インフレ率2%は遠く金利高止まりか 2023-08-26

インフレ率2%の目標はいまだ遠い道のりか?

ジャクソンホール会議NVIDIA決算に注目が集まった一週間。

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今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.239%-0.42%ダウ34,331-0.40%
DXY104.187+0.73%SP5004,405.72+0.82%
ドル円146.378+0.70%NASDAQ14,941.83+1.68%
VIX15.68-9.36%金(Gold)1,914.425-0.12%
原油80.403+1.44%BTC26,060.00-0.50%
8月25日終値の週間騰落率

今週の米国経済ニュース

NVIDIAが楽観的な市場予想を更に超える好決算

エヌビディア、売上高見通しが市場予想上回る-旺盛なAI需要示唆
半導体メーカーの米エヌビディアは23日、人工知能(AI)プロセッサーの需要急増を追い風に今四半期の好調な売上高見通しを明らかにした。これを受け同社の株価は時間外取引で一時8%強上昇した。

NVIDIAの株価は年初から3倍に、米国株をけん引

2023年5~7月決算で、驚異的な伸び(売上180%増、純利益9倍など)

好決算への期待が高過ぎて注目が集まっていましたが、それも大きく上回る超好決算!!

株価は大きく上昇…と思われましたが、上昇は発表時の時間外のみで、翌日の開場から下落。

「この決算でも上げきれない今の相場の弱さ」が露呈しています。

やはり、8-9月は 米国株市場全体で軟調な相場が続きそうです。

ジャクソンホール会議でパウエル議長が発言

パウエルFRB議長、必要に応じて追加利上げの用意-高金利維持へ
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局は必要に応じて追加利上げに動く用意があると指摘。またインフレ率が目標の2%に向けた軌道を進んでいると確信するまで、政策金利を高水準に維持する考えを示した。

タカ派よりで「追加利上げ」「高金利持続」に言及

パウエル議長の発言を市場は「タカ派より」と判断。

インフレのピークアウトを歓迎しているが、いまだ高すぎる

追加利上げの選択もある

インフレ率の目標は2%から変更せず、今後も維持すると強調

インフレ率2%に向かって持続的に低下していると判断できるまで、金利を高く維持する

持続的なインフレ率2%には、労働市場の軟化とトレンド以下の経済成長が必要

過去に、パウエル議長が「持続的に判断」を使う場合は、

その数値が3回連続でトレンドとして確認できることを言っていました。

そのペースで判断していくとなると、「利下げ開始時期はまだまだ織り込めないほど先の話」

と考えたほうが無難です。

また、「インフレ率2%達成には労働市場の軟化が必要」としているだけに、

他でどんな数値が出ようと、雇用統計が軟化していかないと利下げの展開にはならないでしょう。

FedWatchツール 金利予想

この発言による米国株への大きな変動はなく、

市場は「追加利上げ」と「高金利持続」を日に日に織り込み始めています。

ドル円はより円安に向かいそうな気配。

ビットコイン価格予想

ビットコインチャート

8/17急落以降はレンジ相場

ビットコインは先週の急落以降は、また狭いレンジを推移しています。

下は$25,000~$25,500で下髭があり、サポートされている印象。

大局の目線は、画像の通り。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.76%OKB
週足雲ブレイク3種2.27%BGB、XDCなど
週足雲に突入7種5.30%BTC、ETHSOLなど
日200MAブレイク3種2.27%RUNE、SFPなど
日足雲ブレイク9種6.82%SHIBA、DODOなど
日足雲内 or 下109種82.58%MATIC、AVAXなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全132種から参照

90%以上が日200MAより下の中期下落トレンド

こちらも急落後はビットコイン同様、小幅なレンジ相場が多い。

日足雲をブレイクした銘柄が先週より多少増えてきているが、勢いのあるコインはない。

アルトコイン全体として「90%以上が日200MAより下を推移」という下落トレンド中。

仮想通貨の恐怖指数

大きな下落時でも Crypto Fear & Greed Index は、35-40を推移しており、

この数値からではもう一段下落してもおかしくない。

米国株主要株価指数

米国株主要株価指数

NVIDIAの超好決算もNASDAQは下落

NVIDIAの超好決算で上昇しきれない今の相場は、やはり「下落トレンド」。

先週から目線変更はない。

8-9月はアノマリー通り、軟調な相場を想定して、調整の深さに注目。

パウエル議長の発言による大きな変動はなく、

「追加利上げ」と「高金利持続」は既に株価に織り込まれている印象。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
8月30日(水)21:30実質GDP(改定値)2.4%2.4%
8月31日(木)21:30PCEデフレータ3.0%3.3%
8月31日(木)21:30PCEコアデフレータ4.1%4.2%
9月1日(金)21:30非農業部門雇用者数18.7万人16.5万人
9月1日(金)21:30失業率3.5%3.6%
9月1日(金)21:30平均時給4.4%4.4%
9月1日(金)23:00ISM製造業景気指数46.447.1
日本時間で表記 市場予想はTradingEconomicsのコンセンサス(市場予想の平均)より

最重要は、やはり雇用統計。

市場予想が前回より下がっていますが、これは集計方法が変更になった差であり、

一概に下落とは考えられないので注意。

パウエル議長が、「利下げ開始には労働市場の軟化が必要」と発言しており、

インフレ率と同じように、注目度が高まっています。

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