米金利高止まりも下髭決着か 2024-12-21

米金利がFOMCのドットチャート更新を受けて、高止まりを示唆。

来年、2回の利下げ予想。

ビットコインは法的に準備金として保有できない発言もあり、

仮想通貨市場は、トランプ氏当選後初の調整入りか。

日銀は利上げをせずに、金利差拡大でまた円安トレンドへ。

週末には下げ止まり、週足が下髭決着になれば、上昇継続に。

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ビットコイン価格予想

FOMC米金利高止まりで急落も下髭決着か

先週のまとめから変化なし。

仮想通貨は、「金利の高止まり」&「法的にビットコインは準備金にできない発言」のダブルパンチで急落。

それでも、2日間の急落後、$93,000あたりから買われ始めており、下髭決着ができそう。

20%下落で$86,000なので、年末年始でもう一段の調整があっても不思議はないので、注意。

アルトコイン

急落も80%以上は日200MAを維持

急落も、週末には長い下髭で日200MAにタッチして反発したコインが多い。

悲観的になりましたが、リバウンドが早く、強いことから、まだアルト市場には明るい雰囲気が維持されています。

「米金利の高止まり」はアルト市場に打撃

アルトコインの下落は、「米金利の高止まり」による影響が強そう。

アルトコインは資金循環が最後になりますので、大きく上昇するには「市場全体がリスクオンムードになる」が絶対条件となります。

通常は、米金利が低下し、投資市場に資金が潤沢にあふれている状態がその状態となります。

アルトコインへの資金流入は、投資のトリクルダウンでビットコイン→大型アルトコイン→の次になります。

長期金利が高止まりすると、アルトコインまで資金が溢れてこない状況になりますので、金利動向とアルトコインの保有率はよく確認しておきます。

急落後に特に戻りが早かった銘柄

アルトコイン上位30銘柄は、軒並み長い下髭決着でしたが、

下位アルトコインになると反発の弱いコインも多くみられました。

資金循環の観点から「全てのアルトコインが狂ったように上がる相場」には

なっていないので、ポートフォリオで持つ銘柄には注意します。

米国株主要株価指数

急落も週足は下髭で終値

先週のまとめから変更なし。

米金利の高止まり示唆で急落していましたが、週足が下髭で終えられている事が希望。

年末年始はこのままレンジで調整消化が一般的ですが、薄商いとなりますので、

仕掛けやすく相場が乱高下する可能性も高いので、要注意。

少なくとも、AIブームでなんでもかんでも上昇していく相場は終わって、

その流れが変化していく時期になっています。

金利と為替

FOMCパウエル議長の会見とドットチャートを受けて、米長期金利が急上昇。

強い米経済を背景に、来年は金利の高止まりが示唆されています。

翌日の日銀金融政策決定会合では「日本の利上げは行われず、1月利上げの示唆もなし」

併せて、ドル高円安となり、また為替介入をにおわせる価格帯になってきました。

円が対ドルで一段安、157円台後半-口先介入を誘う水準と野村証券
19日のニューヨーク外国為替市場で、円はドルに対して一段安。1ドル=157円台後半と、5カ月ぶりの安値を付けた。

米国が利下げ、日本が利上げに、ともに消極的な為、このまま金利差が縮まらない可能性が高く、

しばらくは、じわじわと160円にむかって円安トレンドとなっています。

米国経済指標

小売売上高

小売売上高(11月)

強弱まちまちも予想を上回る伸び

米小売売上高、11月は前月比0.7%増-市場予想を上回る伸び
11月の米小売売上高は堅調な伸びを示した。特に自動車の増加が目立ったが、他の分野は強弱まちまちだった。

分野により強弱のある指数となったが、全体では予想を上回る堅調な伸び。

強い米消費を示す結果となりました。

FOMC(12月)

25bp利下げで4.25-4.50%へ

・ドットチャート更新、2025年は利下げ4回→2回に

・パウエル議長はタカ派で、市場は利下げ鈍化と捉える

・FRBは、法的に戦略的備蓄通貨としてビットコインを保有できないと発言

タカ派で市場は急落、トランプトレードに押し目か

FOMC、金利0.25ポイント引き下げ-25年の利下げ予想は2回に減少
米連邦公開市場委員会(FOMC)は12月17-18両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き下げることを決定した。これで3会合連続の利下げとなる。一方で2025年に見込む利下げ回数は従来予想から減少し、引き下げペースを巡り...

来年の利下げ見通しもドットチャートで2回に更新。

直近の市場見通しでは、来年の利下げは1回予想。

株価や仮想通貨は急落しており、トランプ氏当選以降、初めての調整相場となりそう。

「ビットコインを法的に保有できない」という発言を受けて、仮想通貨市場は特に大きく下落しています。

日銀金融政策決定会合(12月)

・金利は現状維持(0.25%程度)で、利上げなし

・1月利上げの示唆もなく、植田総裁の発言は「ハト派」

利上げ示唆もなく、円安へ

日銀が金融政策の現状維持を決定、3会合連続-植田総裁会見に注目
日本銀行は19日の金融政策決定会合で、現行政策の維持を賛成多数で決めた。植田和男総裁の記者会見でのハト派的な発言を受けて、市場では早期の追加利上げ観測が後退し、円安が加速している。

金利の現状維持のみならず、来年1月以降の利上げ見通しも弱く、

全体的にしばらく利上げはないと判断して、円安へ。

実質GDP確報値(7-9月)

確報値で3.1に上方修正

米GDP、7-9月確報値3.1%増に上方修正-個人消費や輸出が寄与
米経済は7-9月(第3四半期)に従来推計を上回るペースで拡大した。個人消費や輸出の堅調が一因となった。

確報値は、小幅な上方修正になった。

市場予想より僅かに強い数値で、米経済の底堅さを示す結果に。

減速しそうでしない好調な米経済が見て取れます。

PCEデフレータ

市場予想より鈍化

米PCEコア価格指数、11月は伸び鈍化-5月以来の低い伸び
11月の米個人消費支出(PCE)統計では、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するPCEコア価格指数が低い伸びにとどまった。2025年にさらなる利下げを検討するFRBにとって、好ましい方向への一歩となった。

PCEデフレータ、コアともに市場予想より鈍化。

来年以降の利下げを否定する結果にはならず、米経済は強いまま、少しずつインフレ鈍化に向かっている。

来週の主な指数発表

12月4週の主な指数発表は下記の通り。

年末は1週早く、今週でほぼすべての重要な指数発表は終えています。

クリスマス休暇となり、薄商いとなりますので、仕掛けの的とならないように

ある程度のボラティリティは覚悟しておきます。

来週は、週末更新ではなく、一年間のまとめを更新予定。

今週の仮想通貨ニュース

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