インフレ圧力は和らぐも、個人消費はそれほど弱くない。
ソフトランディングが少しずつ現実味を帯び始めている米国経済。
米国主要株価指数は、年末に向けてATHを目指すのか?
その好調に下支えされて、仮想通貨市場は、相変わらずETF関連報道が目白押し。
BTCからアルトコインに資金循環されており、それも一巡。
ほとんどのコインで安値切り上げが続く強い相場に。
ビットコイン価格予想
日足のRSIは調整完了か
日足のRSIは、高い値段を維持したまま59まで下がってきました。
もう少し上昇する可能性がありますが、弱気ダイバージェンスが
発生しており、日足の調整入りは近そう。
それ以外の基本目線は変更なしで、
週足では2023年1月からずっと上昇トレンド継続中です。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 2種 | 1.45% | OKB、BGB |
週足雲ブレイク | 20種 | 14.49% | BTC、ETHなど |
週足雲に突入 | 11種 | 7.97% | AVAX、LDOなど |
日200MAブレイク | 73種 | 52.90% | DOGE、MATICなど |
日足雲ブレイク | 20種 | 14.49% | BNB、ENJなど |
日足雲内 or 下 | 12種 | 8.70% | COMBO、MVなど |
薄くなった週足雲を大陽線でブレイクしていく先行銘柄
ビットコインがレンジ相場も、独歩高のアルトコイン多数。
急上昇のほとんどのコインは、数年間ずっと分厚かった週足雲が薄くなり、
上値が軽くなったところをビットコインにつられてブレイクしている様子。
主な銘柄は、RUNE、SOL、YFI、FFT、AVAX、ORDIなど。
週足雲抜けを2年間待っていただけに、来年につながる待望の値動きです。
先にATHしたのは取引所コイン
最先端を走る(既にATH更新中)のは、取引所コインの2種(OKB、BGB)です。
前回バブル同様に、今回の仮想通貨バブルもビットコインの次に上がるのは、
主要アルトと取引所コインとなりそうです。
短期アルトターンが到来
アルトでは、ETH、SOLあたりがけん引役となっており、
アルトターンと言われるビットコインからの資金循環
(ビットコインを利確してアルトコイン購入)も起こっていそうですが、
まだまだ長期足ではBTC現物ETF承認ありきのビットコインけん引相場が続きます。
ビットコインドミナンスが60%付近にいくまでは、ビットコイン比率を多くして、
アルトの値上がりを深追いしないように警戒しましょう。
今週のマーケット
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 4.439% | -4.58% | ダウ | 34,911.7 | +2.01% |
DXY | 103.815 | -1.88% | SP500 | 4,514.03 | +2.24% |
ドル円 | 149.500 | -1.31% | NASDAQ | 15,837.99 | +1.99% |
VIX | 13.80 | -2.61% | 金(Gold) | 1,980.730 | +2.18% |
原油 | 76.412 | -1.80% | BTC | 36,613.91 | -1.21% |
米国株主要株価指数
指数(CPI、PCEデフレータ)ではインフレ圧力が弱まり、米金利が一段と下落。
各企業の決算や指数(小売売上高など)から、個人消費をみると、
それに連動するほどの弱さはまだ見えない。
インフレ圧力が弱まる兆候があるなら、消費や労働市場が強かろうと、
FRBは追加利上げせずに様子見となり、ソフトランディングに現実味も出てきている。
現在の米国株は、米金利と逆相関が特に強い状態で、
「インフレ圧力の和らぎ(米金利の下落)」と「各企業決算(金利上昇後でも好調か?)」に
大きく左右される時期になっている。
NASDAQに続き、他指数も下落トレンドをブレイク
先週のNASDAQに続き、ダウ平均・SP500も8月から続いた下落トレンドをブレイク!!
Russel2000も出遅れていますが、週200MAを目指して大陽線!!
大局観に変更なし。
年末に向けて、3指数はATHを目指したいところ。
ただし、上でまとめたように、金利の値動きに大きく左右される時期であり、
株価よりも米市中金利に注目しておきます。
米金利
インフレ圧力の和らぎを受けて、米国債10年金利は一段と下落。
FRBの追加利上げは、市場予想ではついに0%に。
米長期金利の下落が、株価上昇の主要因となっています。
米国経済指標
CPI(10月)
ディスインフレは進んでるとして株高に
市場予想は、ほぼ鈍化なしでしたが、結果は予想をやや下回り、やや株高に。
その後、ずっと下がらなかった住宅関連の指数も下がり始めたことが分かり、
予想以上に米国の景気後退は進んでいるのは?との予見から株価は上昇しています。
CPIの算出方法が10月から変更になり、どんな数値となるか予測が難しい報道あり。
市場が慣れるまで予測と異なる数値が出やすくなることも注意。
PPI(10月)
PPIもインフレ圧力軽減の兆候が見られる
PPIもコアも予想より鈍化。
CPIは横ばい、同日発表の小売売上高は予想ほど落ち込まず、
米利上げ観測は「ほぼない」ところまで大きく後退。
小売売上高(10月)
ソフトランディングが現実味?まだ強い個人消費
インフレ圧力(CPI、PPI)は後退しているが、個人消費は市場予想ほど鈍化しない。
ソフトランディングに向かっているとして、株価も堅調推移。
あとは、市中金利がどう動いていくのか?に注目が集まっていますが、
大きく下落すると、追加利上げの可能性もまた浮上してきますので、
徐々に長期金利から下落していくと株価にとっては理想的なシナリオと言えそうです。
来週の主な指数発表
11月4週の主な指数発表は下記の通り。
ブラックフライデー前のFOMC議事要旨公表が注目。
また、すぐには数値が出ませんが、1年で最大のセールイベント
「ブラックフライデー」での個人消費額が注目を集めています。
今週の仮想通貨ニュース
XRPにETF申請虚報で大きく乱高下
XRPのETF申請は誤報ではなく虚報
今回は、誤報ではなく虚報。
ETHの申請も疑われ、一時アルト全般安に。
(結果、ETHの申請は事実で確認済み)
こういったフェイクがあることも仮想通貨らしく、
そのようなことがまかり通る世界に投資しているという事を
再確認させられる記事でした。
韓国の国民年金公団が米コインベース株に投資
米コインベース株が仮想通貨の代替資産に
ビットコイン現物ETFはまだ承認されていないが、
株式投資を通して仮想通貨に投資したい人が、
米コインベースやマイクロストラテジーの株を代替資産として購入している。
4年前に比べて、機関投資家の関連報道が非常に多くなっています。
仮想通貨のETF申請に関する報道
どれも既に予想通りで各コインの値動きには影響なし
BTC現物ETFの承認は延期され、ブラックロックがETH現物ETFを正式に申請。
どれも既定路線の話で、既に価格には織り込まれており、値動きなし。
予定通りに進んでいるかチェックしています。
OpenAIのサム・アルトマンCEOが解任
Worldcoinは急落
初期報道のみで、まだ詳細は不明。
サム・アルトマンの影響力がなくなるのか?OpenAIが求心力を失うのか?
なぜ解任に至ったのかがわかるまで、関連銘柄はボラが激しくなるので要注意。
今週の米国経済ニュース
日銀、来夏から段階的な利上げ開始か
利上げに耐性ない日本は弊害に注意!!
YCC柔軟化で、徐々に金利の許容幅を上げている最中だが、
ついに来年4月からマイナス金利を解除して、夏には段階的な利上げに
進むだろうとの予測も出始めました。
その金利上昇も見込んで、日本国内の3メガバンクの決算も好調。
ドル円相場も然ることながら、日本に住む私たちにとって生活に直結しますので、
その動向は確認していきます。
また、もう何十年も利上げに耐性のない日本で、利上げを行う場合、
段階的に行わないと「米国のスタートアップ銀行破綻」のような弊害が
起こる可能性を警鐘しています。
米国債券投資家は来年の利下げに強い自信
米国債は10月に底打ちしたのか
米国株債券投資家は、来年の利下げに確信を持ち、強気に買い始めている。
債券投資家は、2024年の「ソフトランディング」「金利低下」「ドル安」を予測。
ほかにも、米国債に強気な報道が多数見られ始めています。
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