NVDA決算でAIブームの終焉示唆 2024-08-31

NVDAは、好決算も高すぎる期待は株価下落へ。

NVDA好決算で始まったAIブームが、その上昇理由を失いつつあります。

今後もAIが世界に必要とされることと株価が上がることは別問題。

コロナバブル調整で底打ち後、2022年10月から約2年続いた米国株の上昇は、

半年~1年間の調整へ向かう可能性が高くなってきた。

ビットコインは、またNASDAQとの相関が戻りつつあり、

NASDAQと共に調整の可能性は高い。

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ビットコイン価格予想

利下げ明言後もレンジ内を推移

3月9日からの見解に変更なし。

ビットコインは、2024年3月頃からNASDAQとの相関が外れており、

8月5日の植田ショック付近からまた相関しつつあります。

いつも通りNASDAQと共に下落していくのか?は、まだ不明ですが、

現時点では、仮想通貨が単独で上げる要素なし。

いずれは、NASDAQに相関していくとみるのが妥当か。

アルトコイン

グループ占有率主な銘柄
ATH(史上最高値)6種3.35%BTC、BGBなど
週足雲ブレイク13種7.26%SOL、TRXなど
週足雲に突入7種3.91%PENDOL、BCHなど
日200MAブレイク1種0.56%XRP
日足雲ブレイク16種8.94%SUI、APTなど
日足雲内 or 下136種75.98%ETH、AVAXなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全179種から参照

上昇気配なし

ETHも週足雲から落ちて、日足雲攻略からやり直し。

単独上げするコインもなく、上昇気配はない。

BTCの上昇による連れ高を待つ状況なので、9月も厳しいか。

米国株主要株価指数

NVDA決算でAIブームの天井が見えた

8月10日の米国株見通しをアップデート。


目線

  • ソフトランディングを期待していた米市場がリセッションの可能性を織り込む。
  • NVDAの好決算で株価下落は、AI・半導体ブームの天井が見えた印象に
  • 次のポイントは、「(9月)FOMCの利下げ開始」「(11月)米大統領選挙の結果」
  • 米国株の調整は7月を起点として、短期(大統領選挙まで)か、中期(2025年秋頃まで)か、判断が難しい状況。それ以上の長期目線では、まだまだ米国株の未来は明るい!!
  • ドル円は、円高へのトレンド転換が決定的(7月の160円が頂点)。135円~140円までは進みそうで、その後は日米の金融政策次第か。

背景(米経済)

  • PCEデフレータ・CPIは、インフレ鎮静化がトレンドで確認できる
  • 雇用統計は市場予想を越える鈍化で、米経済は、ソフトランディングではなく、リセッション入りを意識し始める。
  • FOMCは9月利下げが決定的
  • 米大統領選挙は、両党一進一退。
  • NVDAが好決算も時間外で株価7%下落。2022年10月に始まった「NVDAのサプライズ決算」は7四半期で終焉となり、AIブームの天井が意識され始めている。

背景(日本)

  • 日銀が7月31日会合で0.25%利上げを発表。今後もシナリオ通り推移すれば、日銀は段階的利上げを連想される内容。
  • 8月5日の「歴史的な日本株の大暴落」は、植田ショックと言われたが、8月中にその株価を取り戻す。
  • 総裁選は、岸田総理が不出馬を決め、こちらも米大統領選挙同様に最有力が決まらない混戦状態。

今考える事

  • 「米国利下げ」
  • 「日本の利上げ」
  • 「米経済が景気後退入りするか」
  • 「大統領選の勝者は?」

この4つの織り込み具合で、現在の米国株が形成されていますので、11月までこの着眼点から考えます。

現在は調整局面の下目線であり、この調整が短期(11月まで)か中期(2025年秋まで)かの判断材料を待っている状況。

NVDAのサプライズ決算が7四半期で終了したことを考えると、中期調整局面入りの確率が高くなってくる。

但し、メガテック以外のダウやRussel2000が上昇を続けていることは、今でも明るい話題。

金利と為替

ついに、来週には逆イールドが解消されそう。

ドルインデックスは、反発しているもののドル安のトレンドは変わらず。

ドル円も141円を下抜けすると、135円または日200MAを目指す状況に変化なし。

年内に25bp4回分の利下げが、いまだ市場予想の98%。

これは、50bpの利下げを含むことであり、米経済のリセッション入りを示唆。

実際には、年内2~3回の利下げが妥当だと思われますので、

それを織り込む時にもう少し米国株は株価を落とすことになりそう。

米大統領選挙

大きな動きはなく、一進一退が続く。

9月6日のTV討論会が、次の大きな山場になる。

米国経済指標

実質GDP(4-6月)改定値

堅調な個人消費を反映

米GDP、4-6月改定値は3%増に上方修正-堅調な個人消費を反映
4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から上方修正された。個人消費の上向き修正を反映しており、他のカテゴリーの活動鈍化を補った。

改定値で上昇修正となり、消費が堅調なことを示す。

市場は、また少しずつソフトランディングの可能性を意識し始めています。

PCEデフレータ(7月)

ほぼ市場予想通りでインフレ鎮静化を後押し

米PCEコア価格指数、7月は前年同月比2.6%上昇-予想下回る
7月の米個人消費支出(PCE)は伸びが加速したが、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア価格指数は緩やかな伸びにとどまった。米金融当局が来月、利下げを開始するとの観測を後押しした。

ほぼ市場予想通りの鈍化となり、インフレの鎮静化を示す。

約半年続いているトレンドとして、9月利下げを後押ししています。

来週の主な指数発表

9月1週の主な指数発表は下記の通り。

最注目は、雇用統計

レイバーデー明けの9月一週目は、毎年米国株の雰囲気が

大きく変わる可能性がありますので、注意します。

米国株は、9月に例年、株価が下落するアノマリーもあります。

今週の仮想通貨ニュース

日本での仮想通貨の税制改革

「仮想通貨取引の課税上の取り扱いを検討する必要」金融庁が税制改正要望を公開
金融庁が2025年度税制改正要望に、仮想通貨取引の課税上の取り扱いを検討する必要があると記載。具体的にどのようにルールが変更されていくのかなど、注目が集まっている。

待望の分離課税への道は、進んでもいないが、話題になる回数は大きく増加。

いずれ来る「その時」を待ち続けます。

今週の米国経済ニュース

NVDA決算

予想を上回り、ガイダンスを上方修正、追加の自社株買いも、時間外で7%急落

・売上:前年同期比80%増、純利益:前年同期比2倍増、データセンター事業は前年比154%増で売上の88%

・売上総利益が53.6%から7四半期連続で上昇していたが、ついにその上昇に終止符が打たれた(ほんの数%低下して75%)

常にサプライズだが、その上振れ幅が少なくなりつつある。 来四半期は、さらに成長が鈍化すると予想されています。

好決算も過剰な期待は超えられず、時間外で7%下落

エヌビディアの売上高見通し、高い市場予想には届かず
人工知能(AI)向け半導体メーカー大手エヌビディアの28日の決算発表は投資家の期待に届かなかった。売上高見通しは迫力に欠く内容で、前評判の高い次世代AI半導体「ブラックウェル」の生産上の問題に関するニュースも失望を誘い、株価は時間外取引で急...

予想を上回る好決算ですが、「予想を大きく超えなかった」という高すぎる期待を越えられず。

NVDAの信じられない好決算(2022年11月決算が起点)で始まった

「今のAIブームの天井が初めて明確に意識された感覚」になる決算でした。

崩れるというほど、大きく下落はしていませんが、どこまで続かわからなかった

青天井相場相場に「NVDAの最高値が蓋として意識される相場」になりそうです。

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