ソフトランディングに向かう米経済 2024-02-03

ソフトランディングに向かい、力強い米労働市場が続いています。

それに伴い、市中金利とドル円は上昇。

利下げ開始時期の予想は、5月以降に後退しています。

米国株の決算も好調で、こちらも強い米経済を象徴しています。

ビットコインは1月を陽線で終えていますが、

現在は米国株と相関せず、2月は調整予想に。

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ビットコイン価格予想

月足はコマ陽線で調整示唆

1月の月足が大きなコマ陽線で確定。

10月から続いた上昇相場は天井となり、1‐2か月の調整入りが予想されています。

上は、$48,000を超えていくか?、$48,000から30%調整でも$33,600であり、

下は、$38,000、$35,000、$32,000あたりが調整の目安。

過去のエリオット波動から、30%以上の調整を2-3カ月かけて行うのが既定路線。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)10種6.13%OKB、ORDIなど
週足雲ブレイク46種28.22%BTC、ETHなど
週足雲に突入38種23.31%UNI、DOGE、APTなど
日200MAブレイク45種27.61%MATIC、SANDなど
日足雲ブレイク0種0.00%
日足雲内 or 下24種14.72%XRP、APEなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全163種から参照

過熱感が薄まり、調整に向かう相場へ

既に先行して、ビットコインより高い下落率で調整入りしているコインが多数。

但し、それでも1日で10%を超える上昇を見せるコインが日替わりで発生し、

活性な市況は変わらない。

ビットコインETFに対する過熱感は、だいぶ薄まっている。

1-2か月の調整は可能性が高そうですが、それを経由して、

半減期に向けた上昇トレンドが始まりそう。

1月の最高値から40%以上下落するコインがあれば、

今回のビットコイン半減期に向けた最後の買い場となりそうです。

今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債4.024%-2.83%ダウ38,654.43+1.43%
DXY103.962+0.47%SP5004,818.00+1.38%
ドル円148.310+0.12%NASDAQ17642.73+1.27%
VIX13.85+4.45%金(Gold)2,039.750+1.05%
原油72.365-7.40%BTC43,199.99+2.78%
2月2日終値の週間騰落率

米国株主要株価指数

1月を3指数が陽線で終える

10月から続く上昇相場で調整となりそうでしたが、

3指数でそのままATHをブレイク。

4カ月連続の上昇相場継続となりました。

2月は、3指数がATHラインでレジサポ転換できるのか?

また、その調整でRSIがどこまでさがるのか?

春先までの株式相場の方向が決まりそうです。

また、年明け後もメガテックが好調をキープしたことで、

Russel2000が3指数に与える影響が少なくなっています。

しかしながら、小型株が強いかどうかは「米経済の強さの指標」

なりますので、継続して確認していきます。

メタが好決算で歴史的な上昇

メタが好決算で20%/1日を超える歴史的な上昇。

2024年は「メガテックが失速し、小型株が米経済を支える」と

見られていましたが、実際はメガテックが昨年同様に大きく上昇し、

市場をけん引していく相場が続いています。

米国経済指標

FOMC(1月)

4会合連続の金利据え置き 5.25-5.50%

3月の利下げの可能性は低い(急がない)

利下げを開始する時期や状況に明言なし

・今のままで利下げできないわけではないが、継続している数値を確認したい

利下げ時期や状況に明言がない

FOMC、4会合連続で金利据え置き-利下げにオープンな姿勢示唆
米連邦公開市場委員会(FOMC)は1月30-31日に開催した定例会合で、主要政策金利を据え置くことを決定した。金利据え置きは4会合連続。また金利引き下げにオープンな姿勢を示唆した。だがパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、3月の利下...

サプライズはなしの概ね予想通りのFOMC。

但し、利下げに関する明言がなかったことを市場はネガティブに反応。

金利も下がるが、株価も下がる現象に。

それを織り込み、市場は5月利下げに期待しているが、

「6月または7月から利下げ開始で連続利下げにはならない」という

FOMCメンバーの見立てが現実的になりそうです。

ISM製造業景況感指数(1月)

ISM製造業景況感指数(1月)
ISM製造業景況感指数(1月)

未だ縮小圏も市場予想を大きく上回る

米ISM製造業景況指数、1年3カ月ぶり高水準-受注が強い伸び
米供給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業総合景況指数は、1年3カ月ぶりの高水準。新規受注が2022年5月以来の高い水準を記録し、全体を押し上げた。指数はなお縮小圏にあるものの、製造業が安定化しつつあることを示唆した。

49.1といまだ縮小圏ではあるが、市場予想を大きく上回る数値で、

製造業の新規受注が安定しつつあることを示唆。

こちらもソフトランディングに近づく数値として確認されています。

雇用統計(1月)

非農業部門雇用者数(1月)
非農業部門雇用者数(1月)
失業率(1月)
失業率(1月)
平均時給(1月)
平均時給(1月)

力強い米労働市場が続く

米雇用統計、1月の非農業部門雇用者数は35万3000人増-失業率3.7%
1月の米雇用統計では雇用者数が1年ぶりの大幅増となり、賃金の伸びも加速した。労働市場が予想外に再び勢いを増していることが示唆され、早期に米利下げが行われる可能性が一段と低下した。

雇用者数も平均時給も大きく上昇し、堅調な動きをみせていた

米労働市場は、ここにきてさらに力強い結果に。

これを受けて、利下げ開始時期が遅れそうだと市場は判断。

引き続き、「インフレの鎮静化」「労働市場・消費が強いか」

「企業決算も好調か」3点を維持するソフトランディングの

可能性が高まっています。

来週の主な指数発表

2月2週の主な指数発表は下記の通り。

来週は、重要な指数発表はなし。

中国が春節に入りますので、頭に入れておく。

今週の仮想通貨ニュース

仮想通貨の冬を脱却

「仮想通貨は冬脱却」マネックス3Q決算、コインチェックなど仮想通貨事業が黒字化
日本の仮想通貨シーンも冬から春に。マネックスグループ株式会社は決算でコインチェックをはじめとする仮想通貨事業が黒字化したと伝えた。

関連企業が黒字化

2023年3月頃には、既に脱却しているイメージはありましたが、

一般的にも報道されるようになってきました。

仮想通貨関連企業の決算昨年10-12月期で、黒字化する企業が多数。

日本国内も米国株も、仮想通貨関連銘柄が仕込み時として

注目されています。

今週の米国経済ニュース

米国株メガテック系企業決算

マイクロソフトとグーグル、AMD-AIへの期待に応えるのに苦戦
マイクロソフト、アルファベット傘下のグーグル、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の3社は、自社製品に人工知能(AI)を組み込もうと誰よりも懸命に取り組んでいるが、AIに関しては投資家の期待に応えるのが難しいことを思い知らされた。
アマゾン株上昇、売上高が予想上回る-力強い営業利益見通しも示す
米アマゾン・ドット・コムの2023年10-12月(第4四半期)決算では売上高と営業利益が市場予想を上回った。また今年1-3月(第1四半期)についても力強い営業利益見通しを示した。アンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)の粘り強いコスト削減...
アップル、中国リスク浮き彫り-競争激化で存在感低下に投資家警戒
米アップルが1日発表した最新決算で、売上高の2割を稼ぎ出し長年重要視してきた中国市場で同社が存在感を失いつつあるとの懸念が投資家の間に広がった。
メタ、売上高見通しが市場予想上回る-初の四半期配当を実施へ
フェイスブック親会社の米メタ・プラットフォームズは500億ドル(7兆3200億円)相当の追加自社株買いと初の四半期配当を実施する計画を発表した。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、メタバースと人工知能(AI)への多額の投資が奏...

良し悪しあるも全体として〇

企業結果備考
MSFT売上クリアも市場が注目しているAIの具体的なガイダンスがない
GOOG×メインの検索広告事業が市場予想を下回る
AMZN売上高、EPS、利益全てで市場予想を上回る
AAPL売上高、EPSで予想を上回り増収に転じるも、
中国での販売不振を打ち消す他要素がない
META売上高、EPSは市場予想を大きく上回り、ガイダンスも◎
売上高は25%増、利益は3倍で20%/1日を超える上昇に
メタ時価総額、2000億ドル急増-1日としては米史上最大の拡大規模
フェイスブック親会社の米メタ・プラットフォームズは、米株式市場で最大の復活を果たす勢いだ。

ソフトランディングに向けて、メガテックの企業決算が注目されていましたが、

好決算で米国経済が力強いことを象徴。

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