景気後退の兆し(FOMC&雇用統計) 2023-11-04

景気後退の兆しがみられる雇用統計、アップル決算、ISM景況感指数に。

FOMCは、金利据え置きから追加利上げの可能性が減るコメントあり。

市中金利は下落、米国株は大幅高へ。

米国株は3か月の調整を終えて、年末に向けて上昇トレンドへ。

仮想通貨は、BTCが大きな動きのない高止まりレンジ相場。

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ビットコイン価格予想

ビットコインチャート

10月月足は+28.47%の大陽線

10月の月足が+28.47%の大陽線で確定。

ビットコイン現物ETF承認の誤報 ⇒ ティッカー取得で承認間近か?の報道で、

週足と日足の重要ラインを一気にぶち抜いて、そのまま$34,000付近で高止まり。

$35,000にチャレンジ中。

下は、$32,000がサポート候補だが、ビットコイン現物ETFが未承認となると、

$25,000程度までの急落は当たり前になるので、要注意。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)0種0.00%
週足雲ブレイク16種11.68%BTC、ETHなど
週足雲に突入4種2.92%AAVE、LDOなど
日200MAブレイク44種32.12%DOGE、ADAなど
日足雲ブレイク53種38.69%MATIC、AVAXなど
日足雲内 or 下20種14.60%LUNA、FLRなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全137種から参照

BTCに1週間遅れて大きく好転

BTCに1週間遅れて、同じようにアルトコイン市場が好転!!

ETH、SOLも週足雲を抜けて、日足では85%以上が日足雲を突破。

日足では、明らかに市場のセンチメントが好転しています。

週足では、先行組の好転が伝染し始めているといった印象。

crypto fear-and-greed-index
crypto fear-and-greed-index

今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.574%-5.48%ダウ34,087.7+5.27%
DXY105.069-1.42%SP5004,358.35+5.85%
ドル円149.32-0.18%NASDAQ15,099.49+6.48%
VIX14.91-29.90%金(Gold)1,992.59-0.67%
原油81.641-5.39%BTC34,716.78+0.55%
11月3日終値の週間騰落率

米国株主要株価指数

米国株主要株価指数

全指数で大陽線に!!

発表された指数の全て(ISM、雇用統計、マグニフィセント7の決算)で

景気後退の兆しが見られ、FOMCで追加利上げの可能性が減少したことから、

市中金利が大幅下落。それに伴って、米国株は全面高に。

特に、全指数で大陽線となり、8月から3ヵ月続いた調整局面を終えて、

再度、上昇していきそうに見えます。

市中金利が下がりすぎると、FOMCで結局利上げをせざるを得ないジレンマが

残りますが、少なくとも調整局面を終えて、短期では明るい目線に変更できます。

米国経済指標

FOMC

・金利は、2会合連続の据え置き(5.25-5.50%)

・市中金利の上昇で、追加利上げの必要性は低下

概ね市場予想通りでサプライズなし

・今までのタカ派姿勢から、ハト派よりの印象へ

金利据え置き&追加利上げの可能性低下

FOMC、利回り上昇で利上げの必要性低下と示唆-選択肢は残す
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、米長期債利回りの急上昇で追加利上げの必要性が低下しているとのシグナルを発した。ただ米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、インフレ抑制に向け追加利上げの選択肢を残した。

追加利上げの可能性は大きく後退し、利下げの開始時期は2024年6月まで前倒しされる。

市場金利は大きく低下し、米国株は上昇へ。

FFレート市場予想

ISM製造業・サービス業景況感指数

ISM製造業景況感指数(10月)
ISM製造業景況感指数(10月)
米ISM製造業総合景況指数、10月は46.7に低下-市場予想49.0
米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業総合景況指数は3カ月ぶり水準に低下。自動車業界でのストライキが受注や生産などに影響したとみられる。製造業が長期にわたる後退から好転しつつあるとの期待を打ち消した。
ISMサービス業景況感指数(10月)
ISMサービス業景況感指数(10月)
米ISM非製造業指数、5カ月ぶり低水準-業況と雇用が減速
米供給管理協会(ISM)が発表した10月の非製造業総合景況指数は伸びが鈍化し、5カ月ぶりの低水準となった。業況と雇用の指数減速が影響した。

サービス業でもついに鈍化がみられ始める

製造業は、50を超えずに再度失速。

市場予想よりも大きく減少し、鈍化がみられる。

また、昨年の急激な利上げ後も一貫して強いサービス業も5か月ぶりの低水準。

下記の雇用統計と合わせて、強い米経済の象徴だった「労働市場」と「個人消費」が

ついに、景気後退に向けて兆しが見えてきました。

雇用統計(10月)

非農業部門雇用者数(10月)
非農業部門雇用者数(10月)
失業率(10月)
失業率(10月)
平均時給(10月)
平均時給(10月)

雇用者数が市場予想を上回る鈍化

米雇用統計、10月の非農業部門雇用者数は15万人増-失業率3.9%
10月の米雇用者数は予想以上に伸びが鈍化し、失業率はほぼ2年ぶりの高水準となった。労働者に対する雇用主の旺盛な需要が冷え込みつつある兆候を示した。

米労働市場とサービス業の強さが、米国の景気後退入りへの最後の防波堤と

されていましたが、ここにきて労働市場も鈍化がみられる。

平均時給と失業率も、わずかながら、市場予想より悪化がみられる。

ようやく表れた景気後退の兆しと捉えられ、市中金利は大きく下落し、

米国株は全指数で大きく上昇しています。

来週の主な指数発表

来週の指数発表
11月2週目の主な指数発表

11月5日AM2:00でサマータイムは終了となり、標準時間となります。

米国各指数の発表時間も1時間遅くなります。

来週は大きな指数発表はありません。

今週の仮想通貨ニュース

米マイクロストラテジー、10月に更に買い増し

10月に158,400 BTCに増加 マイクロストラテジーのビットコイン保有数
米マイクロストラテジーは10月にも仮想通貨ビットコイン(BTC)の買い増しを行ったことが第3四半期決算の発表で明らかになった。

総平均取得単価:$29,586

マイクロストラテジーのビットコイン買い増し報道

前回のビットコイン購入報道はこちら(2023年9月)

今回の購入と総取得枚数は下記の通り

今回の購入枚数155枚
ビットコイン総保有枚数158,400枚
総平均取得単価$29,586

マイクロストラテジーの平均取得単価は、市場が「くじらの平均取得金額」

の目安として捉えています。

今週の米国経済ニュース

日銀:YCCの目途を1.0%へ引き上げ、緩和政策は維持

・10年金利:上限の目途を 0.5% ⇒ 1.0% に引き上げ(1.0%超えも容認へ)

・金融緩和政策は維持

物価見通しは上振れ修正

日銀が長期金利の上限めど1%に上げ、YCCさらに柔軟化-緩和継続
日本銀行は31日の金融政策決定会合で、長短金利を操作するイールドカーブコントロール(YCC)における長期金利の上限である1%を超える取引を容認する柔軟化措置を決定した。長期金利の誘導目標や資産買い入れ方針などは維持し、大規模な金融緩和政策を...

ドル円はまた円安へ

YCCの上限目途を1.0%に修正したもの、基本的な政策は緩和維持。

また、10月4日のドル円急落為替介入はなかったことが判明。

(10月の為替介入実績は0円と公表)

10月の為替介入額はゼロ円、円は対ドルで年初来安値更新も動かず
財務省は31日、10月分(9月29日-10月27日)の為替介入額はゼロ円だったと発表した。外国為替市場で円が対ドルで1ドル=150円台に乗せて年初来安値を更新する中でも、政府は円安阻止に動かなかった。

上記2点から、円安へ一気に傾く。1日で2円以上。

米国債の四半期入札規模がペース鈍化

米財務省、四半期入札の規模拡大ペースを鈍化-市場予想も下回る
米財務省は四半期定例入札の規模を前四半期に比べて拡大したが、増額ペースは大半の主要ディーラーの予想より緩やかだった。発表を受けて、米国債相場は大幅に上昇(利回りは低下)した。

米国債市場は大幅高へ

発行ペースが鈍化し始め、FOMCでFFレートの追加利上げも可能性が低くなったことで、

米国債市場に反転の兆し。

米国債の10年、2年金利がともに5%を超えずに折り返しを迎えられそう。

但し、「その兆しが少し見えた」程度なので、過度な期待はせず、注意深く継続してみていく事。

アップル決算

AAPL×売上・EPSは市場予想クリアも、4四半期連続の減収。
アップルは4四半期連続の減収、01年以来の長期低迷-中国販売不振で
米アップルは既に中国で減速に直面する中、ホリデー商戦を含む10-12月(第1四半期)の売上高が前年同期と同程度になるとの見通しを示した。投資家が期待していた伸びの回復が見込まれないことを示唆した。

4四半期連続減収もマクロ要因で株は上昇

決算はミスしていますが、FOMCと雇用統計の結果を受けたマクロ経済の要因で株価は上昇。

マグニフィセント7の決算は、残すはNVDAのみ。

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