Binanceが米司法省の主張を受け入れ、43憶ドルの罰金とCZ氏のCEO退任を発表。
仮想通貨は一時急落するものの、翌日に全戻し!!
また、OpenAIのアルトマン退任騒動は、CEO再就任で一応の決着。
大きな悪材料に見える報道も、株価や仮想通貨の価格に影響を与えず、
強い上昇相場を感じさせる一週間となりました。
マクロでは、ついに「円高」方向に向かうのか?ドル安が始まった気配あり。
ビットコイン価格予想
悪材料も37,000ドルを維持
CZ氏のCEO退任は、仮想通貨業界にとって衝撃的なビックニュースでしたが、
当日の下落のみで、翌日には全戻し。
XRP裁判・FTXショックの時から、市場が潜在的リスクとしていた「次はBinance」に
一応の決着がついたことで、悪材料出尽くしから市場は肯定的に捉えているよう。
月足:先月の勢いのまま、月足雲に向かって上昇中
週足:2023年1月から長期上昇トレンド継続中
日足:一時下落で基準線まで小幅調整済み。但し、RSIは弱気ダイバージェンス中
目先は、11月に$38,000の上抜けを3回失敗で、再チャレンジ中。
あと数回$38,000上抜けに失敗すると、日50MAまたは日足雲までの調整が濃厚。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 2種 | 1.44% | OKB、BGB |
週足雲ブレイク | 25種 | 17.99% | BTC、ETHなど |
週足雲に突入 | 15種 | 10.79% | ADA、SUSHIなど |
日200MAブレイク | 72種 | 51.80% | MATIC、MANAなど |
日足雲ブレイク | 13種 | 9.35% | APE、LTCなど |
日足雲内 or 下 | 12種 | 8.63% | PROS、OGなど |
アルトは80%以上が日200MAより上!!
Binanceの悪材料も、市場のセンチメントは更に上昇。
全体の80%以上が日200MAの上を推移しており、
週足でも週足雲を突破して上値が軽くなったコインが約20%!!
日替わりで10%以上の高騰をするコインも散見され、
センチメントが更によくなっています。
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.472% | +0.74% | ダウ | 35,374.3 | +1.33% |
DXY | 103.415 | -0.39% | SP500 | 4,559.33 | +1.00% |
ドル円 | 149.399 | -0.07% | NASDAQ | 15,982.01 | +0.91% |
VIX | 12.46 | -9.71% | 金(Gold) | 2,002.495 | +0.48% |
原油 | 75.433 | -1.58% | BTC | 37,713.57 | +0.95% |
米国株主要株価指数
3指数で直近高値を目指す
ダウ、SP500、NASDAQの3指数で、7月末の直近高値を目指して上昇中。
ここを超えると、いよいよ「年末までにATHか?」という目線に。
この一週間で、個人消費の減退予測も大きな報道になりつつあります。
個人消費、市中金利、ドルインデックスに注視しながら、
上目線が維持できるか確認していきます。
金利と為替
金利:逆イールド解消が遠のく
11月初旬に「逆イールド解消」となりそうでしたが、
長期金利のみが大きく下落して、短期金利との金利差がまた乖離。
「10年金利」と「逆イールド解消時期」に着目しています。
ついに円安にトレ転か
先週のCPIで、インフレ圧力の減少がみられ、FFレートの追加利上げ期待が0に。
それに伴って、ドルインデックスが下落をはじめ、ドル安に動き始める。
ドル円は為替介入をせず、中期では、ついに「円高」方向に
トレンド転換したか?という値動きへ。
今後数ヶ月で、まずは週足雲付近の135-140円を目指し、その後の展開は金利次第か。
更に長期では日本の金融政策が変わらない限り、再度円安に再度触れていく想定で、
週200MAまでの一時的な円高は視野。
「ドルインデックスとBTCは逆相関」が基本の為、仮想通貨にとっては明るい兆しに!!
米国経済指標
FOMC議事要旨
印象通りで株価に影響なし
利下げについてどんなことを話しているか?に市場は期待していましたが、
議題にすら上がっていない様子。
やはり「利下げ開始時期」は、市場は引き続き楽観的過ぎるよう。
6月頃から利下げ開始予想となっているが、2024年秋より後になると考えるのが妥当か。
来週の主な指数発表
11月5週の主な指数発表は下記の通り。
最注目は、PCEコアデフレータ。
年内利上げなしが市場予想では90%以上になっていますが、
年内最後のFOMCを前に、それを維持できるデータが出てくるのか?
注目が集まっています。
今週の仮想通貨ニュース
アルゼンチンで次期大統領がBTC支持派のミレイ氏に
アルゼンチンでもBTCが法定通貨に!?
ミレイ氏は、同国のインフレーションを痛烈に批判しており、
何度もデフォルトを経験しているアルゼンチンペソを廃止して、
米ドルを法定通貨にしようという動きがある。
ここに、ビットコイン肯定派であることが噂となり、ビットコインも
法定通貨になるのか?と話題になっています。
こちらは、一例で日本を含めた各国で、仮想通貨肯定派の人々が
政権の中心にいられるかが、仮想通貨の市場拡大スピードに関わってきています。
CZ氏がBinanceのCEOを退任
6,400億円(43億ドル)の罰金で和解
米国のマネロン対策の実施を怠ったとして、CZ氏とBinanceに
刑事責任を追及していましたが、Binanceがこれを認め、
「CZ氏のCEO退任」と「6,400億円の罰金」で和解。
歴史的な措置となりました。
新CEOもリチャード・テン氏に決まった。
FTXとは性質が異なり、市場下落も限定的
FTXの資産運用方法への刑事責任とは、その性質が異なり、
BNBも下落は限定的で、ビットコインなど仮想通貨全体でも、
市場センチメントを変えるほどの下落はなし。
報道に関わらず、1か月以上上昇していたため、自然な範囲の調整になる。
この報道でこの値動きは、むしろ、懸念されていた膿の出尽くし感から
市場は肯定的に受け取っているよう。
現在の仮想通貨全体がいかに上昇が強いか?を示す結果となりました。
今週の米国経済ニュース
OpenAI騒動
アルトマン氏のCEO復帰で決着
- 11月18日OpenAIの取締役会でサム・アルトマン氏のCEO解任
暫定CEOにミラ・ムラティ氏を指名
- 11月18日共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏も解任を表明
- 11月19日公式発表の1分前にMicrosoftが事実を知る
- 11月20日アルトマン氏、Microsoftに入社へ
グレッグ氏と共にMicrosoftで新たな社内AIチーム発足へ
- 11月20日MicrosoftがOpenAI社員の受け入れ準備を表明
競合他社もOpenAIと同額報酬での受け入れ準備を表明
- 11月21日OpenAIは、暫定CEOを決定
後任に暫定CEOとしてTwitchの創業者エメット・シア氏
- 11月21日OpenAIのほとんどの社員がアルトマン氏の復職を希望
770人中700人以上の署名が集まる
- 11月22日アルトマン氏のOpenAIのCEO復帰が決定
共同創業者のグレッグ・ブロックマン氏も復帰
結局、復職となり、MicrosoftやNVIDIAなどAI関連銘柄の
株価には大きな影響はありませんでした。
世界を席巻しているChatGPTだけに、何もなかったことにはできず、
企業のガバナンスは刷新されたのか?引き続き確認していきます。
NVIDIAの決算
NVDA | 〇 | 前回、前々回に続き、市場予想を大きく上回る好決算 |
好決算も、OpenAI騒動にぶつかり株価はレンジ
売上高、純利益ともに市場予想を上回る好決算。
特に売上高純利益率が驚異の50%越えで、衰えない需要の高さを証明。
AIブームは、まだまだハードの準備すら整っていない
「熱狂の入り口」であるかのように見えます。
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