米国株
FOMC議事要旨公表
・利上げペースはまもなく減速が大多数に
・ターミナルレートは当時予想(4.75-5.00%)より高い可能性を示唆
・全体として「ハト派より」の印象に
「ハト派より」の印象に
議事要旨なので、もちろん目新しい情報はなく、内容も同じなのですが、書類として「ハト派より」な印象になっています。
*FOMC当日は、ターミナルレートの上振れが話題の中心で「タカ派より」と捉えられていた。
やはり、上がりすぎれば警笛を鳴らされ、下がりすぎれば緩和を匂わすというバランスを取りながら、ソフトランディングを目指しているように見えます。
米国株式市場は、そのまま感謝祭で休場となりますので、株価への影響はあまりありません。
週明け月曜日の値動きには注目です。
金利見通し
報道の度に、ターミナルレート(来年の最高金利)が揺れ動いています。
目先より来年のターミナルレートが焦点
12月FOMCは50bp利上げが濃厚。
市場は、その先の「ターミナルレートの織り込み」に一喜一憂しているようです。
ターミナルレートは5.00-5.25%が既定路線。
前述のとおり、そこに至るまでにハト派とタカ派意見が交互に出ながら、ソフトランディングを目指していくイメージです。
ブラックフライデーの個人消費
ブラックフライデーの売り上げが、個人消費の指標として注目されています。
微増も物価高を反映したに過ぎないか
米感謝祭の祝日(24日)の米オンライン小売売上高は前年比2.9%増と発表されました。
しかし、物価高を反映しているだけで個人消費は既に鈍化しているのでは?
オンライン小売売上高は、クレジットカード払いが大半で個人消費の反映には時間がかかるのでは?
と好調な売上に懐疑的な目線も多い。
来週のPCEコアデータや雇用統計で景気鈍化が進んでるのか?がより重要になってきます。
中国の景気後退リスク
中国でのコロナ感染拡大が止まらず、世界の工場が再度ロックダウン拡大となっています。
米国経済へのマイナス影響が懸念
ソフトランディングを目指している米経済。
リセッション入りは確実視されていますが、中国経済の不調につられて、想像以上の不況になる事も視野に入り始めました。
米経済単独で見れば、FRBが上手にコントロールしているように見えますが、中国を含む世界経済とどのように連動していくのか?
こちらも注視していきます。
米主要株価指数
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 3.691% | -3.65% | ダウ | 34349 | +1.85% |
DXY | 106.062 | -0.85% | SP500 | 4026.11 | +1.53% |
ドル円 | 139.146 | -0.85% | NASDAQ | 11756.03 | +0.68% |
VIX | 20.50 | -11.33% | 金(Gold) | 1753.555 | +0.15% |
原油 | 77.019 | -4.79% | BTC | 16522.14 | +1.49% |
米:感謝祭で取引ボリュームが少ない
米:感謝祭で、取引ボリュームの少ない週であり、大きな変化は見られずにそれぞれの週足を確定。
VIX(恐怖指数)が「20」付近まで下落、DXYも長期金利も下がり始め、株価市場は「もうすぐ上がる」と楽観的なムードに見えます。
上目線ですが、今後も もみ合いながらの上昇を想定しており、過度な楽観は禁物です。
上目線継続に変更なし
先週から目線に変更なし。
*取引ボリュームが極端に低いのは前述の感謝祭による休場のため
引き続き、ダウが$35,000をブレイクして、Wボトムを形成できるか?
それに続いて、他指数が下落トレンドを上抜けできるか?に注目。
NASDAQは弱く、「ダウに連れ高」の印象に変化なし。
10月底値を守っている限りは上目線であり、週200MAより上で推移している間は市場センチメントも良いです。
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | 指標 | 前回 | 市場予想 |
---|---|---|---|---|
11月30日(水) | 22:30 | 米実質GDP | 2.6% | 2.6% |
12月1日(水) | 22:30 | PCEデフレータ | 6.2% | 6.0% |
12月1日(水) | 22:30 | PCEコアデフレータ | 5.1% | 5.0% |
12月2日(水) | — | ISM製造業景気指数 | 50.2 | 49.7 |
12月2日(金) | 22:30 | 米11月非農業部門雇用者数 | 261千人 | 202千人 |
12月2日(金) | 22:30 | 米11月失業率 | 3.7% | 3.7% |
11月30日~12月2日にかけて、重要指数が立て続けに発表されます。
特に、PCEコアデフレータと雇用統計は、インフレの指標となっていますので、株価や金利への影響が高そうです。
仮想通貨
サッカーワールドカップ(W杯)が開幕
ファントークンやNFTが仮想通貨界隈で有名になってから、初めてのサッカーワールドカップ開催。
市場に関係なく、チームの勝敗で大きな値動きへ
米国株や仮想通貨の状況に関係なく、勝敗やチーム関連情報のみで、単独で各コインが値動きしているように見えます。
ビックイベントで関連銘柄がどのように値動きするのか?今後のスポーツと仮想通貨の参考としてウォッチしてます
日本の暗号資産に関する税制改正要望を提出
先日から話題によく上がるようになってきています。
次回のBTC半減期までには、少しでも改定されるように期待しています。
SBF氏がFTX騒動後、初めて公の場で発言か
予定通り出席するかどうかも含めての報道になります。
しかし、出席した場合は、失うものがない者がどんな発言をするのか?
また、いまだにその発言に影響力はあるのか?様々な視点で注目が集まります。
内容によって、ボラティリティが大きな一日になる事も想定されますので、ポジションには注意しましょう。
ビットコイン
FTX騒動が続くもBTCはレンジ形成で底堅い
FTX騒動後、毎日新しい関連ニュースが報道されていますが、それに値動きすることもなく、そのまま$15,500~$17,600のレンジで推移しています。
なかなか上昇のきっかけがつかめず、じれったい相場が続きますが、日200MAが$20,000以下まで下がってくると、ほとんどのMAが収束してきますので、どちらかに大きく値動きする日は近そうです。
長期目線に変更なし
11月の月足終値が$17,600より上で終わりたいところでしたが、現実的には下で着地となりそう。
しかし、長期的な目線に変更なし。
当面の上目標は週200MA($24,000)突破、
下落する場合は次のサポートを$13,000として、$10,000~$8,000までは既に視野に入っています。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 1種 | 1.04% | TWT |
日200MAブレイク | 5種 | 5.21% | LTC、SFP、BNBなど |
日足雲ブレイク | 1種 | 1.04% | MV |
日足雲内 or 下 | 89種 | 92.71% | BTC、ETHなど |
ウォレットトークン、DEX系は高値維持
FTX騒動で引き続き、ウォレット系トークンは高値維持をしており、DEX系トークンも人気。
しかし、市場は少しずつ落ち着き、CEXからDEXへの資産流出も止まり始めています。
騒動決着はまだ先ですが、ウォレット、DEX系の短期上昇は一旦終わりを迎えています。
先行組はTWT、LTC、BNB、TRX
11月8日のFTX騒動の後だけを切り取り、調子が良い(安値切り上げ)コインは、
TWT、LTC、BNB、TRX
それ以外にも、下記のコインが次点で続きます。
MATIC、OKB、HT、DOGE、XRP、BCH、SFP、MASK
上昇理由はそれぞれですが、こちらもBTCの上昇待ちであることに変更なし。
アルトは結局「BTCがいつ上昇できるか」にかかっており、以前のイーサリアム(ETH)のようなBTCを後押しする先行指標はまだ出現していません。
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