強い米経済も米国株&仮想通貨は下落しない 2023-02-18

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米国経済

ドル金利・DXYは上昇するも、株価は落ちない(レンジ)新たな相場環境へ

雇用統計、CPI、小売売上高、PPIと立て続けに「強い米経済」を示す数値に。(後述)

2022年だと、強い経済数値は「インフレが抑えられていない」とされ、株価は大きく下落した場面ですが、今回はレンジ形成で大幅下落はなし。

インフレ再燃はないと考える市場心理

金利・DXYは上昇するも株価が落ちない現状を、市場は次のように考えているように見える。

  1. 2022年にインフレのピークアウトは確認できている
  2. 米経済が強いと、インフレが再燃しないよう金利上昇はもう少し続き、利下げ時期も後ろ倒しされるだろう
  3. それでも、インフレさえ収まっていれば、株価はいずれ上昇していくだろう
  4. 前提として、多少ペースが乱れても「抑えきれないほどのインフレ再燃はこない」だろう

米長期金利と米国株が逆相関しない時期が当面は続きそうです。

強い米経済を示すデータが出ようと、概ねこのように流れていくとも思いますが、前提が崩れた場合(FOMCでまた0.5%アップなど)は、大きく急落するリスクを内包しています。

かなり楽観的な市場心理に見えますので、金利が上がり続けている間は、まだまだ警戒が必要です。

CPI

日時指標前回市場予想結果
2月14日(火)CPI(消費者物価指数)6.5%6.2%6.4%
2月14日(火)CPI(消費者物価指数)コア5.7%5.5%5.6%
日本時間で表記

市場予想を上回るも前月より鈍化で、市場は「強い地合い」を示す

米消費者物価指数、1月は前月比0.5%上昇-前年比では6.4%上昇
1月の米消費者物価指数(CPI)は大幅に上昇し、インフレ圧力の継続を示唆した。これにより、米金融当局は政策金利を想定していたよりも高い水準に引き上げる可能性がある。前月比の伸びはエネルギーと住居費が主導し、3カ月ぶりの大幅上昇となった。

CPI、コアともに市場予想より高かったものの前月よりは鈍化。

「インフレの根強さ」を示し、FFレート予想は一段上がり5.25-5.50%が予想中央値に。

FedWatchツールより 年間FFレートの予想値

しかし、米国株や仮想通貨は、大きく崩れる事がなく、引き続き「強い地合い」を示す結果に。

「ソフトランディングが可能になるのでは?」という楽観論も出始めています。

小売売上高

日時指標前回市場予想結果
2月15日(水)小売売上高コア-1.1%1.7%3.0%
2月15日(水)小売売上高コア-1.1%0.9%2.3%
日本時間で表記

2021年3月以来の大幅な伸び、強い消費需要も株価は下落しない!!

米小売売上高、1月は前月比3%増加-市場予想2%増
1月の米小売売上高はほぼ2年ぶりの大幅増となり、堅調な消費需要を示唆した。根強いインフレと闘うために米金融当局が利上げ継続の決意を固める可能性がある。

雇用統計、CPIと同様に、ここでも強い米経済の数値に。

しかし、雇用統計で強い経済を示す数値で米国株、仮想通貨が下落しなかったことを皮切りに、潮目が変化してきています。

ここでも、強い経済を示す結果がでたものの、株と仮想通貨は下落せず。

PPI

日時指標前回市場予想結果
2月16日(木)PPI(生産者物価指数)6.2%5.4%6.0%
2月16日(木)PPI(生産者物価指数)コア5.5%4.8%5.4%
日本時間で表記

ここでも市場予想より強い米経済を示すも株価は下落なし

米生産者物価指数、1月は前月比0.7%上昇-予想上回る
1月の米生産者物価指数(PPI)は予想を上回る大幅上昇となり、根強いインフレ圧力を浮き彫りにした。今後数カ月における追加利上げを後押しする可能性がある。

雇用統計、CPI、小売売上高、PPIと立て続けに「強い米経済」を示す結果も、長期金利は上昇し、米国株と仮想通貨は下落なし。

センチメントは明らかに変わってきていますが、明確な根拠のある上昇も少ない為、週足で確認していきながら、静観しています。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
2月23日(木)22:30実質GDP2.9%3.0%
2月24日(金)22:30PCEデフレータ5.0%4.9%
2月24日(金)22:30PCEコアデフレータ4.4%4.3%
日本時間で表記

FRBがインフレの再注目指標にしているPCEコアデフレータが発表されます。

CPIを受けて、市場予想は前回数値に近いところまで引き上げられた。

CPI同様に、強い米経済を示す数値となるのか?来週の注目ポイントです。

米国株

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.822%+2.14%ダウ33,819-0.14%
DXY103.881+0.29%SP5004,079.10-0.28%
ドル円134.138+2.07%NASDAQ12,358.18+0.43%
VIX20.02-2.48%金(Gold)1,842.565-1.22%
原油76.417-4.13%BTC24,568.24+12.79%
2月18日終値の週間騰落率

米国主要株価指数

米主要株価指数 日足チャート
米国債10年 2年、DXY、ドル円 日足チャート

日200MAの上で推移が続けられるか?

2月に入ってから、「上がり続ける米国金利とDXY」&「レンジ形成(落ちてこない) 米国株」の構図に。

米国株はレンジで落ちてこない「強い地合い」を示しており、2021年から続いた長期下落トレンドと日200MAの上で推移を続けられるかに注視していきます。

仮想通貨

また新たな規制、PaxosにBUSDの新規発行停止命令

米ニューヨーク当局、パクソスにステーブルコイン「BUSD」の新規発行停止を命じる
米ニューヨーク州金融サービス局は、業界3位の米ドル連動型ステーブルコイン「Binance USD(BUSD)」の新規発行停止をPaxos(パクソス)に命じた。BUSDは最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスを中心に普及していた。

今回の命令元はSECではありませんが、またもやBinanceに関連する内容で規制がありました。

Binanceは明言していないものの、将来的なBUSDの規模拡大はしない印象に。

Blurが大手取引所に上場、NFTに新しい波

プロトレーダー向けNFT電子市場Blur、評価額10億ドルのユニコーンに=報道
Blurがユニコーン企業にプロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Blur」について、現在進行中の投資ラウンドで企業評価額が10億ドル(13億ドル)に上ることがわかった。2人の匿名情報源に基づいてThe Blockが報じた内容によると、

NFTの取引と言えば、これまで業界最大手のOpenSeaでしたが、新規上場した「Blur」が注目を集めています。

急成長中のNFT市場Blur、日次取引高でOpenSea追い抜く
急成長中のNFTマーケットプレイスBlurは、ロイヤリティをめぐりOpenSeaをブロックすることをクリエイターに提案した。Blurは日次取引高でOpenSeaを抜かしたところである。

コインの価格も然ることながら、Blurの市場規模の動向を見守りましょう。

スクウェアエニックスがPolygon(Matic)を採用

スクエニの新NFTプロジェクト「シンビオジェネシス」、ポリゴンも採用へ
スクウェア・エニックスは、NFTプロジェクトSYMBIOGENESISが、NFTコレクティブルアートは仮想通貨イーサリアム、ゲームユーティリティはポリゴンのブロックチェーンを採用すると発表した。

大手企業との提携が多いPolygon(Matic)が、ここでも大手ゲームメーカーに採用されました。

Polygon(Matic)は、次回の仮想通貨上昇相場で、ATH($3.00)を大きく超えてくると考えています。

引き続き注目銘柄です。

ビットコイン

BTCUSDT 日足、週足、月足チャート

重要ライン 週200MAにチャレンジ!!

FTXショック前の価格$21,500で調整完了になり、週200MAにチャレンジしています。

ココを「いつ?」「どうやってぬけていくのか?」が大きな転換点に。

レンジが続く米国株を横目に、仮想通貨は強い上昇が続く。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)4種3.28%OP、OKB、BGBなど
週足雲ブレイク2種1.64%AGIX、BABYDOG
週足雲に突入11種9.02%LTC、MATIC、BNBなど
日200MAブレイク61種50.0%BTC、ETHなど
日足雲ブレイク22種18.03%SOL、SAND、NEARなど
日足雲内 or 下22種18.03%LUNA、TWTなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全122種から参照

仮想通貨取引所のコイン OKBとBGBがATH

CoinMarketCapより 取引所ランキング

仮想通貨取引所OKXのOKB、BitgetのBGBが大きく上昇し、ATH(史上最高値)となりました。

2021年に仮想通貨が爆上げした時は、同じ2月にBinanceのBNBが$40でATH、そのまま3ヵ月で$700まで爆上げしました。

2021年ではビットコインが先行して大きく上昇してから、それに追随する形でBNBが上がりました。

今回は、まだビットコインも上がり始めたばかり。

取引所系のコインがアルトコインの先行指標になれるか?注視していきます。

約8割のコインが日足で好転。

まだ日足雲の中にあるコインは、以下の2パターンが多い。

  • 2022年の下落中に大きく上昇した(TWT、サッカーのファントークンなど)
  • 2022年にマイナスファンダがあった(LUNA、FTT、その関連銘柄など)

それ以外の約8割のコインは、日足で上昇トレンドが確認できます。

Crypto Bubblesより ランキング200位以内の週間騰落率

週足でも上昇トレンドの入り口にみえる動きが多く、ビットコインを先頭に、1月から続く仮想通貨業界の上昇は継続中。

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