時代の転換点 米インフレの出口&XRP判決 2023-07-15

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今週のマーケット

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.834%-5.80%ダウ34,305+1.28%
DXY99.959-2.26%SP5004,505.41+2.42%
ドル円138.681-2.38%NASDAQ15,565.60+3.52%
VIX13.34-10.05%金(Gold)1,955.435+1.55%
原油75.239+2.20%BTC30,312.00+0.50%
7月14日終値の週間騰落率

ビットコイン価格予想

XRP判決も元々「証券ではないBTC」には大きな影響なし

XRPが「証券ではない」判決が出て、アルトコイン市場は大きく上昇するも、ビットコインは当日3.5%程度の上昇のみ。

アルトコインと共に大きく上昇して、注目の$31,800をブレイクすると思われましたが、唯一「証券ではない」と元々認定されているビットコインは大きな上昇なし。

結果的にはビットコインに大きな戦略変更はなく、先週同様、$31,800の攻防が続く。

アルトコインがどれだけ盛り上がっても、ビットコインが週足雲($31,800)を超えるかどうかが仮想通貨業界全体のセンチメントに関わる。

ビットコインが週足雲を超えていかないと、今回のアルト上昇は短命に終わる可能性があるので、要注意です。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)1種0.76%OKB
週足雲ブレイク6種4.58%BGB、AGIXなど
週足雲に突入21種16.03%BTC、ETHSOLなど
日200MAブレイク7種5.34%UNI、AAVEなど
日足雲ブレイク24種18.32%ADA、MATICなど
日足雲内 or 下72種54.96%ALGO、APEなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全131種から参照

「XRP証券ではない」判決でアルトコインが爆上げ

XRPの判決を受けて、XRPを中心に過去に「証券」扱いされたアルトコインが急上昇!!

但し、XRPは大きく週足雲をブレイクするも、他のアルトコインは重要ラインを大きくブレイクしているわけではないので、ビットコインが上昇してこないと、今回の上昇は短命に終わりそう。

一時的にアルトコインに資金循環が行っていますが、相変わらず「ビットコイン主導」の相場観に変更なし。

あまり喜びすぎないように「証券分類されたコインの上値が軽くなった」程度に考えておく

米国株主要株価指数

4指数ともCPI鈍化を受けて急上昇

上値が重いと思われた各指数が、CPIの急速な鈍化を受けて急上昇!!

インフレの出口が見えてきました。

「NASDAQの調整入りはいつか?」の見方が続きますが、それをショートカバーして大きく上昇が続く。

小型株にも大きな値動きが出てきたため、FOMCの結果次第では、もう一段の上昇も期待されます。

日米の構造的円安が逆転するのか?

米利上げ停止&日実質利上げで円高になっていく?

日銀が今月会合でYCC修正の可能性、長期金利変動幅を拡大-早川氏
元日本銀行理事の早川英男氏(東京財団政策研究所主席研究員)は、日銀が今月開く金融政策決定会合で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)における長期金利の変動幅を拡大する政策修正を行う可能性があるとの見解を示した。13日にインタビ...

CPIの急速な鈍化を受けて、インフレの出口(=利上げの終わり)が明確に意識され始め、ドルインデックスが急速に低下。

同時期に、日本では高いインフレ率と金融緩和政策の矛盾が指摘され始め、

7月21日(金)8:30の日本CPI

7月28日(木)~29日(金)の日銀政策決定会合

に注目が集まっています。

「アメリカは利上げ打ち止め、日本は実質的な利上げ」の構図になると、数年単位で大きく円高(100~110円)に戻す可能性が高い

5~10年単位では円安になりやすい傾向がありますが、ここ数年が円高になるかどうかの過渡期にいます。

米国株がこれから上昇しても同時期に円高になると、去年の逆転現象で、最終的に円換算したい日本在住者にとっては、資産がマイナスになることもあります。

日本の政策金利も必ずチェック!!

米国経済指標

CPI、コアともに急激に鈍化する市場予想よりさらに弱い数字で、7月FOMCの利上げ再開を最終利上げにするべきだと主張する声が大きくなる。

昨年最大で9.1%だったインフレ率を三分の一まで低下させ、歴史的な金融引き締めの出口が見え始めてきました。

株高・ドル安に各指数が大きく触れていますが、仮想通貨はビットコインを中心に大きな値動きなし。

底堅い労働市場とは逆に「インフレ率3%」まで鈍化したことは、政策の転換点となりえる。

前日のCPI同様、大きくインフレ圧力が緩和される結果に。

昨日のCPIの結果を後押しする内容で、7月FOMCの利上げは依然として既定路線だが、それが最後の利上げになるという意見が大勢に。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
7月18日(火)21:30小売売上高0.3%0.5%
7月18日(火)21:30小売売上高コア0.1%0.3%
日本時間で表記 市場予想はTradingEconomicsのコンセンサス(市場予想の平均)より

大きな指数発表は、小売売上高のみで、さらに翌週にはFOMCが控えているため、静かな一週間となりそう。

万が一、翌週のFOMCでサプライズ的なものが起こる場合は、7月21日(金)または7月24日(月)にNick Timiraos氏(WSJのチーフエコノミクス特派員でFEDウォッチャーとして有名)から推論が出てくる場合があります。

こちらのTwitterはフォローして、FOMC前は特にチェックしておく。

今週の仮想通貨ニュース

XRPは有価証券ではないと地裁で判断

「仮想通貨XRP自体は有価証券ではない」米地裁、裁判で判決下す
米地裁は、2020年12月の米SECによる訴訟から始まったXRP裁判について判決を下した。仮想通貨XRP自体は有価証券ではないと認定している。

XRPのみならず、証券とされていたアルトコインから暴騰

2020年の訴訟に端を発したXRPの証券問題がついに一区切り。

事実上の「XRPは証券ではない」判断に、XRP一時100%/1日の急騰。

また、直近で「証券と指摘されたアルトコイン」から順に15%~40%/1日の暴騰。

ビットコインは、もともと証券認定されておらず、注目の$31,800の上抜けはできず。

今後は、アルトコインへの資金循環がありそうで、ビットコインドミナンスも注目を集めています。

今週の米国経済ニュース

Metaの新SNS「Threads(スレッズ)」が5日で1億ダウンロード

Yahoo!ニュース
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NASDAQが特別なリバランス

ナスダックが異例のリバランス実施へ、米大型ハイテク株の市場支配で
米国の大手テクノロジー企業は、米大型ハイテク銘柄で構成される株価指数にとっても大き過ぎる存在となった。株価指数を算出するナスダックは、大型ハイテク株の影響力を縮小するための行動に乗り出す。

メガテックの比率を下げるリバランスへ

メガテックだけで指数の50.9%になる現在のバランスを7月24日に再配分する。

一時的に指数の下落が見込まれるが、長期で見ると保有者の利益を損なうものではないとしている。

過度な集中を希望する人は、FANG+など専用ETFもあるため、ハイテク株に幅広く分散することがメリットであるNASDAQ保有者にとっては、報道の通り、その利益を損なうものではなさそう。

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