ジャクソンホール会議でパウエル議長が「利下げの時が来た」と発言。
8月5日の「植田ショック」を完全に戻し、米国株、仮想通貨がともに上昇。
9月FOMCでの米利下げが決定的となり、来週8月28日のNVDAの決算に
さらに注目が集まる。
ビットコイン価格予想
利下げ明言で日200MAを上抜け
3月9日からの見解に変更なし。
相場は乱高下しているものの、ATHを超えるまでは静観が続きます。
日足は8月23日(金)の大陽線で、状況が好転。
日200MAと日足雲を上抜けて、$70,000まで上値が軽くなっています。
月足も長い下髭から陽線で終われるかどうかの瀬戸際にいます。
米国株同様、NVDAの決算待ちで、月足が陽線で終われると、
月足、週足、日足共にテクニカル的には、上昇しやすい環境になります。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 6種 | 3.35% | BTC、BGBなど |
週足雲ブレイク | 24種 | 13.41% | ETH、SOLなど |
週足雲に突入 | 13種 | 7.26% | XRP、RNDRなど |
日200MAブレイク | 0種 | 0.00% | |
日足雲ブレイク | 19種 | 10.61% | XLM、SUIなど |
日足雲内 or 下 | 117種 | 65.36% | AVAX、MATICなど |
日足が好転
8月初旬の大幅下落以降、初めてアルトコイン全体が
ビットコイン同様に大きく上昇。
恐怖指数もGreedとなり、市場が日足で好転しています。
AVAXは個別でグレースケールの投資信託に選ばれるなどのニュースがありましたが、
日足が好転した程度で、市場を牽引するような強さはなし。
ビットコインの状況を見守り、アルトコインはそれに追従する状況に変化なし。
米国株主要株価指数
注目は「ダウのATH」と「NVDA決算」
8月10日にアップデートした見解の通り。
ジャクソンホール会議でパウエル議長が、9月利下げを明言した為、
株価は上昇していますが、全ては来週の「NVDA決算」次第。
・ダウがATHするのか?
・NVDAは決算でサプライズとなるか?
に注目して、来週末に予測をアップデートします。
金利と為替
パウエル議長の「利下げの時が来た」発言を受けて、DXYが急落。
ドル円も大きく「円高」に振れています。
ドル円は、やはり下髭の141円を目指しており、141円を下抜けすると、
明確に「円高トレンド」に転換となりそう。
金利の逆イールド解消も間近に迫っており、その時を待っています。
利下げ予想は、未だ年内に100bpが86%。
ただし、100bp利下げとは「50bp利下げ一回を含む毎回利下げ」です。
さすがに織り込み過ぎで、そのペースで利下げする場合は、完全に
ソフトランディングはできずに、リセッションを意識した判断となります。
雇用統計が大きく悪化しなければ、年内2-3回の利下げが適切と考えた場合、
織り込み過ぎの株価は下落も視野に入れておきます。
大統領選挙は一進一退
今週は、トランプ氏が盛り返すなど、一進一退の状況が続いています。
後述の通り、ハリス氏の人気が予想以上に高いものの、その政策が
いまだ明確ではない為、発言でその予想も様変わりしています。
米国経済指標
7月FOMC議事要旨
FOMC当日よりハト派の印象
「大多数」が9月利下げが適切になると考えていると、
パウエル議長が既にハト派発言ととられていたが、更にハト派寄りの印象。
利下げ予測以外は、7月FOMC当日のパウエル議長の印象にあまり変化なし。
ジャクソンホール会議
◆パウエル議長の発言から抜粋
・主要金利を引き下げるときが来た
・インフレ率が2%への持続的な道筋にあるという確信深めた
・労働市場の一段の冷え込みは望みも歓迎もしない
米「利下げの時が来た」
ジャクソンホール会議のパウエル議長の発言で、ついに9月の利下げが明言されました。
これを受けて、ドルインデックスは低下し、ドル円は「円高」へ、
米国株、仮想通貨は大きく上昇しています。
米国のみならず、ECBを含む各国で利下げが開始される想定であり、
日本を除く主要中銀が足並みを揃えて、インフレから脱却して、
高金利時代が終わりを迎えようとしています。
来週の主な指数発表
8月5週の主な指数発表は下記の通り。
いつもはインフレ指標としてPCEデフレータが注目されていますが、
来週は何といっても待望の「NVDA決算」!!
米利下げが決定的な中、NVDAがサプライズ決算となれば、
次の決算までもう一段上昇は既定路線となります。
逆に、期待ほどではないとなると、良い決算でも利下げがあっても、
株価はATHできずに下落していくと予想されています。
運命の日は、8月28日!
今週の仮想通貨ニュース
米企業決算でBTC現物ETF購入が明らかに
金融系企業が、多くのBTC現物ETFを購入していることが決算で明らかに。
4-6月期の為、レンジ相場入りした後も買い増し続けている様子が伺える。
米民主党の政策綱領では仮想通貨の言及なし
更にはゲンスラー氏の財務長官候補を示唆
仮想通貨に肯定的なトランプ氏とは異なっても、民主党ハリス氏も
仮想通貨には肯定的な印象がありました。
しかし、ハリス氏当選は、仮想通貨業界には逆風になる可能性が出てきました。
政策綱領では言及もなく、仮想通貨業界のラスボスともいえる
ゲンスラー氏を財務長官候補に示唆。
現在の価格には影響していません。
2日後には仮想通貨の成長支援の報道も
政策綱領では言及なしも、仮想通貨の成長を促す政策を支持する報道も。
トランプ氏と違い、これから政策を明確化していくハリス氏は、
日によって、報道機関によって、異なる政策の報道が見受けられます。
まだ政策が明確に固まっていない事が浮き彫りであり、その報道で
選挙予想や相場が動くことがありますが、一喜一憂しないように、
政策が固まることを見守ります。
大統領選挙で仮想通貨は見過ごせない話題の中心へ
仮想通貨業界の寄付総額が企業献金の半分を占める勢い
どちらが勝つにせよ、業界からの多額の企業献金は、
海を越えた仮想通貨ホルダーにとってもプラスに働きます。
やはり、大統領選挙の行方に、仮想通貨が大きく関わるようになってきました。
米SEC対トロン裁判で地裁がSECの反論要求を却下
イーサリアム、SOL以外のコインでも証券性に否定的
大型アルトのみならず、他のコインでもSECが訴えていた
証券性には否定的な結論が、次々に出始めています。
グレースケールがAVAX投資信託を発表
上位アルトコインの周りがにわかに騒がしくなってきました。
ビットコインの現物ETFが承認される流れで、こうなると想定されていましたが、
ETHを皮切りに上位アルトが更に機関投資家が投資しやすい環境が整ってきています。
今週の日本経済ニュース
日本の総裁選は9月27日投開票
小泉進次郎氏、茂木氏、石破
岸田総理が不出馬を決めた総裁選は、9月27日投開票となりました。
小泉進次郎氏、茂木氏、石破氏などが予想通り立候補し、
混沌の様相を呈しています。
しかし、各候補の発言が日本株に直接的に影響を与えるような状況はまだなく、
大統領選挙より、日本株の値動きに連動はない。
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