米国経済
米雇用統計
日時 | 時間 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
1月6日(金) | 22:30 | 米12月非農業部門雇用者数 | 26.3万人 | 20.1万人 | 22.3万人 |
1月6日(金) | 22:30 | 米12月失業率 | 3.7% | 3.7% | 3.5% |
1月6日(金) | 22:30 | 米12月平均時給 | 5.1% | 5.0% | 4.6% |
平均時給の大幅下落を市場は好感
雇用者数は市場予想より強かったですが、市場は平均時給に注目が集まる。
賃金インフレの指針となっている平均時給が市場予想を大きく下回り、市場はこれを好感。
雇用者数、失業者数が2022年11月から減少傾向にありましたが、平均時給だけが下がらずに懸念されていました。
今回の平均時給の大幅鈍化をうけて、また米リセッションに一歩近づいたという印象に。
ISM製造業景気指数(非製造業も同時)
日時 | 時間 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
1月5日(木) | —– | ISM製造業景気指数 | 49.0 | 48.6 | 48.4 |
1月7日(土) | —– | ISM非製造業景気指数 | 56.5 | 55.1 | 49.6 |
ISM製造業:年間で2008年以来の大幅な低下
11月に50を下回り、年間では10.4ポイント低下。
この数値では、先月に引き続き、景気の悪化が顕著に表れています。
ISM非製造業:コロナ以降、初めての50割れ
製造業に続き、非製造業でも景気の悪化が顕著に感じ取れる結果に。
12月FOMC議事要旨 公表
楽観的過ぎる市場に認識懸念
ソフトランディングに向けて進んでいるが、2023年末からの利下げを既に織り込んでいる現在の市場は楽観的過ぎると懸念。
こうした市場の動きがインフレ退治に向けた金融当局の取り組みを損なっているとのフラストレーションが示唆されています。
先回りしすぎている市場が継続する限り、一筋縄ではいかない展開が待っていそうです。
米国金利とFFレート
雇用統計を受けて長期金利が急落、逆イールドはより深く
平均時給の大幅鈍化を受けて、米国債10年利回りが急落。
昨年から続く逆イールドは、より深くなっています。
FFレートの市場注目は「2023年内に利下げが始まるか」
米国の利上げマップは、
2023年上旬まで0.25%の金利上昇が続き、金利はそのまま高止まり、2023年末または2024年あたりから利下げが始まっていくのでは?
という見解が、既定路線となっています。
現在は、最大金利(FFレート)より「いつ利下げが始まるのか?」が注目されています。
為替
ドルインデックスは週足雲に到達
DXY(ドルインデックス)は、長い上髭をつけて週足雲に到達。
利上げ鈍化が濃厚になり、このまま雲侵入する場合は、週200MAまで下落も視野に。
今年のドル円は円高トレンドが濃厚化か
現在では、2023年は日銀も利上げを始めるのでは?という認識が市場にあります。
ドル円も週足雲に到達しており、日銀が利上げ姿勢を見せる場合は、同様に週200MAまで下落が視野に。
日銀が本当に利上げをしていくのか?が今年のドル円再注目ポイントになります。
しかし、数年単位でドルと円が同じ金利になる事は考えにくく、長期では「円安傾向に振れやすい金融構造」は解決していませんので、バランスに要注意!!
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | 指標 | 前回 | 市場予想 |
---|---|---|---|---|
1月12日(木) | 22:30 | 米CPI(消費者物価指数) | 7.1% | 6.6% |
1月12日(木) | 22:30 | 米CPI(消費者物価指数)コア | 6.0% | 5.7% |
昨年は1年を通じて「インフレの指標」として注目され続けたCPI。
さらに鈍化がみられると、今回の株高を後押しする結果となりそうです。
米国株
米主要株価指数
雇用統計、ISM製造業、非製造業 と発表される数字の全てが経済リセッションを匂わせる結果となり、株価は1月1週目で上昇から2023年が始まりました。
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 3.560% | -8.25% | ダウ | 33,606 | +1.35% |
DXY | 103.911 | +0.40% | SP500 | 3,895.07 | +1.45% |
ドル円 | 132.105 | +0.77% | NASDAQ | 11,040.35 | +0.92% |
VIX | 21.13 | -2.49% | 金(Gold) | 1,866.110 | +2.32% |
原油 | 73.739 | -8.49% | BTC | 16,950.65 | +2.01% |
先行役のダウは週足でダウントレンドのロールリバーサルに成功か
先導役のダウが、1年続いた長期下落トレンドのロールリバーサルに成功。
SP500は、週200MAをサポートに4回跳ね返されている下落トレンドに再挑戦。
NASDAQは、10月底値を守り切り、再度下落トレンドに挑戦できるか?
どの数値も昨年(2022年)に比べ、現段階では市場のセンチメントが上向いてきた傾向が見られます。
仮想通貨
Web3やGameFiがさらに拡大する年へ
仮想通貨の2023年を占うニュースがたくさんありますが、Web3やGameFi、メタバースの飛躍を予感している記事が多く見受けられます。
次回半減期に向けて、どのエコシステムが抜きんでてくるのか?今年のニュースをチェックしていきます。
ビットコイン
日足雲にトライして上昇のきっかけにしたい!
年末年始の取引量の少ない時期は特に動きなく終える。
年明けから安値切り上げており、日足雲に挑戦しそうな気配あり。
週足では強気ダイバージェンスが継続中。
まだまだ調整期間は続きそうですが、当面は日足で「三役好転」「日200MA上抜け」を目指す。
下に行く場合は、FTXショックの安値$15,500がサポートになるかに注目。
下抜ける場合は、次のサポート候補が$13,000付近。
長期では2023年中にビットコインの底打ちを予想
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
週足雲ブレイク | 1種 | 1.05% | OKB |
日200MAブレイク | 1種 | 1.05% | DASH |
日足雲ブレイク | 2種 | 2.10% | BIT、APE |
日足雲内 or 下 | 91種 | 95.80% | BTC、ETHなど |
大きく上昇するアルトコインが出てきた!
FTXショックの11月に比べれば、年も変わり、センチメントも多少明るく感じる。
アルトコイン単独で上げてくるコインもチラホラ。
まだ先導役と言えるほど、力強いコインはありませんし、多くのコインは1年にわたる下落相場で日足も雲が分厚めに。
引き続き、今年も先導役になりそうな調子の良いコインを探していきます。
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