・半導体ブームが米国株を牽引しており、中長期は上昇目線もどこまで続くのか?
- 日本では緩和政策を継続して、ドル円が155円現在も円安を容認する姿勢が続く
- 米経済が景気後退せずに利下げを開始するソフトランディングとなるか?
■背景
- PCEデフレータ・CPIは、最後の1マイルが下がらず、米インフレ圧力が続く
- 雇用統計・小売売上高は堅調、米決算企業は好調で米国経済が強い
- 但し、2024年3月頃から決算に失敗する企業や雇用統計がミックスシグナルになるなど陰りも
■今考える事
- 雇用統計、米企業決算、実質GDPで米経済の強さを測りながら、小売売上高など消費にも注目
- CPIとPCEデフレータで、インフレ圧力を確認
- 市場とFRBの利下げタイミングが一致しているか確認しながら、株価の上昇を待つ
ドル高+円安でドル円が158円台へ
今週のドル高(インフレ圧力による利下げ時期後退)と
円安(日銀金融政策決定会合での円安容認姿勢)でドル円は158円まで上昇。
160円でも為替介入がないのでは?と噂も出始めてきた。
ずっと言われている円安の構造は何も変わっていない為、当面は円安基調が続き、
調整された時に、152円でレジサポ転換されるかどうかがポイントになる。
米国経済指標
実質GDP(1-3月)速報値
インフレは収まらず、景気は減速か
全ての市場予想を大きく下回る1.6%となる。
ソフトランディングを期待していた市場にとって、
インフレは収まらずに、景気も弱くなるというダブルパンチ。
翌日のPCEデフレータと合わせて、利下げ期待はまた一段後退へ。
PCEデフレータ(3月)
インフレ圧力が続き、利下げ時期は更に後退
PCEデフレータ、コアともに市場予想を上回る伸びを記録。
インフレ圧力が根強く、利下げ時期はさらに後退。
年に1回あるかないかの状況となり、ドル高が進んでいます。
来週のFOMCで、パウエル議長が「タカ派」に舵をきる可能性も出てきました。
来週の主な指数発表
5月1週の主な指数発表は下記の通り。
FOMCが先行で行われ、そのまま雇用統計、マグニフィセント7決算と
大きな値動きが予想される一週間となります。
今年の夏の命運を分ける一週間になっても不思議はない。
今週の仮想通貨ニュース
IBITへの資金流入が初めて途絶える
ETFへの新規買いも一巡か
2024/1/10にETFが承認されてから、一番人気を維持している
ブロックロックのビットコインETF、IBITへの資金流入が3カ月で
ついに途絶え、2024/4/26で初めて流出となりました。
ビットコインの価格を押し上げていた資金流入も一巡して、押し目を迎えるのか?
FOMCも含めて来週が仮想通貨にとっても重要な一週間となりそうです。
今週の米国経済ニュース
日銀金融政策決定会合
前回(2024/3/19)の決定内容はこちら
- 金融政策は維持「0.0-0.1%」
- 国債購入の縮小はなし(前回決定の方針に沿う)
- 円安を容認ともとれる総裁発言
- 円安は基調的な物価上昇に大きな影響は与えていない
- 円安のインフレ影響は一時的なものと考えている
- 国債購入の減額は、まだ話す段階ではない
円安容認で円安トレンド継続
米経済が強く、ドル高が進む中、注目された決定会合。
市場予想に反して、「円安容認」ともとれる総裁発言で、円安が一気に加速。
158円台となりました。
160円でも為替介入ないのでは?と憶測を呼んでいます。
マグニフィセント7決算
TSLA | 〇 | 業績が予想を下回るも、ガイダンスを好感で株価12%高 |
META | × | 売り上げ見通しが期待外れで、株価13%安 |
GOOG | ◎ | 予想を大きく上回り、広告・クラウドも好調で、株価12%高 |
MSFT | 〇 | 予想を上回り、クラウドも好調で、株価5%高 |
好調な決算が続く気配
TSLAの低迷が続きますが、他は好調な決算が続き、来週以降の企業も追随しそうな気配。
METAは、業績が良かったもののガイダンスで失敗。
来週は、マグニフィセント7の決算と同時に、仮想通貨民にとっては、
COINの決算も重要ポイントになります。
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