米国株 ▶株価急落 FOMC 0.75bp利上げ
今週は、FOMCの前後で大きく株価が乱高下しました。
▶参考ニュース FOMC、75bp利上げ-7月は75か50bpの公算大とFRB議長
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-15/RDJ61IT0AFB501
- 1994年以来の「0.75%」利上げ(1.50~1.75%に)
- 7月FOMCも、0.75%利上げの可能性を示唆
- 2022年年末に「3.25~3.50%」が中央値
先週のCPIで、インフレの再拡大が明らかになり、FOMC前日の6/13(月)にFEDウォッチャーから、0.75bpの利上げ示唆がありました。これを受けて、市場はFOMC前に急落。
0.75bpの利上げまでを織り込んで迎えたFOMC当日は、上記の結果を受けて、多少のリバウンドしています。
6月17日(金)終値 | 先週末比 | |
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ダウ | $29,962.00 | -4.72% |
S&P | $ 3,674.85 | -5.79% |
NASDAQ | $11,265.99 | -4.79% |
ラッセル | $ 1,667.50 | -7.41% |
パウエルFRB議長は、インフレがさらに拡大している事に「驚き」と表現。
インフレ対策を第一方針とする基本姿勢は変わらないが、米国経済を置き去りにしない「ソフトランディング ( 軟着陸 ) 」の道筋もあるとしています。
NASDAQ ▶10,000を守れるか? 週足200MA(10,800)はすぐそこに
コロナショックの急落でもタッチしなかった週足200MA( $10,800 )についに到達しそうです。
週足200MAも、その下の節目$10,000も、通常なら非常に固いサポートになりますが、今のセンチメントではとても下げ止まるようには見えません。
ただあまりに急激に落ちすぎており、どこで一時的な反発があるのか?また、その反発がどの程度の力なのか?を待っている状況です。
とても買い向かえるような状況ではないですが、週足のテクニカル的には買い場であり、2024年以降に利確を考えている分を少額$10,000~10,800の間で購入しようかと考えています。
仮想通貨
ビットコイン ▶週足200MAで下げ止まらず!
FOMC前の米国株急落につられて、ビットコインも大きく下落。
市場に強く意識されていると思われた週足200MA( $22,300 )で下げ止まらず、$20,000まで急落しました。この週報を作っている間に、ついに$20,000も割り込んで、さらに下を試す展開になっています。
ビットコインは、半減期ごとにバブルがあり、バブル前高値を割ることは歴史上ありませんでした。$20,000を割ったことで、初めて半減期前の高値を割り込んだことになり、ローンチ以来右肩上がりを続けているビットコインの神話が一つ崩れたという見方もあります。
しかし、テクニカル、オンチェーン的には、ほとんどのデータが「売られすぎ」を示しており、週足での買い場であると示しています。
- BTC 月足50MA ( $21,200 ) を下回る
- BTC 週足200MA ( $22,300 ) を下回る
- BTC 週足RSI:31.5 ( おそらく今週の週足確定で30を割る )
- 恐怖と強欲指数:7 ( コロナショックの 8 を下回る )
- レインボーチャート:Basically a Fire Sale ( コロナショック以来 )
これだけの数字が買い場であると示していますが、2021年11月から米国株の下落につられて、ここまで下落しています。
米国株の底入れがまだまだ見えない今は、ビットコインのサポートラインは機能せず、NASDAQが下げ止まるまで、一緒に下落していくと考える方が既定路線となります。
NASDAQと仮想通貨の相関が崩れるのか?NASDAQが一旦の反発をするのか?のどちらかがないとビットコインは上に行く機会を見失っています。
$20,000も割れたため、次のサポートは、$18,000 か $15,000 となりますが、このサポートラインを見るよりは、NASDAQとの動きを注視しましょう。
アルトコイン ▶TRXはLUNAの二の舞になるのか?
どのコインも、ビットコインの連れ安で、同じように急落しています。
唯一、気になっているのは、TRXのステーブルコインUSDDのペッグが外れかかったまま1週間が経過しました。
6月13日(月)以降、USDDが$0.97前後で推移し続けています。
その結果、BTCが$20,000を割った時に、TRXだけショートを焼く積み増しが発生しました。
TRXはLUNAと非常によく似たエコシステムを採用しており、LUNAの二の舞とならないようUSDTをビットコインとは別に買い増ししているようです。
しかし、USDDのペッグは長期間外れたままで、市場はLUNAの二の舞を警戒しています。
今の相場で「ハイレバ」は、禁物です。
今のTRXは、どちらにポジションをとっても火傷する可能性がありますので、ご注意ください。
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