米雇用統計で鈍化を確認。
9月利下げを後押しで、米国株高・米金利下落も、
クジラの大量売りの噂でビットコインは追従できず。
大統領選挙は、バイデン氏の健康問題がクローズアップ
米経済の状況まとめをアップデート!!
ビットコイン価格予想
4月の安値を切り下げる
米国株が上昇する中、「くじらのBTC大量売り」が報道され、
ビットコインが急落。4月安値を切り下げて、レンジを下抜け。
3月9日からの見解に変更なしで、調整目標までもう少しとなっています。
週足RSIは46、週200MAや週足雲ともまだ乖離がありますので、
夏のうちに、どこまで調整するのか?を見守っています。(短期は下目線)
$50,000にタッチしたら、またドルコスト平均法で、
ATH更新まで買い足していこうかと考えています。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 7種 | 3.93% | BTC、BGBなど |
週足雲ブレイク | 35種 | 19.66% | ETH、SOLなど |
週足雲に突入 | 11種 | 6.18% | LINK、PENDOLなど |
日200MAブレイク | 1種 | 0.56% | XMR |
日足雲ブレイク | 0種 | 0.00% | |
日足雲内 or 下 | 124種 | 69.66% | AVAX、XRPなど |
BTCにつられて下落、70%がスタートラインに戻される
長くレンジ相場で、恐怖指数が落ちない状況が続いていましたが、
「クジラがBTC大量売り」の噂で、ついにFearに。
それに伴い、アルトコインも大きく下落し、約70%が日足雲を下抜けて、
スタートラインからの仕切り直しとなりました。
今も力強く週足以上をキープしている銘柄(BTC、ETH、SOL、TRX、AKT、RNDRなど)が、
再上昇するときには市場を牽引していきそうなので、注目していきます。
米国株主要株価指数
雇用統計で米国株は一段高
米国株の現状をアップデート
基本的な目線は変更ありませんが、米国株が上昇を続けており、
待望の利下げ開始は「株高の起点」ではなく、「株価の天井」となる
ケースも考え始めた方が良いフェーズに。
■目線
- AI・半導体ブームが米国株を牽引しており、中長期は上昇目線もどこまで続くのか?
- 日本では緩和政策を継続して、ドル円が160円現在も日本からの具体的な政策はなく、為替介入のみで米利下げ開始を待つ姿勢が続く
- 米経済が景気後退せずに利下げを開始するソフトランディングとなるか?
■背景
- PCEデフレータ・CPIは、インフレ圧力が和らいでいる傾向がみられるが、トレンドになるか数か月様子を見る状況
- 雇用統計・サービス業は数値の鈍化がみられ、小売売上高は堅調、企業決算は2024年3月頃から失敗する企業も出始めた。米国経済がミックスシグナルとなり、利下げ後押しの材料も増えてきた
- NVDAの決算が好調なうちは、それが株高の下支えとなる印象
■今考える事
- 雇用統計、米企業決算、実質GDPで米経済の強さを測りながら、小売売上高など消費にも注目
- CPIとPCEデフレータで、インフレは鈍化がトレンドになるか確認
- 市場とFRBの利下げタイミングが一致しているか確認しながら、株価への織り込み状況を確認する
- 株価が上昇しすぎている場合(MAとの乖離やダイバージェンス)は、利下げ開始が株価の天井となる可能性も考慮
NVDAは期待を織り込み過ぎているのか?
みんなが思っていることですが、NVDAは期待を織り込み過ぎているのか?
週足ダイバージェンス発生中で、週200MAとの乖離4倍はビットコインのバブル相場よりも
買われ過ぎている数値です。
NVDAの次の決算は8月。
テクニカルでは明らかに天井示唆していますが、その常識を超えてくるのがバブル相場。
9月利下げ開始への報道とNVDAの8月決算が米国株の今後を大きく左右する。
米金利と為替
雇用統計の鈍化から、利下げ観測が加速。
9月利下げ開始を大きく織り込み始め、金利、DXYともに下落。
ドル円は、相変わらず円の安さが目立ち、大きな下落はありませんでした。
全てにおいて、「米国の利下げはいつなのか?」という論点に変わりなし。
米国経済指標
ISM製造業・サービス業景況感指数(6月)
製造業・サービス業ともに鈍化傾向
製造業は3カ月連続の縮小圏で、数値も鈍化のトレンドが確認できる。
在庫が多く、新規受注を抑えている傾向がみられる。
サービス業は、拡大圏の予想から、縮小圏の48.8という結果。
9月利下げを後押しする材料となっているが、あとは他指数と同様に
これがトレンドになるかどうか数か月の鈍化が必要になる。
FOMC議事要旨
6月FOMCパウエル議長スピーチより、利下げに傾いている印象。
引き続き、インフレ鈍化を待ち、米経済が失速する前に利下げを始める用意をしている様子。
但し、このまま様子を見た場合に、米経済の失速が急激に訪れる可能性が警笛されており、
中には「インフレが高止まりしていても利下げ」する主張をする委員も。
雇用統計(6月)
9月利下げを後押しする雇用市場の鈍化
非農業部門の雇用は、市場予想より高かったものの鈍化を確認。
先月高かった数値も、速報値から大きく減少し、こちらも好感。
平均時給は市場予想通りに鈍化し、失業率は拡大したことで、
9月利下げを後押しする結果になり、引き続きトレンドを確認したい状況。
米金利は急低下、米国株は上昇(小型株は下落)、コモディティも上昇し、
9月利下げを織り込む値動きが多くみられる。
来週の主な指数発表
7月2週の主な指数発表は下記の通り。
CPIでインフレ鈍化が確認できるか?
また、第3週からは米大統領選挙に向けた共和党大会が始まり、
市場では決算シーズンに入ります。
今週の仮想通貨ニュース
ビットコイン急落の原因はクジラの大量売り報道?
利下げを織り込み始めて、米国株は上昇を続けていますが、仮想通貨は
デカップリングして急落となっています。
その要因は、ビットコイン大量売却の噂が広がったからとされている。
「マウントゴックス社のビットコイン返済開始」「ドイツ政府の大量売却」
が主なものとされていますが、マウントゴックス社の騒動があった時期から
ビットコインを持っている人がもらってすぐ売るのか?という疑問も残る。
アルトコインのETF報道
ポジティブ報道も各コインの価格上昇には繋がらず
イーサリアムは現物ETF取引開始が確実か?
ソラナ現物ETFは米SEC委員長が交代する来年には承認か?
ミームコインのバスケット先物が開始か?
とポジティブは報道が続くも、価格上昇には繋がらない。
既に価格に織り込んでいるか?ビットコインの下落影響が強すぎるのか?
売買せずに様子をみる時期になりそう。
今週の米国経済ニュース
大統領選、バイデン氏は出馬危機
TV討論会でトランプ氏に敗北後、党内の求心力を失う
先週のTV討論会で「失態」と揶揄されたバイデン大統領が出馬危機に陥っている。
民主党は、8月初旬に候補指名をする流れになっており、
バイデン氏以外を擁立する時間はほとんどない。
現副大統領のハリス氏も評価は高くなく、時間もない中で、
それでも、バイデン氏の健康問題がより大きくクローズアップ。
擁立者も然ることながら、1か月で党内がまとまるのか?
バイデン氏のみならず、民主党にとって「重要な7月」になる。
世界情勢
英国で14年ぶりの政権交代。
他国でも政権交代する国があり、世界中で今の政府に不満を持つ状況が続いています。
日本では、世界的な株高&円安の影響で、GPIFが過去最高益21兆円の報道。
そのGPIFが、ビットコインに投資を検討し始めていることも忘れずに。
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