米金利がFOMCのドットチャート更新を受けて、高止まりを示唆。
来年、2回の利下げ予想。
ビットコインは法的に準備金として保有できない発言もあり、
仮想通貨市場は、トランプ氏当選後初の調整入りか。
日銀は利上げをせずに、金利差拡大でまた円安トレンドへ。
週末には下げ止まり、週足が下髭決着になれば、上昇継続に。
ビットコイン価格予想
FOMC米金利高止まりで急落も下髭決着か
先週のまとめから変化なし。
仮想通貨は、「金利の高止まり」&「法的にビットコインは準備金にできない発言」のダブルパンチで急落。
それでも、2日間の急落後、$93,000あたりから買われ始めており、下髭決着ができそう。
20%下落で$86,000なので、年末年始でもう一段の調整があっても不思議はないので、注意。
アルトコイン
急落も80%以上は日200MAを維持
急落も、週末には長い下髭で日200MAにタッチして反発したコインが多い。
悲観的になりましたが、リバウンドが早く、強いことから、まだアルト市場には明るい雰囲気が維持されています。
「米金利の高止まり」はアルト市場に打撃
アルトコインの下落は、「米金利の高止まり」による影響が強そう。
アルトコインは資金循環が最後になりますので、大きく上昇するには「市場全体がリスクオンムードになる」が絶対条件となります。
通常は、米金利が低下し、投資市場に資金が潤沢にあふれている状態がその状態となります。
アルトコインへの資金流入は、投資のトリクルダウンでビットコイン→大型アルトコイン→の次になります。
長期金利が高止まりすると、アルトコインまで資金が溢れてこない状況になりますので、金利動向とアルトコインの保有率はよく確認しておきます。
急落後に特に戻りが早かった銘柄
アルトコイン上位30銘柄は、軒並み長い下髭決着でしたが、
下位アルトコインになると反発の弱いコインも多くみられました。
資金循環の観点から「全てのアルトコインが狂ったように上がる相場」には
なっていないので、ポートフォリオで持つ銘柄には注意します。
米国株主要株価指数
急落も週足は下髭で終値
先週のまとめから変更なし。
米金利の高止まり示唆で急落していましたが、週足が下髭で終えられている事が希望。
年末年始はこのままレンジで調整消化が一般的ですが、薄商いとなりますので、
仕掛けやすく相場が乱高下する可能性も高いので、要注意。
少なくとも、AIブームでなんでもかんでも上昇していく相場は終わって、
その流れが変化していく時期になっています。
金利と為替
FOMCパウエル議長の会見とドットチャートを受けて、米長期金利が急上昇。
強い米経済を背景に、来年は金利の高止まりが示唆されています。
翌日の日銀金融政策決定会合では「日本の利上げは行われず、1月利上げの示唆もなし」。
併せて、ドル高円安となり、また為替介入をにおわせる価格帯になってきました。
米国が利下げ、日本が利上げに、ともに消極的な為、このまま金利差が縮まらない可能性が高く、
しばらくは、じわじわと160円にむかって円安トレンドとなっています。
米国経済指標
小売売上高
強弱まちまちも予想を上回る伸び
分野により強弱のある指数となったが、全体では予想を上回る堅調な伸び。
強い米消費を示す結果となりました。
FOMC(12月)
・25bp利下げで4.25-4.50%へ
・ドットチャート更新、2025年は利下げ4回→2回に
・パウエル議長はタカ派で、市場は利下げ鈍化と捉える
・FRBは、法的に戦略的備蓄通貨としてビットコインを保有できないと発言
タカ派で市場は急落、トランプトレードに押し目か
来年の利下げ見通しもドットチャートで2回に更新。
直近の市場見通しでは、来年の利下げは1回予想。
株価や仮想通貨は急落しており、トランプ氏当選以降、初めての調整相場となりそう。
「ビットコインを法的に保有できない」という発言を受けて、仮想通貨市場は特に大きく下落しています。
日銀金融政策決定会合(12月)
・金利は現状維持(0.25%程度)で、利上げなし
・1月利上げの示唆もなく、植田総裁の発言は「ハト派」
利上げ示唆もなく、円安へ
金利の現状維持のみならず、来年1月以降の利上げ見通しも弱く、
全体的にしばらく利上げはないと判断して、円安へ。
実質GDP確報値(7-9月)
確報値で3.1に上方修正
確報値は、小幅な上方修正になった。
市場予想より僅かに強い数値で、米経済の底堅さを示す結果に。
減速しそうでしない好調な米経済が見て取れます。
PCEデフレータ
市場予想より鈍化
PCEデフレータ、コアともに市場予想より鈍化。
来年以降の利下げを否定する結果にはならず、米経済は強いまま、少しずつインフレ鈍化に向かっている。
来週の主な指数発表
12月4週の主な指数発表は下記の通り。
年末は1週早く、今週でほぼすべての重要な指数発表は終えています。
クリスマス休暇となり、薄商いとなりますので、仕掛けの的とならないように
ある程度のボラティリティは覚悟しておきます。
来週は、週末更新ではなく、一年間のまとめを更新予定。
今週の仮想通貨ニュース
自民党・政調審議会、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」を正式承認へ
日本の仮想通貨が盛り上がるかどうかは、国政にもかかっています。
待望の「分離課税、暗号資産ETF、開発環境の無税化」が促進されるかどうかチェックしていきます。
コメント