米国株 ▶FOMC議事要旨はハト派
7月FOMCの議事要旨は、ハト派の印象でサプライズはなし。
金利、ドルインデックス、株価に大きな影響はありませんでした。
引き続き主要4指数は、昨年末から続く下落トレンドと日200MAを超えられるかどうかにチャレンジしています。
後述の仮想通貨は8月19日(金)に大きく下落しており、米国株も上昇トレンドが継続されるかの分岐点にいます。
下に行く場合は、長期の下落トレンドが継続されることになりますので、今後の状況によっては6月中旬の底値を試しに行く可能性も視野に入ります。
FOMCの議事要旨は、インフレ抑制に明確な手ごたえはないもの初めて「利上げのペースを減速する時期も検討していく」ことに言及し、全体として「ハト派」の意見となる印象を受けました。
ハト派とタカ派
国の金融政策を決めるメンバーのスタンスを示す用語。
タカ派とは…
金融引き締め(金利引き上げ)政策に積極的な政策メンバーのことを言います。
利上げの主な目的はインフレーションを抑制することですが、企業の借入負担が重くなることから、景気がマイナスに働くことがあり、株式市場にネガティブな影響を与えることがあります。
また、利上げを行った国の通貨は、高い金利を求める海外のマネーを引き寄せる要因にもなります。ハト派とは…
IG証券 学習コンテンツ より
金利引き下げ政策を好むメンバーのことを言います。
金利の引き下げは、景気を支える代表的な金融政策のひとつです。
また、市場からある資産(ほとんどが国債)を買い入れ、資金を市場に供給する量的緩和も好みます。
利下げと量的緩和を総称して「金融緩和政策」といい、経済や株式市場にとってプラスとなる一方、インフレーションが上昇するリスクを伴います。
6月中旬を底とした短期の上昇トレンドが終わるのか?押し目となり、もう一段上を目指すのか?の分岐点となります。
昨年末からの下落トレンドの起点をみると、一足先に仮想通貨が天井を迎えて、BTC(2021年11月10日) → NASDAQ(2021年11月22日) → S&P500(2022年1月4日) の順で下落トレンドに入っています。
同じルートを辿ることになるのか?注視してみていきます。
来週の主な指数発表です。
前回 | 予想 | |||
8月25日(木) | 21:30 | 米実質GDP | -0.9% | -0.9% |
8月25日(木)~27日(土) | ジャクソンホール会議 |
GDPは、7月に2ヵ月連続のマイナス成長で、テクニカルリセッション入りと騒がれました。
ジャクソンホール会議は、8月26日(金)23:00から、パウエル議長の経済見通しに関する講演がありますので、同時間帯の値動きには注意しましょう。
ジャクソンホール会議とは
カンザスシティ連邦準備銀行が米国ワイオミング州のジャクソンホールで毎年8月に開催する経済政策シンポジウムのこと。
野村證券 証券用語解説集より一部抜粋
世界各国から中央銀行総裁や政治家、学者などが参加し、世界経済や金融政策について議論を交わす。
NASDAQ ▶昨年末と同じ!?BTCに続いて下落か!?
上は直近高値($13,720)を抜けて日200MA($14,000)を目指せるか?
下は下落トレンドの裏タッチ&心理的節目($13,000)でサポートできるか?
指数発表やジャクソンホール会議が控える8月25日までは様子見の相場になりそうです。
今後の状況次第で、$13,000のみならず$12,000(日足雲上辺&日50MA)も下抜けする場合は、中期にかけて、また$10,000まで試す可能性が現実的になってきます。
仮想通貨 ▶トルネードキャッシュの開発者逮捕で波紋拡がる
トルネードキャッシュの開発者が逮捕されたニュースは、その後も有識者達の議論の対象となり、仮想通貨業界のみならず、Yahoo!ニュースでも取り扱われていました。
非中央集権と中央集権が共存する時、どのような問題が発生するのか?また、各政府、開発者、利用者はそれにどう対応していくのか?
相場が冷え込んでいる今のニュースなので、価格への影響も少なく見えますが、本来、仮想通貨業界の未来を左右する重要なニュースとなります。
このニュースは継続して動向を見ていくようにします。
ビットコイン ▶週200MAを下割れで仕切り直しへ
日足雲上辺&日100MA($25,000)に1週間かけてチャレンジするもブレイクできず。
下に振った8月19日(金)、重要な週200MA($23,000)を割ってしまい、そのまま急落。
日足雲からも落ちて、また一から仕切り直しとなってしまいました。
下のサポートは、心理的節目($20,000)と直近安値($17,600)となります。
6月中旬を底とした短期上昇トレンドは一旦終了に見えます。
後述のアルトコインと一緒に、また一から上昇トレンドの兆しを探っていくレンジ相場となりそうです。
週200MAが強いサポートラインとして機能しないうちは、下目線を強く持っておいた方が良さそうです。
おそらくはこのまま$23,000より下で週足が確定して、また週200MAブレイクを目指す展開になりそうです。
イーサリアム ▶急落後も上昇トレンドは継続できるか!?
先行していたイーサリアムも、日足雲のねじれで急落(-12.86%)。
しかし、まだ日足雲の上で、雲も今日(8月20日)から上昇雲に切り替わり、日100MAも守れています。
もう一段下げなければ、まだ上を目指せる状況に見えますが、直近では上昇雲($1,450-1,500)に支えられるかどうかに注目です。
雲のねじれとは
「ねじれ」は、先行スパンが交差して、上下が入れ替わる地点のこと。
DMM FXより一部抜粋
一目均衡表で「ねじれ」が発生すると、予測できない急な値動きが発生しやすいとされています。
ねじれでトレンド転換が発生することもあり、ねじれの場所は注意が必要です。
イーサリアムだけで見ると、まだ上昇トレンドの押し目に見えます。
しかし、ビットコインの状況が悪いので、そちらに引っ張られてしまうのか?引き続き注目していきます。
アルトコイン ▶急落で多くのコインが仕切り直しへ
日足雲下・・・50種(68.5%)BTC含む
日足雲ブレイク・・・17種(23.3%)ETC、BNB、UNIなど
日200MAブレイク・・・6種(8.2%)ETC、CHZ、PSGなど
8月19日の急落を受けて、上昇を続けていた多くのコインが仕切り直しとなっています。
日200MAの上にいるのは、ETC以外は全てファントークンです。
ファントークン以外のコインは、ほとんどが仕切り直しとなりました。
引き続き、TheMargeを控えたETHとETCが先行指標となりそうなので、注視していきます。
暗号資産の時価総額全体でみると、心理的節目の1.0T付近で攻防中。
指数発表のある8月25日(木)に雲のねじれが発生していますので、動向を見守っていきます。
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