GAFAM決算×も株価は短期上昇継続 2022-10-29

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米国株

GAFAMの決算 ▶壊滅、Appleが唯一△

日にち銘柄結果コメント
10月26日(水)Google×1年を通して成長鈍化
10月26日(水)Microsoft×サブスク好調もPC販売減
10月27日(木)Meta×売上半減、凋落が止まらず
10月28日(金)Amazon×クラウドサービスも×
10月28日(金)Apple他4社に比べれば〇
日本時間で表記

市場けん引役のGAFAMが決算で壊滅

Apple・Microsoftは、次につながるものもありましたが、全体的にマイナスニュースが大半となりました。

SP500 週間騰落率

但し、その決算が他社に波及せず、GAFAMだけが下落するレアな現象に。

「Bad News is Good News」の通り、市場が「景気が悪くなることで株価の底打ちを期待」している状況だから起こる現象でしょうか。

米主要株価指数は、週足で陽線を維持(後述)。

PCEコアデフレータ ▶市場予想通り

日にち時間指標前回市場予想結果
10月27日(木)21:30米実質GDP-0.6%2.3%2.6%
10月28日(金)21:30PCEデフレータ6.2%6.3%6.2%
10月28日(金)21:30PCEコアデフレータ4.9%5.2%5.1%
日本時間で表記

PCEは、インフレ高止まりの印象を維持するも、市場予想通りの数値で株価の大勢に影響なし(織り込み済み)。

米個人消費支出、9月は前月比0.6%増-PCEコアは前年比5.1%上昇
9月の米個人消費支出(PCE)コア価格指数は前年同月比で伸びが加速し、個人消費支出は引き続き堅調に増加した。物価上昇圧力の広がりと需要の底堅さが示されたことで、米連邦公開市場委員会(FOMC)が11月の会合で再び大幅利上げを行うとの見方が強...

GDPは、3四半期ぶりのプラス成長で市場予想通り。

6月に2四半期連続のマイナス成長で「テクニカルリセッション入り」とされており、引き続き「リセッション入りは既定路線として、いつ、どれくらいの規模でリセッションになるのか?」に注目されている状況です。

米国債金利 ▶10年債と3ヵ月債でも逆イールド発生

米国債 10年債利回りとの比較

米国債利回りは、今年の7月に10年債と2年債が逆イールドとなり、そのまま3ヵ月維持。

その間、10年債と1年債→6か月債 と逆イールドが順次発生、ついに3ヵ月債でも逆イールドに。

「逆イールド発生はリセッション入りの前兆」と言われており、また「リセッション入りが宣言される前に株価は底をつく」とされるのが、一般的な考え方です。

この株価底打ちのタイミングが10年と3ヵ月の逆イールド発生時期に近くなる」というアノマリーがあります。

全ては11月FOMC次第ですが、確かに直近が底になっても不思議はない状況です。

長短の金利がどこまで逆イールド発生するのかも見ていきます。

FOMC利上げ観測 ▶11月は75bp、12月の予測に注目

FedWatchツール 年間利上げ予測

11月は75bp利上げが既定路線。

注目は、12月FOMCで「75bp」「50bp」のどちらの利上げになるのか?(①)

発表される各種数値は「インフレ鈍化は見られないもののインフレピークは過ぎた」と読み取れます。

そこで「連続75bpは利上げ超過となり、ピークアウトしているなら段階的に利上げ幅を下げていくのは?」という見方が出てきました。(②)

これがいつ開始されるのか?というところが焦点になっています。

個人的には12月から開始されるのが基本線と思いますが、株式相場があまりに楽観的すぎると、パウエル議長が諫める場面がありそうです。

いずれにしても、利上げ幅に振り回される株価の乱高下は、まだ続きそうな気配です。

主要株価指数 ▶ダウがけん引、日200MAを突破

米主要株価指数 日足チャート

悪いニュースが続く週でしたが、結果として4指数とも強く上昇を維持

先週同様、10月13日CPI発表時を底値に下落トレンドにチャレンジできるかという目線。

一足先にダウが日200MAを大陽線でブレイクしており、FOMC付近で下落トレンドにぶつかりそうです。

この結果が、他指数の指標になるのか見守ります。

NASDAQ ▶GAFAM決算壊滅でも陽線で週200MAブレイク

NASDAQ 週足チャート

注目のGAFAM決算は軒並み×となりましたが、NASDAQは上昇を維持

先週と変わらない目線で上を目指せる環境に。

但し、今までのNASDAQが米国市場をけん引していたイメージから、今は他指数の好調につられているイメージに変わりつつあります

これが一過性のものなのか、長期にわたるトレンド転換なのか、こちらも見守っていきます。

こちらも下記の基本路線に変更なし。

  • 週200MAの上で推移が望ましい
  • 目先は下落トレンドのブレイクを目指す
  • 10月13日の底値を割るまでは上目線継続

相場転換の兆し ▶各所でデカップリングが発生

元々相関性が高いのに、デカップリングしているものが多く発生。

  • ビットコインがNASDAQにつられずに底堅くレンジ推移
  • GAFAMの決算×もNASDAQは上昇維持
  • NASDAQがけん引せずとも、SP500とダウは上昇 など

長期的な相場転換の兆しに見えますので、継続してみていきます。

VIX ▶セリングクライマックスは迎えていない

vix(恐怖指数) 5年チャート

株価の底打ちを示すようなデータや発信も多くなってきていますが、VIXは年間を通して30~35を推移したのみで40を超えることはありませんでした。

セリングクライマックスを感じるような場面もまだ発生していません。

どちらか一方に賭けるような判断は控えて、総合的に数値を見ていきましょう。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
11月1日(火)~2(水)FOMC
11月2日(水)27:00政策金利発表75bp75bpが大勢
11月4日(金)21:30米10月雇用統計263千人150千人
11月4日(金)21:30米10月失業率3.5%3.6%
日本時間で表記

政策金利発表は75bpが既定路線。

と同時に12月FOMCの金利をどう考えているのか?のパルエル議長の発言に注目が集まっています(前述のとおり)。

雇用統計は大幅な減少が予想されており、予想値より強い数字が出ると、環境が振出し(見通し不明のリスクオフ)に戻る可能性があります。

仮想通貨

イーロン・マスク氏、Twitter買収完了

イーロン・マスクによる買収を受け、NYSEでツイッター株が上場廃止へ
ソーシャルメディア大手のツイッターは、10月27日にイーロン・マスク氏によって正式に買収され、ニューヨーク証券取引所での上場が廃止されることになる。

これを受けて、マスク氏が支持するDOGEが思惑買いから、一週間で40%以上上昇

Binanceも出資に名を連ねており、新しい展開を期待させるには十分なニュースに。

仮想通貨取引所バイナンス、イーロン・マスクのツイッター買収の支援で5億ドル投資
バイナンスのチャンポン・ジャオCEO(通称CZ)は、同社がイーロン・マスク氏によるツイッター買収への5億ドルの支援を約束していたが、実際にそれを実行したと語っている。

ビットコイン ▶2万ドルをブレイクし、市場は楽観ムード

BTC/USDT 日足、週足、月足チャート

長いレンジ($18,000~$20,000)を上抜けて、日足雲に突入。

$18,000での底固めは成功し、5回チャレンジしても下に抜けなかった為、上を試しに行く流れに。

「週200MAでロールリバーサル」の当面目標に変更なし。

$20,000を上抜けた為、市場には楽観的なムードがありますが、FOMC次第であるところは、米国株と同様。

アルトコイン ▶DOGEが市場けん引役となるのか

グループ占有率主な銘柄
日200MAブレイク8種8.60%DOGE、XRP、BNBなど
日足雲ブレイク0種0.00%
日足雲内 or 下85種91.40%BTC、ETHなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全93種から参照

マスク氏のTwitter買収の思惑買いで、DOGEコインが大きく上昇

また、Twitterへの出資ニュースが出たBNBも同時期から上昇し、日200MAより上で推移

XRPも相変わらず、下げることなく雲の上を堅調に推移。

このままいくつかのコインが先行して、週足雲に突入できるとまた一段と市場の雰囲気が明るくなってきそうです。

DOGE、XRP、BNB、MATIC 日足チャート

ビットコインが$20,000をブレイクした時に、アルトコインも10%以上の上昇をしたコインが多数。

Coin360 週刊登録率

現在はビットコインが先行指標となっていますが、引き続き仮想通貨市場全体をウォッチしていきます。

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