CPIショック&TheMarge移行完了の事実売り 2022-09-17

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米国株

米CPIで止まらないインフレ」が明確に。市場はリスクオフムード

・NASDAQは週200MA($11,100)を守りたい!!

・DXY、ドル円は週足ダイバージェンス継続中で、日銀の為替介入報道も

CPI ▶止まらないインフレにリスクオフムード全開

日にち時間指標前回市場予想結果
8月10日(水)21:30米CPI総合8.5%8.1%8.3%
8月10日(水)21:30米CPIコア5.9%6.1%6.3%
8月の米CPI(消費者物価指数)

「止まらないインフレ」が明確に数値として出てきてしまいました。

FOMCの利上げを決定する最重要ポイントとみられていたCPIで、コア指数が予想をさらに超えて6.3%となり、FOMCの前にリスクオフムードとなりました。

【米国市況】株が急落、CPIショック広がる-ドルは144円台半ば
13日の米株式相場は大幅反落。幅広い銘柄が売られ、S&P500種株価指数は約2年ぶりの大幅な下げとなった。8月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びを示したことから、米連邦公開市場委員会(FOMC)が来週の会合で大幅利上げを実施する...

「CPIショック!!」などとセンセーショナルに報道されていますが、VIXは思ったほど跳ね上がっておらず、セリングクライマックス感はまだ出ていません。

主要株価指数 ▶FOMC後に週200MAを守れるか

CPI発表当日(9/13)は、コロナショック一色だった2020年6月以来、2年ぶりの下落幅となります。

銘柄終値騰落率銘柄終値騰落率
米10年債3.41%+1.49%ダウ31,180-3.91%
ドル円144.534+1.19%SP5003,932.68-4.32%
VIX27.28+14.33%NASDAQ12,033.62-5.54%
CPI発表当日(9/13)の終値
米主要株価指数 週足チャート

先々週の陰線を包み陽線で弾みをつけたはずが、米CPIを受けて急落

期待感のあった先週の包み陽線をさらに大きな包み陰線で包み返す乱高下の相場となりました。

どの指数も、下落トレンドラインより週200MAの方が近い位置にいます。

FOMCの結果を受けて、週200MAを守れるかが来週の注目ポイントになりそうです。

NASDAQ ▶次のサポートは週200MA

NASDAQ 日足チャート

CPIの結果を受けて、日足雲から下落。

週200MA($11,100)をサポートに下落トレンドラインとの三角持ち合いを形成してくれればよいのですが、FOMCの結果次第では、週200MA割れも

その場合は、心理的節目に当たる$10,000までの下落が既に想定できます。

NASDAQは、今年に入ってからほぼ日200MAの下で推移しており、上を目指す場合は引き続き、2021年から続く下落トレンドを抜けて、日200MAでロールリバーサルできるかが直近のポイントになります。

DXYと長期金利 ▶週足ダイバージェンスが継続

DXY、金利の週足チャート

ドルインデックス、ドル円、国債2年、10年利回り、全てで週足RSIダイバージェンスが発生しています。

9月14日に「レートチェック」が行われており、日銀の為替介入も報道されるようになりました。

需給のバランスが大きく崩れ始めており、テクニカルのみならず、ファンダメンタルも下落にふれる情報が出てきておかしくない状況になってきています。

エラー|NHK NEWS WEB

来週の主な指数発表

日時時間指標前回市場予想
9月20日(火)~21(水)FOMC
9月21日(水)27:00政策金利発表75bp75bp優勢だが100bpという意見も
日本時間表記

FOMCは、この先数か月の米国株の流れを決める日となりそうです。

発表される金利パウエル議長の発言に注目しましょう。

仮想通貨

BTCがFOMC後も2022年6月安値を守れるか

ETHはTheMarge移行完了。事実売りは10%程度の下落

アルトコインは主役が入れ替わり中

韓国当局がテラ(LUNA)の創設者Do Kwonらに逮捕令状

テラルナショックと言われる今年の5月に起こった仮想通貨の大暴落。

そのきっかけとなったテラ(LUNA)の創設者に、ついに逮捕状が出ることになりました。

韓国当局、テラのDo Kwon創設者らに逮捕令状を発行
韓国の捜査当局はTerraform LabsのDo Kwon CEOらに逮捕令状を発行した。資本市場法違反の容疑があるとしている。

LUNA、LUNCの価格は、逮捕発表当日は下落したものの、翌日は反発しており、騒動の5月以降は、投資家のマネーゲームと化しています。

初心者、中級者は触らないが吉でしょう。

関連する企業のドミノ倒産もありましたが、4か月が経過し、市場には悪材料出尽くし感も出てきました。

そこへきての逮捕報道なので、これで区切りと考える投資家が増えても不思議はありません。

いずれにしても、株式市場に強い相関が続いていますので、仮想通貨全体として、米国株との連動、FOMCの発言を注視する目線に変わりはありません。

ビットコイン ▶FOMC後も2022年6月安値を守れるか

BTC/USDT 日足、週足、月足チャート

引き続き、NASDAQと高い連動が続いていますが、今のところ、2022年6月安値($17,600)を守っています。

ここを守って、週200MA($23,300)をロールリバーサルできると、週足ダブルボトム完成で上目線

しかし、こちらもFOMCの結果次第で乱高下があるとすると、濃厚は下目線か。

2022年6月安値を下抜けてしまうと、$15,000は心理的節目として機能しそうですが、$13,000まで歴史的なサポートがありません。

引き続き、株式相場の地合いが良くなるまで様子見相場が続きそうです。

イーサリアム ▶週200MAをサポートにできるか

ETH/USDT 日足チャート

9月15日「TheMarge」移行完了後の事実売りは、10%程度の下落のみでした。

日足雲、日100MAから下落していますが、FOMC後に週200MA($1,278)を守れたら、まだ上目線も持てそうです。

「The Marge(ザ・マージ)」の実装完了

2022年9月15日に予定通り、「The Marge(ザ・マージ)」への移行が完了しました。

イーサリアム大型アップグレード「マージ」実装完了
仮想通貨イーサリアムの大型アップグレード「マージ」が完了した。合意形成アルゴリズムが従来のプルーフ・オブ・ワークからプルーフオブステークへと移行した。

移行完了後もほぼ無風でしたが、同日の米国株市場が開いた時間から下落。

歴史的なイーサリアム・マージ成功も大幅下落、ハードフォークで誕生した新通貨の行方は
暗号資産(仮想通貨)市場では、史上最も重要なマイルストーンであるイーサリアムのThe Merge(ザ・マージ)が成功するも、市場価格は大幅下落した。チェーン分岐を伴うハードフォークでは新通貨が誕生した。

その数時間後には、ハードウォークの話があった通り、PoWを引き継ぐETHWが誕生しています。

イーサリアムPoWフォーク(ETHW)が誕生 FTXやOKXで現物取引開始
仮想通貨イーサリアムの大型アップグレード「The Merge(マージ)」実装後の15日の夜、PoWフォークである「ETHW」がリリースされた。

移行完了後には、SECからPoSのエコシステムをけん制する発言も出ています。

米SECゲンスラー委員長「PoS系仮想通貨が証券該当の可能性」
米証券取引委員会のゲーリー・ゲンスラー委員長は、プルーフ・オブ・ステークを基盤とする仮想通貨は、すべて証券である可能性が高いとの考えを示した。

アルトコイン ▶先導役はETH系から入れ替わり!!

グループ占有率主な銘柄
週足雲に進入0種0.00%
日200MAブレイク3種3.26%LUNC、CHZ、ATOM
日足雲ブレイク3種3.26%LUNA、CAKE、REEF
日足雲内 or 下86種93.48%BTC、ETHなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全92種から参照

CPIの結果を受けて、アルトコインも週間で軒並み下落しています。

Coin360 週刊騰落率

ETHのアップデートも完了して、先導してくれそうなコインも入れ替わりがありました。

CHZ、ATOM、CAKE、REEF 日足チャート

抜き出るかもしれないコインは、今のところ、CHZ、ATOM、CAKE、REEFでしょうか。

LUNA、LUNCは上がる可能性もありますが、リスクが高すぎると判断して除外しています。

こちらもアルトコイン全体の指標として注視していきます。

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