米国経済
FOMC(FRB政策金利)
米国政策金利:25bp利上げで4.50-4.75%へ
利上げ停止まであと2回の利上げを検討、停止後の再開は考えていない
パウエル議長の会見:市場に「ハト派より」と受け止められる
利上げは予想通りで、市場はハト派と受け止め株高へ
声明内容は昨年12月と比べても微妙なニュアンス程度しか変化なし。
しかし、それを市場が「ハト派」だと判断するような楽観相場になっていることを反映。
市場は「インフレはやや和らいでおり、利上げサイクルの終了が視野に入っている」と1月からの上げ相場を勢いづける結果に。
FOMC:声明全文
雇用統計
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
2月3日(金) | 22:30 | 米 | 非農業部門雇用者数 | 223.0千人 | 190.0千人 | 571.0千人 |
2月3日(金) | 22:30 | 米 | 失業率 | 3.5% | 3.6% | 3.4% |
2月3日(金) | 22:30 | 米 | 平均時給 | 4.6% | 4.4% | 4.4% |
市場予想を大きく上回り、インフレ鈍化への期待が弱まる
雇用者数は大幅増、失業率はさらに低下し、53年ぶりの低水準と、景気後退&インフレ鈍化とは逆の動き。
前日、ハト派で通過したFOMCでしたが、利上げ継続シナリオの可能性も高くなり、金利&DXYは上昇、株安に。
利上げ予想は「あと2回」の利上げを織り込み始める
雇用統計を受けて、市場予想では「あと1回」とされていた25bp利上げも、パウエル議長の言う通り、「あと2回」の検討を織り込み始める。
年明けからずっと、景気後退&インフレ鈍化を示す数字が続いていたので、その楽観論はまだ早いと警笛を鳴らす結果に。
ISM製造業・非製造業景気指数
日時 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
2月2日(木) | 米 | ISM製造業景気指数 | 48.4 | 48.1 | 47.4 |
2月4日(土) | 米 | ISM非製造業景気指数 | 49.2 | 50.4 | 55.2 |
ISM製造業:景気後退シナリオ継続へ
5か月連続でのマイナスで、3ヵ月連続で「50」割れ。
今回も、市場予想を超えるマイナス幅で、ここでは景気後退シナリオが継続か。
ISM非製造業:大幅上昇で景気後退シナリオに懸念か?
景況感の分かれ目となる50を超えて、過去1年間で2番目の高水準に。
年明けから、発表される数値が軒並み景気後退シナリオを示すデータでしたが、「ISM非製造業」「雇用統計」で「まだまだ力強い米国経済」を示すデータが出始めました。
GAFAM決算
Meta:〇
自社株買いと利益率を重視する姿勢(コスト引き下げ)で株価高騰。
売上高は減少も、市場予想は上回る。
Amazon:×
出資するEVメーカーの評価損で純利益98%減。
EPSも予想を下回り、AWSも成長率が鈍化。
クラウド事業は、シェアを奪われているというより、経済全体として運用コストを引き下げている印象。
Google ( Alphabet ):×
4四半期連続の減益。純利益で34%減。
景気減速による広告事業の逆風が色濃いが、柱にしたい「グーグルクラウド」は、32%成長。
Apple:×
15四半期ぶりの減収減益。売上高5.5%減少、EPSも市場予想を下回る。
一時的なiPhoneの生産稼働率低下とドル高の影響と説明。
来週の主な指数発表
特記なし。
相場は、指数発表がある度に上げ続けており、年始から調整を挟んでいません。
最終日(2月3日)の雇用統計とISM非製造業で、利上げ継続の路線も織り込み始めておりますので、来週は調整の場面となりそうです。
「ChatGPT」関連報道
マイクロソフトが多額の投資を行っている噂の「ChatGPT」。
昨年末にリリースして、業界の話題を独占しています。
かなり実用性も高いようで、今後の注目となりますので関連ニュースをチェックしていきます。
米国株
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 3.526% | +0.60% | ダウ | 33,899 | -0.21% |
DXY | 102.992 | +1.05% | SP500 | 4,136.49 | +1.62% |
ドル円 | 131.175 | +1.09% | NASDAQ | 12,573.36 | +3.34% |
VIX | 18.33 | -0.97% | 金(Gold) | 1865.695 | -3.22% |
原油 | 73.106 | -7.73% | BTC | 23,431.90 | -1.31% |
米国主要株価指数
株価の上昇要因と下降要因
株価上昇要因:ISM製造業、FOMC、メタ決算
株価下落要因:雇用統計、ISM非製造業、Google / Amazon / Apple 決算
と価格が乱高下する一週間でした。
日足では来週から調整局面か
「年始から上昇を続けた相場に警笛を鳴らす雇用統計」という印象で、日足ではRSIが高すぎる数値&長い上ヒゲで、来週から日足調整に入りそうです。
週足では上昇トレンド継続
週足では各指数とも長期下落トレンドを上抜けて、上昇トレンドは継続。
しかし、再来週のCPI、PPIで、さらに利上げ継続の圧力が強まると、週足でもう一度、週200MAを試す場面がくるかもしれません。
調整が日足で済むのか?上げすぎた1月相場は、短期下目線で注視していきます。
仮想通貨
ツイッターが仮想通貨の決済機能を追加か
ツイッターをイーロン・マスク氏が買収した時から仮想通貨を利用したサービスの導入が予見されていました。
今回はそれがより現実的になっている報道。
イーロンマスク氏の仮想通貨関連ニュースは、ビットコインのみならず、大量保有しているとされるDogeコイン、または犬系コインと言われる関連ミームコインが連動する特徴があります。
実際に、仮想通貨決済に利用されるのはBTCですが、Dogeが10%/1日の上昇に。
ビットコイン
月足:39.79%上昇の大陽線
5か月分の下落を打ち消す大陽線で、2022年11月のFTXショック前の水準に戻る。
そのまま50MAを上抜けて、推移できるかに注目です。
週足:週200MAにチャレンジ中
週200MAを超えていけるかどうかが直近で最大の争点。
これを抜けられると、そのまま週200MAをサポートに週足雲に突入できそう。
11月底値$15,500を割るまでは上目線継続であり、週200MAより下にいる間はコツコツ積立を継続。
日足:日足調整したいが、利上げ継続懸念でも下落せず
年初から調整を挟まず、上昇→レンジの繰り返しで上昇。
- 週200MA付近に上ヒゲ
- 日RSIが弱気ダイバージェンス
- 日50MAから大きく上振れ
と調整入りしそうな条件が揃う。
しかし、2月4日(金)の雇用統計で、利上げ継続圧力が高まる結果もBTCは下落なし(株価は下落)。
良いニュースには反応しても、悪いニュースには反応せずが続いています。
調整局面入りできるなら、サポートは下記2か所。
- $22,500 2022年7~9月で下落のサポレジ転換
- $21,500 2022年11月FTXショック前の価格
健全に上げていくには、調整を挟みたいところですが、強気相場が続いています。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 1種 | 0.88% | OP |
週足雲ブレイク | 1種 | 0.88% | OKB |
週足雲に突入 | 7種 | 6.14% | LTC、MATIC、BNBなど |
日200MAブレイク | 56種 | 49.12% | BTC、ETHなど |
日足雲ブレイク | 40種 | 35.09% | SOL、ADA、NEARなど |
日足雲内 or 下 | 9種 | 7.89% | CHZ、TWTなど |
BTCに続き、続々と日200MAブレイク
まだ日足雲の中にいるコイン(CHZ、TWTなど)は、出遅れたというより、昨年に独歩高で上昇した銘柄の雲が厚くなっている印象です。
これらのコインも上昇トレンドが確認できますので、日足雲抜けは時間の問題。
それ以外も多くのコインがランクアップ!!
暗号資産全体の時価総額は週200MAより上を推移
暗号資産全体ではBTCより先に週200MAのロールリバーサルに成功して、$1T(1兆ドル)の上を推移。
ビットコインドミナンスは今週大きく下落しており、アルト市場の強さが伺える。
OPがATH!! レイヤー2銘柄が需要増
2022年6月にローンチされたOPが、ATH(史上最高値)となりました。
これ以外にも、レイヤー2関連銘柄が大きく上昇しており、「レイヤー2」に注目が集まっています。
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