雇用統計で米国株は大陽線 2023-10-07

雇用統計は市場予想より大きく上振れ。

金利、為替、米国株で乱高下も、終値では米国株の各指数が大陽線に。

ここが転換となるのか?

長期金利は高止まりの見通し変わらず、一時反発なのか?

来週~10月中旬の値動きが重要です。

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ビットコイン価格予想

ビットコイン

レンジを出られず、目線変更なし

雇用統計を筆頭に、様々な報道で乱高下がありましたが、

レンジ($28,000)を抜けられず、目線に変更なし。

$28,000が、日200MA・週200MA・日足の戻り高値でぶつかっており、

非常に硬い抵抗になっています。

8月中旬以降、この$28,000を抜けて、ロールリバーサルしたいところですが、

できずにレンジ相場が続いています。

週足雲の横抜けも現実的になってきていますので、上抜けできなくとも、

10月後半まで、$24,800が守れれば、上値が軽くなりそうです。

基本的な目線は変更なく、継続して見守ります。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)0種0.00%
週足雲ブレイク7種5.15%TRX、XDCなど
週足雲に突入8種5.88%BTC、ETHなど
日200MAブレイク4種2.94%XVS、AAVEなど
日足雲ブレイク2種1.47%COMBO、TWT
日足雲内 or 下115種84.56%AVAX、MATICなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全136種から参照

“証券”扱いされた銘柄が大きく上昇

XRP訴訟関連で動きがあり(後述)、SECから証券扱いされた銘柄が

大きく上昇しています。(SOL、XRPAVAX、MATICなど)

また、ビットコインより一足先に週足雲を抜けた銘柄(RNDR、SFPなど)

上値が軽く、やはり上昇してきています。

CRYPTO BUBBLES 週間

ビットコイン頼みの印象に変化ありませんが、アルトが少し元気出てきました。

ビットコインが週足雲を横抜けしそうな10月中旬~下旬に大きく動くのか?

個人的には注目しています。

今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.805%-0.07%ダウ33,421.8-0.32%
DXY106.101-0.07%SP5004,308.49+0.48%
ドル円149.234-0.06%NASDAQ14,973.24+1.75%
VIX17.45+0.40%金(Gold)1,832.035-0.91%
原油83.076-8.89%BTC%
10月6日終値の週間騰落率

米国株主要株価指数

反転できるか来週の値動きに注目

7月末に調整に転じた時に、予想していたラインで各指数とも

下髭または大陽線となり、転換の予兆を感じます。

しかし、それが勢いづくのか?は来週以降の値動きに注目です。

ここで、秋の調整局面が終わり、上昇に転じるようなら良いのですが、

現実では、金利高止まりなど「上昇の材料不足」が否めません。

過度な期待はせずに、テクニカル的な分析として見ています。

金利・為替

米国金利

米国債10年利回り

逆イールドが縮まる

現在のFFレート5.25-5.50%に向けて、どこまで上昇してしまうか?

世界中の投資家が、米国金利に最注目の状況です。

雇用統計を受けて大きな変動もありましたが、短期金利との逆イールドが

進み続けていることが確認できます。

FFレート市場予想

FFレートは、雇用統計を受けて「12月の追加利上げ」をまた一段織り込む。

このFFレートが来年の夏過ぎまで高止まりすることは、ほぼ既定路線ですが、

短期・長期の金利がそれぞれ下落してこないと、米国株のパフォーマンスは

上がってきません。

金利に連動する元となるのは、「ソフトランディングするか?」であり、

直近だと「雇用統計」「今月末から始まる米企業決算」が大きく注目されます。

為替

DXY・ドル円
為替 日足チャート

為替介入の有無が最大のポイント

市場の見方は、下記が大勢派。

「米金利上昇に合わせてDXYも上昇。円安となるところだが、

150円からは日本政府の為替介入が強く意識されており、上蓋となる。」

もし、150円もブレイクし、為替介入が抑止力として期待できないとなると、

大きく円安に偏る可能性を秘めています。

まずは、報道でもある150円付近のボラティリティで、為替介入有無の

事実確認ができるまでは様子を見たほうが良さそうです。

原油・他コモディティ

原油、他コモディティ

原油・金・銅が大きく下落

インフレ再燃の懸念材料とされていた原油の高騰が一服となり、大きく下落しています。

インフレ再燃が最も悪いシナリオだと考えている米経済にとって、原油安は歓迎ムード。

また、それに合わせるように、金、銅も大きく下落しており、天然ガスは上昇。

インフレの先行指標となるコモディティに値動きが出始めてきましたので、

こちらもチェックしていきます。

米国経済指標

ISM製造業景気指数(9月)

ISM製造業景気指数
ISM製造業景気指数

50を下回るも3か月連続の上昇

米ISM製造業総合景況指数、9月は49.0に上昇-市場予想は47.9
米供給管理協会(ISM)が発表した9月の製造業総合景況指数は前月比で上昇。なお縮小圏ではあるが、約1年ぶりの高水準となった。米製造業者にとっての最悪期が終わったかもしれないとの期待を抱かせる内容だ。

3か月連続の上昇で製造業の新規受注は増加傾向。

同日発表のJOLTS求職の数字が高かった為、株価は下落へ。

これまで「強い雇用市場」と「底堅いサービス業」が、米経済の強さを測る指針に

なっていましたが、製造業も上昇していくのか?確認していきます。

ISMサービス業景気指数(9月)

ISMサービス業景気指数
ISMサービス業景気指数

前月比微減も50以上の高い数値が続く

米ISM非製造業総合景況指数、9月は53.6に低下-予想53.5
米供給管理協会(ISM)が発表した9月の非製造業総合景況指数は前月から低下した。新規受注の指数が今年の最低水準に落ち込んだ。

市場予想通りの数値で株価に大きな影響はなし。

但し、依然として50を上回る高い数値が続いており、

「底堅い米サービス業」の印象に変更なし。

雇用統計(9月)

雇用統計 非農業部門雇用者数
非農業部門雇用者数
雇用統計 失業率
失業率
雇用統計 平均時給
平均時給(前年比)

雇用者数は予想を大きく上振れ

9月米雇用者数、予想大幅に上回る伸び-追加利上げの論拠強まる
米国の非農業部門雇用者数は9月、市場予想を大幅に上回る伸びとなった。1月以来の大幅増で労働市場の堅調ぶりがあらためて示され、米金融当局による追加利上げの論拠を強める格好となった。

先行発表されていたJOLTS求人の上振れと同様に、雇用者数も市場予想を大きく超える上振れに。

平均時給と失業率は、市場予想通り。

発表直後は、あまりに大きな上振れ(市場予想:170K、結果:336K)に

金利・DXYが急上昇しましたが、内容を見ていくと、必ずしも

「追加利上げ」を後押ししないと判断されたようです。

指数によって、「ソフトランディング」か「リセッション入り」かの瀬戸際であり、

1日で金利・DXYは大きく下げ、米国株は大きく上昇する転換日となりました。

来週の主な指数発表

日時時間指標市場予想前回
10月11日(水)04:15FOMC議事要旨公表
10月11日(水)21:30CPI3.6%3.7%
10月11日(水)21:30CPIコア4.1%4.3%
日本時間で表記 市場予想はInvesting.comより

最大の関心は「CPI」ですが、FOMC議事要旨も公表されます。

雇用統計が大きく上振れしただけに、FOMC前最後のCPIとして注目しています。

今週の仮想通貨ニュース

XRP問題、SECの中間控訴を拒否

XRP一時6%高、米判事がSECの中間控訴認めず リップル裁判
仮想通貨XRPの有価証券問題をめぐり、米リップル社と米証券取引委員会(SEC)の係争に重要な動きが見られた。裁判所は3日、SECが申請した中間控訴を拒否した。このニュースを受け、XRPの価格は一時前日比約5%上昇した。

XRPと過去に”証券”扱いされた銘柄が価格上昇

またもや、仮想通貨業界に有利な報道となりました。

やはり過去の報道の通り、SEC(というよりゲンスラー委員長)の発言力に

信ぴょう性がなくなってきています。

過去に証券扱いされたMatic、AVAXなどがXRPと一緒に上昇しています。

今週の米国経済ニュース

米国政府の封鎖は直前回避も下院議長を解任

米上院がつなぎ予算案を可決、政府機関閉鎖を回避へ-大統領に送付
米議会は30日、政府機関の閉鎖を回避するため11月17日までのつなぎ予算案を可決した。混乱を招き費用のかかる政府機関閉鎖を土壇場で回避する見通しとなった。
マッカーシー米下院議長、解任される-共和党内の造反で
マッカーシー米下院議長(共和)が3日、党内の造反の動きで解任された。マッカーシー氏は約9カ月で議長の座を去ることになり、党派対立の激しい米議会は一段の混乱に見舞われると予想される。

政治的プロレスは45日延期

政府封鎖は直前回避となりましたが、45日間の延長であり、

また11月中旬に同様の問題が発生する可能性が高い。

翌日には、マッカーシー米下院議長が史上初の解任となり、

去年の米選挙でねじれた上院と下院の問題が浮き彫りとなった。

経済もリセッション入りするのか見通しが不安定な中、政治も混乱が始まり、

足元が不安定な状況が続いています。

ドル円が150円付近で急落、為替介入か

円が一転急伸、昨年10月以来の150円付けた後で-介入観測も
3日午前のニューヨーク外国為替市場で円相場が対ドルで心理的節目の150円を下回ったが、その後一転して急伸。一時147円台まで戻した。日本当局が円安に歯止めをかけるため行動しているとの観測が流れた。

10/4の夜2分間で2.5円の急落

10月4日23時発表のJOLT求職で高い数字が出たことで長期金利が急上昇。

その流れでドル円が150円付近まで上昇し、23:11からの2分間で2.5円の急落。

あまりに短期間の急落で、為替介入ではないかと噂されていますが、真偽はまだ不明。

いずれにしても、来週になれば、日本政府の財務状況開示で介入の有無が分かります。

米金利急上昇&高止まりで債権の価値が暴落

米国債メルトダウン、ピークから46%安-ITバブルや金融危機並み
米長期国債の最近の急落は、米国史上最もよく知られる相場メルトダウンの一部と肩を並べる様相を呈しつつある。
フリーマネーから利回り5%に市場が変化-「リスキーな時代」に
少し前まで家庭も企業も政府も、事実上フリーマネーの世界に生きていた。
米国債が急落、2-10年債逆イールドは今年最小に-好調な雇用統計で
6日午前の米国債相場は急落。9月の非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る伸びとなり、米金融当局が金利を高水準で維持するとの観測が強まった。

金利は逆イールドが縮まる

ドットコムバブルや金融危機と比べられるほど、大きく下落しています。

まだまだ下がるのか?米国がデフォルトしないなら、世紀の買い場が近いのかもしれません。

私は、米国債ではありませんが、ETFでAGGをコツコツ買い増しています。

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