インフレ再燃のくすぶりを感じさせる「CPI:小幅加速」
強すぎる雇用統計に続き、利下げ政策とは真逆の結果に。
トレンドは依然として鈍化だが、市場は火種が消えない事を実感。
米国株は、上昇しているNVDAに改めて注目するも、出来高は伴わず。
NVDAとNASDAQがATHできるかで市場のセンチメントが決まりそう。
仮想通貨は相変わらず、レンジをうろうろ。
ビットコイン価格予想
レンジ内も重要ラインで反発確認
3月9日からの見解に変更なし。
レンジ内でまだ方向感が出ない状況が続いていますが、
下落した時には$60,000の日足雲、週足雲に支えられた部分で反発。
やはり底堅い動きは継続しています。
不安になるような値動きはないので、このまま「その時」を待ちます!
アルトコイン
センチメントの改善が続く
9月6日を底にして、アルトコイン全体でもセンチメントの改善が続いています。
ビットコインの直近底値もほぼ同様。
いつもの上昇前に見る各コインの単独上げが目立つようになってきました。
日替わりでいろんなコインが爆上げしていきながら、ビットコインがATHを越えていくと、
また明るい上昇市場へと戻りそうです。
マクロ経済の利下げ、ソフトランディング状況により、大きく変化する可能性がありますので、
決め打ちできないポジションでこちらも待機します。
米国株主要株価指数
NASDAQがATHできるかでセンチメントが決まる
9月21日アップデートに変更なし
失業率4.5%以下が維持できるか?という論点に変わりないが、
インフレ再燃のリスクがないのか(小幅上昇は一時的か)?に市場が少し注目を始めている。
ダウトSP500は、大陽線でATHを継続。
NVDAの株価動向次第で、NASDAQも明確にATHとなれば、センチメントは上昇だと結論づきそう。
肝心のNVDAは、株価は上昇しているが、目新しいトレンドはなく、
出来高も減少傾向で週足で弱気ダイバージェンス継続中。
テクニカル的には継続上昇は難しい場面まできています。
それでも、バブルとはそんなテクニカルを無視していくもの!
判断ができない状況が続きますので、どちらにも可能性があるポジションで
その時を待ちます。
金利と為替
金利は、10Yと3Mも急激にその差を縮小しています。
「0に戻るときがリセッション入り直前」と言われており、大統領選の結果も近いことから、
ソフトランディングできたかどうかの決着をつけるときは近い(年末年始には判明か)
ドル円は、米国というより石破総理の発言で、円安方向に一時転換。
150-152円あたりでもみ合うことになりそう。
中期では、日銀の利上げ政策次第(早くて年末、通常は年明け~春)で円高方向に振れたのち、
長期では円安トレンドという大局観に変化なし。
11月、12月ともに25bp利下げが、市場予想の85%。
体感では、12月利下げの織り込みは早すぎる気がしますが、
11月25bp利下げが既定路線という現状は、自分の感覚に近い。
大統領選挙の行方
7月13日にトランプ氏暗殺未遂があったペンシルベニア州で、トランプ氏が再登壇。
イーロン・マスク氏も応援に現れ、激戦州の支持を優位に進めています。
その後、じわじわとその差が開き始め、ハリス氏立候補以降で最大の10%以上の差が開いています。
株価、仮想通貨ともに、大きな値動きはなく、トランプ氏勝利を未だ織り込んでいる様子はない。
米国経済指標
CPI(9月)
インフレ再燃の火種は消えない
先月まではインフレ鈍化のトレンドが確認できていましたが、一時停滞。
雇用統計が強すぎたため、最注目を浴びている中での停滞に、
市場は困惑したものの株価や金利に大きな影響はなし。
ノーランディングも聞こえ始めたソフトランディング論は、
やはりそう簡単な道ではないと改めて確認。
PPI(9月)
CPIに続き一時加速
CPIが小幅に加速したことで、PPIにも注目が集まりました。
結果は、CPI同様に小幅で加速。
全体的な鈍化トレンドを脅かすほどではないが、雇用統計、CPI、PPIと
利下げ政策が不要となりそうな結果が出る指数発表が続いています。
来週の主な指数発表
10月3週の主な指数発表は下記の通り。
注目は、米企業決算シーズンに入ります。
本格化は4週目からですが、試金石となる金融系企業の決算が始まります。
また、小売売上高で、米消費がいまだ強いのか?でソフトランディングと
利下げ動向をチェックしていきます。
今週の仮想通貨ニュース
メタプラネットが10億円単位でビットコインを連続購入
今週二度目で追加購入
メタプラネットが活況に買い続けています。
メタプラネット社の株価自体は、じわじわ下落が続いていますが、
米国を見ると2023年末から一番大きく上昇している仮想通貨関連銘柄は、
コインベースでもマラソンデジタルでもなく、結局、マイクロストラテジー社。
関連企業よりもビットコインそのものを持つ企業が日本でも
その価値を証明することになるのか?見ていきます。
今週の米国経済ニュース
トランプ氏、暗殺未遂現場で再集会、マスク氏も登壇
伝説の場所にマスク氏登場でボルテージは最高潮!!
トランプ氏優勢が一時決定的となった暗殺未遂の場所に、マスク氏と一緒に再登壇。
ボルテージは最高潮となり、やや優勢に進めていたハリス氏を現時点の予想で逆転。
但し、暗殺未遂の場所+マスク氏の応援登壇は、トランプ氏にとって「ジョーカー」だったはず。
自身最強のカードを切った割には、報道の取り扱いが少ない印象。
それでも、Poymarket予想では、ハリス氏立候補以降で最大の10%以上の差がつき始めました。
残り3週間の動向にも注視していきます。
9月FOMC議事要旨
0.5bp利下げは満場一致ではなかった
パウエル議長が進める50bp利下げを一部の理事は25bpが好ましいと考えていたことが明らかに。
通常は、市場関係者に不安感を与えない(政策の結束をアピールする)為、
満場一致となるケースがほとんどですが、2005年以来のことで、FRB内でその意見が割れています。
ただ利下げは適切で満場一致。
その言葉が正しかったかのように、雇用統計は強く、CPIはインフレ再燃の火種が消えない。
25bp利下げを支持するFRB内の声は、当日のトーンよりも強い印象。
年内の利下げ見通しもどこまで利下げするのか?で見解が分かれている様子。
中国で最大42兆円規模の財政刺激策か
追加の財政刺激策が発表されず、株価は大幅調整
追加の財政刺激策が発表されなかったことで株価は大きく調整していますが、
追加で何らかの刺激策が発表されることは既定路線とされています。
その規模によりけりで株価がどう反応するのか?というところですが、
この中国の刺激策が仮想通貨業界に大きな影響を与えると言われています。
中国マーケットがリスクオンになることで、仮想通貨業界にも多くの資金が
流れ込んでくるとされているものです。
どうなるのか?は判断が難しいですが、中国の景気刺激策の発表は注視するようにします。
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