米国株
米小売売上高 ▶個人消費は強いまま
日時 | 時間 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
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11月16日(水) | 22:30 | 小売売上高(前月比) | 0.0%増 | 1.0%増 | 1.3%増 |
11月16日(水) | 22:30 | 小売売上高(前月比)コア | 0.1%増 | 0.6%増 | 1.3%増 |
経済的に落ち込む(リセッション入りする)場合、個人消費への影響は最後(後半)と言われています。
他の指数でインフレピークアウトの兆候が見え始めても、小売売上高は、まだまだその強さを維持しています。
金利見通し ▶ターミナルレートは5%以上が優勢に
CPIなどインフレピークアウトの兆候を織り込んで、市場は楽観的になっていましたが、FRB理事の発言を受けて、ターミナルレートが揺れ動いています。
12月FOMCは50bpが大方の見方ですが、来年以降の利上げペースは意見が割れる。
ターミナルレート5.00-5.25%が既定路線。
しかし、それを早い段階で市場が織り込むと、FRB理事の発言によって訂正される公算が高い。
最終的な着地は5%強だと思いますが、増減しながら着地となりそうなので、途中で一喜一憂しないように様子を見ていきましょう。
米主要株価指数 ▶ダウが下落トレンドをロールリバーサル
今週は目新しい指標の発表がなく、FRB理事の発言で予想ターミナルレートが揺れている(前述)程度。
株価には大きな影響はなく、どの指数も小さなコマで週足を確定。
ダウが2021年11月から続いた下落トレンドを上抜けし、トレンドラインに裏タッチしてロールリバーサル(レジサポ転換)しています。
このままダブルボトムを形成して上がっていくと、他指数も下落トレンドの上抜けが期待できます。
NASDAQ ▶目線変更なし(ダウに追随)
基本的な目線に変更はなし。
10月13日の底値を守るうちは上目線で、下落トレンドのブレイクが目先の目標。
下落トレンドがブレイクできずに下に折り返す場合は、$10,000に向けて下落することも視野に入れておきます。(来年2月頃までが目安)
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | イベント |
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11月23日(水) | 28:00 | FOMC議事要旨 公表 |
利上げ数値は市場予想通りでしたが、ターミナルレートはさらに上振れする可能性があるとされた11月FOMCの議事要旨が公表されます。
その後の雇用統計やCPI、FRB理事の発言を受けて、ターミナルレートが日々揺れています。
要約した内容を市場がどう捉えるのか?確認するようにしましょう。
また、11月24日(木)は感謝祭で、米国株は休場日となります。
翌11月25日(金)も半休場日となり、日本時間27:00に取引終了となります。
仮想通貨
FTX騒動 ▶連鎖倒産があるもBTCは底堅い推移
FTX破産に関連する報道は、毎日新しい情報が出ています。
取引所(CEX)からDEX(分散型取引所)にユーザーの資金が大きく流れており、関連会社の連鎖倒産情報も出てくるようになりました。
しかし、BTCを中心に仮想通貨業界全体は底堅い推移で、価格は維持されています。
ビットコイン ▶6月安値がサポレジ転換
先週、6月底値($17,600)を守れずに週足を確定。
サポレジ転換となってしまい、$17,600付近で上値が重くなっている。
しかし、「FTX騒動」という大きなマイナスファンダに対して、10-20%程度の下落しかしておらず、底堅い動きとなっている。
本来であれば、もっと下落してもおかしくないと考えていますが、連日の関連報道でも価格は$16,000‐$17,000を維持しています。
結局、今年のテラルナショックから仮想通貨市場は一度も価格を戻さず、FTXショックでもう一段下げる結果となっています。
センチメントが改善し始めた株式相場(インフレピークアウトの兆候)の上昇に連れ高できないとなると、BTCの低空飛行は長期化しそうです。
次は11月の月足が6月底値($17,600)より上で確定できるかに注目。
FTXに関連する報道は、まだこれからも続くことを想定すると、上は見ずらいので、今は長期の買い場としてコツコツ定額の積み増しのみにしています。
アルトコイン ▶ウォレット系コインが単独爆上げ
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
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日200MAブレイク | 8種 | 7.44% | TWT、SFP、CHZなど |
日足雲ブレイク | 0種 | 0.00% | |
日足雲内 or 下 | 88種 | 92.56% | BTC、ETHなど |
BTCより大きく下落していますが、それでも日200MAより上で推移しているコインがまだ多くあります。
代表的なものは、サッカーW杯(2022年11月20日開幕)関連銘柄(CHZを筆頭にしたファントークン)、マイウォレット関連銘柄(TWT、SFP)など。
他にも、FTX騒動前に調子のよかったDOGE、MATICも日200MAより上を維持できています。
特に、ウォレット関連は、FTX騒動でCEX(取引所)を信用できなくなった利用者が、自分のウォレットやDEX(分散型取引所)に資産を移動しています。
DEX関連銘柄は、まだ大きな上昇は見せていないものの、UNI、SUSHIはFTXショックからのリバウンドも高く、その後の安値も切り上げており注目です。
当面は、FTX騒動での追加下落がいつなのか?を確認しながら、落ちないようなら、底固め&上昇の根拠を探していく流れになります。
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