世界中で為替が乱高下 2022-09-24

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米国株

FOMC:3回連続75bp引き上げ&積極利上げの継続姿勢を明確に

リスクオフ(DXYと金利が上昇、主要株価指数は下落)ムードが継続

世界中で各国の中央銀行が大幅利上げ&経済対策へ、為替は激しく乱高下!!

日本は利上げをせずに為替介入を決定、ドル円は一時3.5%急落

FOMC ▶政策金利は予想通り(75bp)、タカ派より明確に

政策金利(FFレート):0.75%引き上げ3.00~3.25%へ

2022年末までに4.25~4.50%が中心見通し

パウエル議長は市場予想よりタカ派発言

パウエル議長、さらなる「痛み」への覚悟促す-積極利上げ継続へ
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、金融当局としてインフレを退治する姿勢を鮮明にした。米連邦公開市場委員会(FOMC)は20、21両日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.75ポイント引き上げることを決定。0.75ポイントの利...

パウエル議長は、ジャクソンホール会議と同じ「インフレ退治を最優先」する姿勢を再度強調。

「利下げはインフレが2%に戻ることを確信してから」と、市場予想以上にタカ派の発言となりました。

この発言を受けて、FedWatchツールでは、11月に0.75%(4回連続)、12月に0.50%を引き上げ、2022年末には4.25~4.50%の政策金利になる見方が中心見通しとなっています。

12月FOMC終了時の利上げ予測(FedWatchツール)

為替と長期金利 ▶為替介入のドル円のみならず、世界中で為替が乱高下

今月になってから世界各国の中央銀行は、米国に続くように早期利上げ&経済対策を打ち出しています。

英国が1972年以来の大型減税、5年で25.5兆円規模-ポンドに売り
トラス英政権は1972年以来の大規模な減税を打ち出した。景気への長期的な効果を狙い、個人所得税を引き下げ、予定していた法人税率引き上げは撤回する。

FOMCと同日に行われた日銀金融政策決定会合(日本版FOMC)では、日本はインフレを容認し、利上げは行いませんでした。

利上げしない先進国は日本のみになります。

その後、同日の夜に24年ぶりの為替介入を実施。一時3.5%安へ。

ここからは「金利差によるドル高」ではなく「金利差による円安」として世界中から売られる対象となる可能性が高まっています。

ドルインデックスは、大きく上昇。ドル円は為替介入で145円から急落。

ユーロとポンドは、英国の経済対策と各国の利上げを受けて急落。

今の世界経済を読み解くには、米国のインフレ対策を頂点に、為替と各国中央銀行の政策金利まで確認していきましょう。

主要株価指数 ▶2週連続の大幅下落、6月底値&週200MAを割っていくか

米主要株価指数 週足チャート

FOMCを受けて、6月底値&週200MAが守れるか?が焦点でした。

今週は守っているものの、状況は悪く、このサポートを割るのは時間の問題に見えます。

ここを割っていくようだと、さらに20%下落(ダウ $24,000、SP500 $3,000)が視野に入ります。

この状況でも、VIXは一時30%を超えた程度で、まだ大きな反応はありません。

週200MAより下落していったときに、VIXがどのように反応していくのか?注視していくようにしましょう。

週明けそのまま上昇してもその反発は一時的で、下目線が強いと考えています。

NASDAQ ▶下落率がSP500より小幅に

NASDAQ 日足チャート

ダウ、SP500に比べて、年初から先行して下落しており、ここにきて下落率がダウやSP500より小さくなってきました

*それでも、まだ下落していく目線に変わりはないので要注意。

相場反転のサイン

先行して下落した銘柄の下落率が他の銘柄に比べて小さくなり、その後、先行して上昇、相場全体が続いて上昇していく事は多いです。

NASDAQが米国経済の先行指標となるのか?下落率を注視していきます。

しかし、今すぐの話ではありませんので、こちらも下目線が強く、週200MAを割り込むと、心理的節目に当たる$10,000までの下落が既に想定できます。

来週の主な指数発表

日にち時間指標前回市場予想
9月29日(木)21:30米実質GDP-0.6%-0.6%
日本時間で表記

米国GDP(国内総生産)は、2022年5月(6月末発表)からマイナス成長になり、現在3か月連続のマイナス成長となっています。

今回も市場予想はマイナス成長であり、どこまでマイナスを押さえる事ができるか?に注目が集まっています。

仮想通貨

ビットコインは株価急落につられず、ほぼ横ばいの1週間

XRPがSEC裁判の終わりが見えたことを好感(140%上昇/週間)

NASDAQが仮想通貨サービスを計画

米ナスダック、仮想通貨カストディをローンチ計画
米証券取引所大手のナスダックは20日、機関投資家向けの仮想通貨カストディをローンチする計画を公表した。

この地合いでは価格に影響がありませんでしたが、仮想通貨業界にとってのビックニュースです。

新規顧客の大幅な獲得につながり、次回半減期に向けたムーブメントの一翼を担う可能性が高いです。

ビットコイン ▶株価急落につられず、ほぼ横ばいの1週間

BTC/USDT 日足、週足、月足チャート

相変わらずNASDAQとの相関は高いままですが、今回のFOMCの株価急落にはつられず、6月底値($17,600)を守って横ばいの1週間となりました。

先週同様、下は6月底値を守れるか?上は週200MAをロールリバーサルできるか?となります。

下抜けの場合は、先週同様、心理的節目($15,000)、歴史的なサポート($13,000)あたりが次のターゲットになりそうです。

円建てビットコイン ▶為替も考慮したテクニカル分析

ビットコインは円建ての方がテクニカルが効く?

ビットコインは円建ての方がテクニカルが効きやすいと考えているトレーダーもいます。

おそらく為替や金利の世界情勢も加味される傾向があるため、それに近い数値になるものと推測されています。

明確な根拠がある訳ではなく、アノマリーに近い考え方です。

確かに、円建てだと、、、

BTC/JPY 週足チャート

2021年初頭から大きなヘッドアンドショルダーを形成→ロールリバーサルから週200MAをサポートにダブルボトムを形成

と、テンプレに近いようなチャート形状をしています。

どちらが正解という事ではありませんが、迷う時は円建てチャートでも見てみると違う景色が見えるかもしれません。

特にここからは世界中の金利と為替も重要になってくるので、注視してみましょう。

イーサリアム ▶TheMarge後も週200MAでもみ合い

ETH/USD 日足チャート

TheMarge移行完了後1週間が経ち、FOMCも通過して、週200MAを守っています。

先週のニュースでは、裁判決着がつきそうなXRPに変わり、SECから新たな目標に定められてしまったTheMarge移行完了後のETH2.0ですが、XRPの時とは異なり、この地合いでは価格への影響もほぼありませんでした。

現在は、自らトレンドを形成する力はないように見えますので、世界経済の状況によって週200MAを守れるかどうかという見方になります。

アルトコイン ▶新たな先導役はXRPか!?

リップル社「XRPは投資契約の要素を満たさない」、略式判決の動議書提出
仮想通貨XRPの有価証券問題をめぐる裁判で、米証券取引委員会とリップル社の略式判決の動議書が一般公開された。「投資契約」か否かの判断を巡る裁判官の判断を求めてた。

リップル社がSECとの裁判に早期決着をつけようとしています。

このニュースを好感して、XRPは週間で140%の急上昇。

XRPは、2年間SECとの裁判でマイナスファンダが出続け、他の仮想通貨が何十倍と大きく上昇していく中でも、仮想通貨の時価総額ランキング10位以内を守り続けていました。

裁判結果が最も重要ですが、同時にこの問題を長引かせないことも命題になっており、今後のニュースも注視します。

グループ占有率主な銘柄
日200MAブレイク4種4.35%LUNC、CHZ、XRPなど
日足雲ブレイク7種7.61%LUNA、CAKE、ALGOなど
日足雲内 or 下81種88.04%BTC、ETHなど
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全92種から参照

TheMarge移行に向けたお祭りが終わったETH、創業者の逮捕報道があったLUNAに変わる新しい市場の先導役を探しています。

第一候補は上記報道に湧くXRP。

次点で11月に開催されるサッカーW杯に関連するコイン(CHZなど)

他にもDeFi系コインが数銘柄で日200MAを超えています。

新たなトレンドはどれになるのか?見ていきますが、相場全体は長期下落トレンド継続中です。

単独で上げるアルトコインを探すわけではなく、ビットコインの買い場を探る指標として見ていますので、ご注意ください。

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