ビットコイン現物ETFの承認がいよいよ迫っているとして、
先週の承認誤報からBTCが約30%の急上昇。
対して、マクロ環境は、
GDP、コアPCE、マグニフィセント7の決算と「先月の強い数値」が出ているが、
総じて「年末までの見通しは景気にブレーキ」とされています。
株価は下落が続き、米国株は上値が重い状況。
年末に向けて、株式市場から抜けた資金は仮想通貨業界に流れてくるのか?
ビットコイン価格予想
ビットコイン現物ETFのティッカー取得報道で爆上げ
先週のETF承認の誤報後も、下落することなく「承認が近い」と噂されていましたが、
ブラックロックが「IBTC」、アークが「ARKA」のティッカーを取得したことで、
直近での承認が現実味を帯びて、爆上げ!!
ビットコインは誤報から30%上昇で、週足雲、週200MA、日足雲、日200MAの
重要ラインをまとめて大きくブレイク。
上昇トレンドきっかけとなっています。
週足RSIも70、日足RSIは80を超えており、新しい報道がないと
これ以上の上昇は難しそうですが、年末に向けて市場センチメントは
今が一番明るくなっています。
サポートは、承認を打ち消す報道がない限りは、$28,000~$30,000が固そう。
逆に、承認打ち消し報道は、一時的な大幅下落を起こしますので、信じすぎない事。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 0種 | 0.00% | |
週足雲ブレイク | 10種 | 7.35% | BTC、XRPなど |
週足雲に突入 | 5種 | 3.68% | ETH、SOLなど |
日200MAブレイク | 25種 | 18.38% | AAVE、WAVEなど |
日足雲ブレイク | 38種 | 27.94% | BNB、MATICなど |
日足雲内 or 下 | 58種 | 42.65% | UNI、SANDなど |
週足変化にはまだ至らずも、日足の好転が多数!!
ビットコインにつられて、大幅上昇!!
日足では、多くのコインで状況好転がありました。
先週まで80%以上が日足雲と戦っていましたが、現在は42.65%。
全体で約60%のコインが日足雲を抜けて、上値が軽くなっています。
但し、ビットコインの上昇率の方が高く、ビットコインに資金が集中している印象。
ビットコインドミナンス60%付近がアルトターン開始の目安として、注目しています。
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.839% | -1.61% | ダウ | 32,382.6 | -2.13% |
DXY | 106.581 | +0.39% | SP500 | 4,117.36 | -2.53% |
ドル円 | 149.595 | -0.16% | NASDAQ | 14,180.42 | -2.61% |
VIX | 21.27 | -2.03% | 金(Gold) | 2,006.020 | +1.27% |
原油 | 86.288 | -3.94% | BTC | 33,892.01 | +13.00% |
米国株主要株価指数
3指数とも週200MAに向けて調整中
どの指数も大陰線が2週連続となり、ダウ・SP500・NASDAQは
週200MAに向けて調整しています。
Russel2000は、$1,630がコロナ前から続く超長期足の押し安値となります。
ここを割れると、もう一段大きな下落につながりますので、
ここは守って、週足雲・週200MAへの回帰を目指したいところ。
企業決算は、実績が良くとも次四半期の見通し発表をミスして、下落する傾向が続く。
企業決算でも好感できず、金利の動向にさらに注目が集まります。
米国経済指標
実質GDP_速報値(6-9月)
2021年以来の急成長
前期比4.9%増は、市場予想の2倍以上でコロナ渦以来の大幅増。
「強い米経済」の象徴のような数字で、利上げを強いるものではないが、
追加利上げを検討する材料となり得ます。
特に個人支出が大幅に増加しており、個人消費の強さが顕著。
PCEデフレータ(9月)
市場予想通りも前月比で消費拡大
概ね市場予想通り。
インフレ再燃の傾向は見られないが、前月比で消費は拡大しており、
引き続き、経過観察が必要な数値に。
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 市場予想 | 前回 |
---|---|---|---|---|---|
11月1日(水) | 23:00 | 米 | ISM製造業景況感指数 | 49.0 | 49.0 |
11月2日(木) | 04:00 | 米 | FRB政策金利 | 据え置き | 5.25-5.50% |
11月3日(金) | 21:30 | 米 | 非農業部門雇用者数 | 172K | 336K |
11月3日(金) | 21:30 | 米 | 失業率 | 3.8% | 3.8% |
11月3日(金) | 21:30 | 米 | 平均時給 | 4.2% | 4.2% |
11月3日(金) | 23:00 | 米 | ISMサービス業景況感指数 | 53.0 | 53.6 |
10月30日(月)~31日(火)日銀金融政策決定会合
10月31日(火)~翌1日(水)FOMC
11月2日(木)5:00 AAPL決算
FOMC、雇用統計、アップル決算と、マクロの重要イベントが目白押し。
現物ETF承認で爆上げになった仮想通貨業界に、マクロ経済がどれだけ影響してくるか?
今後を占う重要な一週間になります。
今週の仮想通貨ニュース
ビットコイン現物ETFがついに承認間近の報道
ブラックロックが申請したETFにティッカーが登録される
先週のビットコイン現物ETF承認の誤報をきっかけに
ビットコインは上昇がはじまっていましたが、10月23日、
ブラックロックの現物ETF「IBTC」がティッカーシンボルに登録されており、
「承認間近」と市場が判断。
ビットコインは、誤報前から1週間で30%の急騰となりました。
また、数日後にはARKが申請しているETFもティッカー「ARKA」が確認され、
年内のETF承認も夢物語ではなくなってきました。
むしろ、この状況からの非承認は、訴訟の嵐になるだろうとの報道も。
各企業の申請スケジュールはこちらから
今週の米国経済ニュース
マグニフィセント7の決算
GOOG | × | 売上・EPSはクリアも、クラウド事業で他社に大きく遅れて10%の暴落 |
MSFT | 〇 | 売上・利益が過去最高。クラウドも予想を超えた拡大へ。 |
META | △ | 総収入は前年同期比23.2%増。 但し、次四半期の見通しが市場予想を下回り、株価は下落。 |
AMZN | △ | 売上・利益とも市場予想を上回る好決算。クラウドも好調。 次四半期は、コストアップに伴い予想利益で市場予想を下回る。 |
Googleの急落は、景気後退のきっかけになるのか
金利上昇で、米国株全体の上値が重い中、企業決算が好調を維持できるのか?
特に、マグニフィセント7の業績に注目が集まっています。
その中で、Google・テスラが決算失敗し、NASDAQにブレーキ。
メタとアマゾンも、決算は良かったものの次四半期の見通しで市場予想を下回り、
株価は下落しています。
業績が良くとも、次四半期の見通しでマイナス評価となる傾向があり、
「好決算で米経済を支える」と楽観派の目論見は崩れています。
少なくとも、このような決算が続くようなら、来年の景気後退は免れない印象です。
ECBも金利据え置き(4.50%)へ
米国の政策を追うように金利据え置き
米国は2023年6月FOMCで初めて金利据え置きを決定。
それを追うように、ECBもついに金利据え置きを決定。
約4か月年遅れて、米国と同じようにインフレと戦っている様子が見て取れる。
利上げ停止ではなく「据え置き」で、政策変更はなし。
世界中でインフレ退治に向けた戦いが佳境に入っています。
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