金利見通し(ドットプロット)が、来週のFOMCで更新されます。
米国株も仮想通貨もドル円も、各国の金利見通し次第でボラティリティがありそう。
来週のFOMC、日銀政策決定会合の前に1週間をおさらい。
ビットコイン価格予想
押し安値を守って、週200MAを超えていけるか
直近では、今年1月から始まった上昇トレンドの押し安値($24,800)を守って、
週200MA($27,750)&日200MA($27,700)より上で推移できるかに注目。
万が一、押し安値を下抜けする場合は、$20,000またはその下まで下落の可能性あり。
週足雲の横抜けをしたい現状は変更なし。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 1種 | 0.73% | OKB |
週足雲ブレイク | 3種 | 2.19% | BGB、XDCなど |
週足雲に突入 | 10種 | 7.30% | BTC、ETHなど |
日200MAブレイク | 1種 | 0.73% | TON |
日足雲ブレイク | 2種 | 1.46% | FET、XVS |
日足雲内 or 下 | 120種 | 87.59% | SOL、MATICなど |
底打ち反転の期待ができるも市場に元気はない
ビットコインの日足反発に合わせて、上向いたコインが出てきました。
但し、先週同様、大きな環境変化は見られず。
イーサリアムのチャートパターンが良く、活性化のきっかけになるといい!!
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.334% | +1.55% | ダウ | 34,617.8 | +0.13% |
DXY | 105.331 | +0.26% | SP500 | 4,325.00 | -0.16% |
ドル円 | 147.830 | +0.04% | NASDAQ | 15,202.40 | -0.51% |
VIX | 13.79 | -0.36% | 金(Gold) | 1,923.920 | +0.25% |
原油 | 91.097 | +4.21% | BTC | 26,599.99 | +2.93% |
米国主要株価指数
来週の注目は金利見通し(ドットチャート)
Appleのiphone15リリースやARM上場など、NASDAQの話題が多くありましたが、
下落トレンドラインは超えられず、調整局面が続いています。
大勢に変化なく、引き続き「長期上目線も目先は深め調整を視野」の状況が続く。
9月20日ドットチャートの更新で、FRBメンバーの金利見通しが出てくると、
ボラティリティが大きくなる可能性が高いので、ポジションには注意です。
米国経済指標
CPI
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
9月13日(水) | 21:30 | 米 | CPI | 3.2% | 3.6% | 3.7% |
9月13日(水) | 21:30 | 米 | CPIコア | 4.7% | 4.3% | 4.3% |
ほぼ市場予想通りで株価には大きな影響なし
総合が先月より高い数値となったが、ほぼ市場予想通りで株価に大きな影響なし。
いまだ高い注目度はあるものの、去年(2022年)のように株価に大きな影響を与えなくなってきました。
緩やかではありますが、ディスインフレが進んでいるかを確認するための指標として、継続的に確認します。
景気後退入りするかの判断基準を「インフレ率(CPI)」から「雇用市場の強さ」に
市場の注目が変わりつつあります。
PPI
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
9月14日(木) | 21:30 | 米 | PPI | 0.8% | 1.5% | 1.6% |
9月14日(木) | 21:30 | 米 | PPIコア | 2.4% | 2.2% | 2.2% |
ガソリン価格の高騰で総合は大幅な伸び
PPIは、ずっと米経済の堅調なサービス業を示し続けており、8月PPIも同様の結果に。
ガソリン価格の高騰で、総合は大幅な伸びとなりました。
但し、市場予想通りの結果であり、サプライズではない。
小売売上高
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 (修正値) | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
9月14日(木) | 21:30 | 米 | 小売売上高 | 0.7% (0.5%) | 0.2% | 0.6% |
9月14日(木) | 21:30 | 米 | 小売売上高コア | 1.0% (0.7%) | 0.4% | 0.6% |
ガソリン価格上昇で市場予想を超える伸び
小売売上高もガソリン価格の上昇を受けて、大きく伸びています。
また、こちらは市場予想よりも大きく上振れ。
小売売上高も、今年に入ってからずっと堅調な米経済を示しており、8月も同様。
ECB政策金利
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
9月14日(木) | 21:15 | 欧州 | ECB政策金利 | 4.25% | 4.50% | 4.50% |
市場予想通りの0.25%利上げ
市場予想通り0.25%利上げを実施(10会合連続)。
また、利上げ打ち止めの可能性を示唆。
半年前の米国を追うような状況となっており、大方の予想通り。
欧州でも今後は、インフレ2%に回帰するか?景気後退入りするのか?という
米国と同じ課題に市場の注目が移行していきます。
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 |
---|---|---|---|---|---|
9月21日(木) | 3:00 | 米 | FRB政策金利 | 5.25-5.50% | 据え置き |
FOMC注目点
最注目は、米FOMCが9月19日(火)~20(水)で開催されます。
市場予想は、金利据え置き。
前回同様、年内にもう一回の利上げがあるか?より「利下げがいつ始まるのか?」が
市場の注目になっています。
更に、今回はドットプロットの更新があります。
FOMC終了後に定期で公表されるFRBメンバーの政策金利見通しのこと
ドットの中央値から、将来の金利予測ができるとされています。
金融情報サイト iFinance より
FRBが金利見通しを長期でどう考えてるか?を測る指標として注目です。
下記は、前回発表(2023.06.14)のドットプロット。
6月FOMCは、このドットプロットがサプライズとなり、
「年内利下げなし」「年内追加0.5%利上げ」が織り込まれることに。
日銀金融政策決定会合
また、9月21日(木)~9月22日(金)で日銀金融政策決定会合が行われます。
日本の物価見通し(インフレ率)、YCC、為替介入について、植田総裁から発言があるのか?
注目が集まります。
今週の仮想通貨ニュース
マイナンバーカードに紐づくWeb3ウォレットの発行へ
マイナウォレットは利用促進につながるか
マイナンバーカードに紐づくことで、仮想通貨に関連した知識のない人でも
簡単に作成・使用ができ、納税まで簡単に紐づくような機能がイメージできます。
このウォレットで、仮想通貨を持つ者が増えていくというよりは、
分離課税が進み、株式のように多くの日本人が仮想通貨を持つ時代になれば、
このウォレットが「必須のアイテム」となりえそう。
FTX清算による暗号資産売却
裁判所の承認を得るも市場に大きな影響なし
FTX清算に伴う資産売却案が、裁判所で承認される。
噂で一時急落の場面もありましたが、市場に与える影響が限定的となる売却案で、
BTCを含む暗号資産価格には影響なし。
今週の米国経済ニュース
日本金利、早期のYCC修正か
日本長期金利は0.7%まで上昇
植田総裁の発言を受けて、ドル円は円高、長期金利は0.7%まで上昇。
来週の日銀金融政策決定会合の前振りのような話となっており、
来年(2024年)4月以降と予想されていたYCC修正が、年内の経済指標によっては、
年明け早々の着手になるのでは?と市場が前倒しを織り込み始めています。
日銀金融政策決定会合の植田総裁の発言に要注目です。
円高も徐々に進み、「為替介入」を警戒する水域が続いています。
NASDAQにARM上場 25%高
今年最大規模の上場で半導体分野への大きな期待が伺える
事前の公募レンジ上限の$51で公募。
初値$56.10から初日を$63.59(25%高)で終える。
英半導体会社を日本のSBG(ソフトバンクグループ)が買収し、NASDAQへ上場。
今回の上場では、10%の株式を市場に放出し、90%の株式は今後も持ち続ける予定。
SBGにとっては、一定の勝利となり、今後はSBGがAI関連株(半導体関連銘柄)として、
世界中の投資家から認識されていきそうです。
既にバブルに突入しているようにも見える半導体業界。
AIブームの先頭を走り、さらなる成長を遂げていくのか?NDIVIAと一緒に注目を集めています。
AppleがiPhone15リリース
好調な売れ行きで予約開始3日で配送遅れも
アップルは15日にiPhone15をリリース。
ライトニングケーブルの廃止(USB-C導入)や、高額モデル帯の値上げなどが注目される。
販売開始3日で、既に配送遅れの案内が始まるなど売れ行きは好調を維持。
値上げや消費鈍化の影響が懸念されていましたが、「iPhoneの強さ」は健在。
Appleの業績は、NASDAQに大きな影響を与えます。
マグニフィセント・セブンは、今後もウォッチしていきます。
米国株式市場のマグニフィセント・セブン
GAFAM(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン・ドットコム、メタ・プラットフォームズ)と呼ばれる主要5銘柄に、エヌビディアとテスラを加えた7銘柄です。
市場に与える影響が多大で、GAFAMに代わる言葉として使われ始めている。
野村證券 用語解説より
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