50bp利下げ、妙手のFOMC 2024-09-21

50bp利下げで、FRBはソフトランディングを目指す。

後手ともとれる50bp利下げをパウエル議長の妙手で軟着陸。

利下げの開始で株高、ドル安が既定路線に。

但し、雇用統計が悪化しない事(失業率4.5%以下)が条件!!

失業率の悪化をハードランディングに直結させる市場心理があるので注意。

仮想通貨は、業界での目新しい報道はなく、マクロ経済に依存する状況が続く。

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ビットコイン価格予想

好感触のFOMCも日200MAは超えられず

3月9日からの見解に変更なし。

FOMCは株価、コモディティ上昇の結果となったが、日200MAは超えられず。

また、下を試しに行く可能性も十分にありますので、

相変わらずのレンジ形成を見守るようにします。

アルトコイン

9月1週を底としてセンチメントは改善傾向

底打ちから、約半数のアルトコインが日足雲突破に成功して、センチメントは改善傾向。

ビットコインが日200MAタッチの攻防中で、これを越えていけるかで

直近のトレンドが決まりそう。

ビットコインに追従する傾向は変わらずです。

米国株主要株価指数

米国株の行方は失業率4.5%以下を維持できるのか?に集約

前回までのまとめはこちら

歴史的なFOMCを終えて、まとめをアップデート


ソフトランディングできるのか?

  • ソフトランディングの条件は下記
    • インフレ退治に成功(PCEデフレータ、CPI)
    • 雇用が悪化しない(雇用統計、保険申請件数など)
    • GDPが上昇を継続する
  • PCEデフレータ・CPIは、インフレ鎮静化がトレンドで確認できる
  • 雇用統計で失業率4%前半を維持できるかが重要
    ソフトランディングかハードランディングかの市場判断が、雇用(特に失業率)に集約され、「失業率が上がりそうなニュースがないか」に市場は敏感
    失業率の上昇=ハードランディング=株安という市場心理になっています。
  • 米国株の調整は7月を起点として、ソフトランディングなら既に調整完了、ハードランディングなら中期(2025年秋頃まで)となる判断が難しい状況。
    それ以上の長期目線では、まだまだ米国株の未来は明るい!!

AI・半導体ブームの継続はNVDA次第

  • NVDAが好決算(2024年8月28日)も時間外で株価7%下落。
  • 2022年10月に始まった「NVDAのサプライズ決算」は7四半期で終焉となり、AI・半導体ブームの天井が見えた印象
  • NVDA株価は調整を続けているが、以前のような市場全体を引っ張る力強さを感じない。

大統領選挙

  • 米大統領選挙は両党一進一退も、ハリス氏有利な報道が多くなってきた。

ドル円の為替相場

  • ドル円は、円高へのトレンド転換が決定的(7月の160円が頂点)。
  • 日銀が7月31日会合で0.25%利上げを発表。今後も段階的利上げをしていくが、時間的余裕を持って判断する(9月20日会合)としている。
  • 9月会合を受けて一旦円安にふれるが、週200MAに向かってドル安円高が進みそう。
  • その後は日米の金融政策次第か。

まとめ

米国株の行方は、失業率4.5%以下を維持できるのか?の一点に集約されています。

仮想通貨は、それをベースに、米大統領選挙の行方+各規制状況に注視。

金利と為替

FOMCの50bp利下げで、今度は10Yと3Mの逆イールド解消がいつになるのか?

その解消時の雇用統計(失業率が4%前半を維持できるのか?)に注目。

ドル円は、FOMCでドル安になったものの、日銀金融政策決定会合を受けて、

大きく円安にふれています。

ドル円は、一旦150~152円を目指して円安に振れると思われますが、

その後に、週200MAを目指してまた円高になっていきそう。

大統領選挙の行方

一進一退の状況も、じわじわとハリス氏有利に傾く。

米国経済指標

小売売上高

市場予想よりわずかに強い

米小売売上高、8月は予想外に増加-前月分は上方修正
8月の米小売売上高は市場の予想外に増加した。オンライン購入に支えられた。その他の分野は強弱まちまちだった。

市場予想よりわずかに強く、消費は底堅いようにみえる。

FOMCに決定打を与えるようなものではないが、市場は50bp利下げに傾く。

FOMC(9月)

50bpの大幅利下げで、4.75-5.00%に。

2023年7月の利上げを最後に、1年2ヶ月高止まりしたFFレートを利下げ開始。

年内残り2回のFOMCで、2段階利下げがドットチャート中央値(市場は3回予測)

インフレはほぼ制圧した(来年にはほぼ2%になる見通し)

失業率は、上昇しているとはいえ4%前半はいい数字

経済は堅調に拡大している

・50bpの利下げは、後手に出た結果ではなく、後手を取らない為のアクション

過去のFOMCまとめとの比較

FOMC(2024年7月)

FOMC(2024年6月)ドットチャート更新あり

静かな50bp利下げに成功

FOMC、0.5ポイント利下げ-労働市場の回復目指し積極行動
米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月17-18両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.5ポイント引き下げることを決定した。米労働市場の回復を目指した政策シフトで積極的なスタートを切った。

円高、ドル安で始まるも、会見後はドル高に。

引き続き、インフレと雇用のバランスを取るが、インフレ対策は見通しが立っており、

これまでより「雇用の下支え」をより明確にしてくるのではないかと考える。

個人的には、50bp利下げは後手に回っているように見えるが、

パウエル議長の説明がうますぎて、市場は荒れずに50bpの利下げに成功した印象。

日銀金融政策決定会合(9月)

金利は据え置き

・強い経済なら利上げしていく姿勢から「政策判断の確認をする時間的余裕がある」と発言が変わり、年内の追加利上げ確率も少ない印象

すぐには利上げしない姿勢を示す

日銀が金融政策の維持決定、7月利上げの影響や市場動向を見極め
日本銀行は20日の金融政策決定会合で、政策金利の無担保コール翌日物金利を0.25%程度で維持することを全員一致で決めた。植田和男総裁は経済・物価見通しが実現すれば利上げを継続する考えを改めて表明する一方、政策判断には時間的な余裕があるとの見...

「植田ショックの引き金」と言われる強い経済で少しずつ利上げしていく姿勢を改めて修正。

利上げしていくスタンスを維持したまま、年内の利上げ示唆はなく、

時間をかけて判断していくとしていました。

植田総裁の発言後は、日本株高、円安に動いています。

来週の主な指数発表

9月4週の主な指数発表は下記の通り。

注目は、PCEデフレータでインフレ抑制が継続的に進むのか?&

日本では運命の総裁選があります。

小泉氏有利の報道もあるが、報道機関によりその印象が大きく異なることから、

米大統領選挙同様に混戦であることは間違いありません。

今週の仮想通貨ニュース

マイクロストラテジー社の買い増し報道

米マイクロストラテジー、660億円相当のビットコインを買い増し
米マイクロストラテジーは20日に仮想通貨ビットコイン(BTC)をさらに追加購入したことを発表した。

新たな資金調達でBTCを追加

前回の平均取得単価(2024-09-14)

今回のBTC取得$61,750で7,420BTCを約660億円(4.58億ドル)分取得
合計のビットコイン保有数252,220BTC
合計の平均取得単価$39,266 (1.42兆円)

もはや定期的に買い増しを続けており、その購入タイミングが

相場を形成することもなくなってきましたが、平均取得単価は注視。

現在持っている自分のBTCの平均取得単価が、約$40,000より低い場合、

そのままガチホしていれば、長期で見て減る確率は相当に低いと言える。

ハリス氏勝利ならBTC「に限り」強気?

米大統領選ハリス氏勝利で「ビットコインに限り」強気か=レポート
米大統領選の結果が仮想通貨市場に与える影響をVanEckが分析。ハリス氏勝利はビットコインに限って有利との見方も。

大統領選挙は両候補とも、仮想通貨に肯定的という報道もありましたが、

ハリス氏勝利の場合は、既にETF承認されたビットコインを除き、

それ以外のアルトコインで現在の規制が継続される可能性の報道。

ゲンスラー氏の留任可能性が主な原因となっています。

今週の米国経済ニュース

トランプ氏に再度暗殺未遂

トランプ氏は無事と陣営声明、ゴルフ場でシークレットサービスが発砲
トランプ前米大統領が所有するフロリダ州ウェストパームビーチのゴルフ場で15日、ライフルを所持していた男を見つけたシークレットサービス(米大統領警護隊)が発砲した。トランプ氏は無事だった。米連邦捜査局(FBI)は「トランプ前大統領の暗殺を試み...

トランプ氏は無事

再度、トランプ氏の暗殺未遂かと報道され、犯人とされる男はその身柄を拘束されています。

未然に防がれたため、前回ほどの大々的な報道はなかったものの

大統領選挙中に2度の襲撃報道は、異常だと考えるべき。

大統領選挙の行方は、どちらかの勝利に予想するものではなく、

どちらになってもよい投資ポジションをとることが大切

一人の命もなくなることなく、決着がつくことを祈っています。

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