インフレと金融不安の狭間でも底堅いBTC 2023-03-25

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米経済ニュース

USB、クレディスイスを買収へ

UBS、クレディ・スイスを約4300億円で買収へ-歴史的銀行統合
スイスの銀行大手UBSグループは、同業クレディ・スイス・グループを買収することに同意した。世界の金融市場に広がる恐れがあった信用危機を食い止めようと、スイス政府が歴史的な買収を仲介した。

歴史的な銀行破綻は回避も金融系の株価が世界中で暴落

アジア市場開始前の日曜日に、同内容の発表に。

それでも、アジア市場が開くと、クレディスイスは然ることながら、買収したUSBも大幅下落。

銀行破綻からの金融システム崩壊は免れたものの、金融セクターが世界中で軒並み下落となりました。

FOMC

0.25%の利上げで、FFレートは4.75-5.00%に(市場予想通り)

インフレ沈静化と金融安定の狭間でどちらも爆発しないよう着地点を模索している印象

・パウエル議長は「市場予想よりはややハト派」な印象

FOMC、0.25ポイント利上げ-さらなる引き上げを示唆
米連邦公開市場委員会(FOMC)は21、22日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き上げることを決定。利上げはこれで9会合連続となる。さらに追加利上げの可能性も示唆し、インフレ抑制への取り組みが最近顕在化した銀行危機を深刻...

利上げ継続でインフレ沈静化への意思を強調

米3銀行破綻で始まった金融不安は、全預金者の保護を発表した事で早期沈静化に向かっていると言えそう。

但し、同じような事が他銀行で起こらないとも言えない不透明な金融不安が続いている中で、パウエル議長は「米金融は安定している」と強調。

利上げを継続し、インフレ退治に決意を示す。

次回(5月)の利上げ予想は、利上げ停止が85%以上

FedWatchツールより FFレートの年間市場予想

FOMC後は一進一退でしたが、週末時点では5月は利上げ停止が市場予想に。

むしろ、すぐにでも利下げが始まるとしているこの表は、「年内の利下げはない」とするパウエル議長とは大きく乖離します。

しかし、この乖離はいつものことで、ここから着地点を模索している印象に。

インフレ沈静化と金融安定の狭間で揺れる市場

インフレ沈静化の最中に、米3銀の経営破綻があり、新たに「金融不安」という真逆の問題が発生。

現在の市場は、インフレ再燃より「金融不安」に恐怖を抱いているよう。

今までのように「BadNews is GoodNews」とならず、悪いニュースは長期金利、DXY、主要株がそのまま同時下落となるケースが多い。

仮想通貨は、銀行不安を逆手にとって、DeFiやDEXを中心に上昇トレンドを継続中。

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
3月30日(木)21:30実質GDP2.7%2.8%
3月31日(金)21:30PCEデフレータ5.4%5.2%
3月31日(金)21:30PCEコアデフレータ4.7%4.5%
日本時間で表記

インフレを測る指数として、FRBが重要視しているPCEコアデフレータ。

ディスインフレ(インフレの減退)が進んでいるかの指標として、引き続き高い注目度に。

米国株

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.380%-1.63%ダウ32,283+1.43%
DXY103.115-0.72%SP5003,970.98+1.39%
ドル円130.713-0.85%NASDAQ12,767.05+1.97%
VIX21.74-14.78%金(Gold)1,978.965-0.47%
原油69.097+4.13%BTC27,454.46-1.85%
3月24日終値の週間騰落率

米主要株価指数

米主要株価指数 週足チャート

FOMCも通過し、上目線継続に変更なし

週明けの米3銀経営破綻からクレディスイスの買収、FOMCの25bp利上げを通過して、なお週足の目線は変更なし。

長期トレンドラインまたは週200MAにサポートされ、長期では上目線が継続中

来週あたりからは週足雲を抜けていけるかどうかに注目。

仮想通貨

世界中の金融不安から金とBTCが高騰

ビットコイン一時28000ドル台に、世界的な金融不安受けゴールドも高騰
スイス投資銀大手UBSによるクレディ・スイスの巨額買収合意が伝わり、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが28000ドル台前半まで続伸した。世界的な金融不安を受け、金(ゴールド)価格も高騰している。

Goldと一緒にBTCが急騰、デジタルゴールドになりつつあるか

一連の金融不安から、金と同時にBTCが高騰したことが話題に。

デジタルゴールドと言われて久しいですが、ボラティリティが激しく、これまで金の代替資産とは言い難い状況でした。

世界中の銀行が連鎖的に信用を失う中、メタマスクの取引増が過去最高を更新した事を筆頭に、BTC、DeFi、DEXが注目されています。

このまま仮想通貨業界は、他コモディティより一足先に長期上昇トレンドに入っていくのか?注視していきます。

米SECから仮想通貨業界にまたまたマイナスファンダ

同日に米SECから2件の報道がありました。

どちらの内容も過去のSEC主張と変わるものはなく、「またか」の印象は否めませんが、まだどの案件も決着がついていない事も事実。

センチメント形成には関わってきますので、SEC関連は注視していきます。

コインベースにステーキングが証券に該当するか調査

https://coinpost.jp/?p=445511

コインベースが提供しているステーキングサービスが証券に該当するのか調査を開始したという報道。

コインベースは証券ではないと確認していると声明を発表していますが、横やりになる事は事実。

FOMCと同日の発表であり、現時点では仮想通貨市場に大きな影響はなし。

トロン創設者を提訴

米SEC、トロン創設者ジャスティン・サン氏らを提訴
米証券取引委員会は、仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏に対して訴訟を起こした。未登録証券の提供や販売、ウォッシュトレードを行ったと申し立てている。

トロン創設者ジャスティン・サン氏がBTT(ビットトレント)を提供・販売する過程で未登録証券に該当するものがあると提訴。

こちらもFOMC同日の報道であり、直接的な価格への影響はなし。

ビットコイン

BTC/USDT 日足、週足、月足チャート

ついに週足雲に進入!!

先週の週200MA突破に続き、週足雲に進入!!

2022年4月に週足雲から転落してから約1年ぶり

米国株同様に、米3銀の経営破綻とクレディスイスの買収、FOMC25bp利上げで、乱高下が続きましたが、週足もコマ陰線で、底堅い動き。

週足200MAがサポートとなり、レジサポ転換に成功しそうなセンチメントに。

激動の1週間も基本目線に変更なし。

引き続き、仮想通貨業界は上目線、新たなエリオット波動が始まっているとして注視していきます。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)4種3.17%OP、OKB、BGBなど
週足雲ブレイク2種1.59%AGIX
週足雲に突入15種11.90%BTCMATICBNBなど
日200MAブレイク45種35.71%ETH、XRPなど
日足雲ブレイク1種0.79%TLM
日足雲内 or 下59種46.83%SOL、NEARなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全126種から参照

ビットコインの先導ターンが続く

暗号資産全体の時価総額、ビットコインドミナンス 週足チャート

アルトコインもビットコイン同様、今週は方向性が定まらず、報道に応じて乱高下の日々。

ビットコインが市場を先導していく方向性は変化なし。

CRYPTO BUBBLES より週間騰落率

但し、XRPやOMGなど、単独で爆上げするアルトも増えてきており、アルトターンが近い声も出てきています。

週足でのアルトターンはまだまだ先ですが、日足レベルでビットコインからアルトコインに資金循環のターンがあるか注視していきます。

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