楽観論は夢と消え、長期下落トレンド継続 2022-08-27

スポンサーリンク

米国株 ▶ジャクソンホール会議で株価急落、DXYは急騰

ジャクソンホール会議のパウエル議長の講演を市場は「タカ派」で解釈。

楽観論が出始めていた株式市場は急落ドルインデックスは急騰となりました。

主要4指数は、軒並み3%以上下落し、昨年末から続く下落トレンドと日200MAは超えられず、長期の下落トレンドが継続されています。

日50MAをサポートにレンジとなれば、まだ上の期待も持てますが、6月の底を試しに行く可能性も一段と強くなってきました。

主要4指数 日足チャート
指標前回予想結果
8月25日(金)21:30米実質GDP-0.9%-0.9%-0.6%
日本時間で表記

米実質GDPは、3四半期連続のマイナス成長
しかし、予想よりはマイナス値が抑えられており、市場は翌日のジャクソンホール会議のパウエル議長の発言を待つかのように無風で終わりました。

パウエル議長、高金利維持する可能性高いと示唆-転換期待裏切る
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、インフレを根絶するために利上げを継続し、金利を高い水準でしばらく維持する可能性が高いことを示唆した。当局が近く方針を転換するとの見方をけん制した。

パウエル議長は、過去の歴史を事例として金融緩和を急ぐことはせず、明確なインフレストップサインがない限りは、高金利を維持していくと改めて明言しています。

9月FOMC(9月20~21日)の利上げ数値のヒントはなく、既に周知のとおり、FOMCまでの各数値(雇用統計やCPIなど)で判断とするコメント。

先週のFOMC議事要旨公表と同様で、新しい情報があるわけではなく、パウエル議長の発言が市場のイメージより「タカ派」にある事がわかり、淡い期待は消え、株価急落という印象です。

やはり楽観論はまだ早く、下目線はより強く持っておくべきでしょう。

どの指数も日200MAをレジスタンスとした長期下落トレンド継続とみています。

来週の主な指数発表

指標前回予想
9月2日(金)21:30米8月雇用統計52.8万人増30.1万人増
9月2日(金)21:30失業率3.5%3.5%
日本時間で表記

9月FOMCの利上げ数値は、この雇用統計にも大きく左右される事が周知の事実です。

当日の発表時間(9月2日21:30)は株価が乱高下する可能性があります。ご注意ください。

NASDAQ ▶長期下落トレンド継続中

日200MAにチャレンジする前に急落

$13,000も一気に下抜け、日50MA&日足雲($12,000~$12,400)で支えられるかどうか。

雲の下抜けは、6月から上げてきた上昇トレンドが大きく崩れますので、仕切り直しどころか6月底値(週200MA)への下落も想定されます。

NASDAQ 日足チャート

ジャクソンホール会議のパウエル議長の発言の受けて-4.1%/日の急落

ちょうど雲のねじれで、下へトレンド転換のきっかけを作ってしまいました。

結局は、9月に順次発表される雇用統計とCPIなどの数値次第ですが、テクニカル的には、「上昇中にファンダで下落トレンド転換へ」の教科書のような転換点になってしまいました。

下意識で、引き続き相場を見ていきます。

仮想通貨 ▶日本の税制改革ニュースに注目

日本政府、仮想通貨の法人税のルールを見直す方針
金融庁と経済産業省は、企業が自社で発行・保有する仮想通貨に対する課税方法を見直す方針を固めた。有望なスタートアップ企業の海外流出を防ぐことが目的である。

法人税が対象ですが「仮想通貨の税収」に改革が起こることは、界隈にとってプラスに働きます。

日本の税制改革ニュースは随時追っていきます。

ビットコイン ▶直近安値を守れるか!?

週200MA($23,000)の抵抗が重く、下は①$20,000でサポートされています。

下抜けると、②直近安値($17,600)どころか③$12,000~14,000付近が目先のサポート候補になります。

①$20,000、②$17,600、③$12,000のいずれかを割り込んだ時に、週足で大きな下髭をつけて、セリングクライマックスかのような雰囲気にならないと、ビットコインに力強い上昇は戻ってこないでしょう。

BTC/USDT 日足、週足、月足チャート

先週の下落で、短期の上昇トレンドは一旦終わり、レンジ形成していましたが、ジャクソンホール会議を受けて急落。

やはり週200MA($23,000)が重く、下を試しに行く展開が既定路線となります。

上に行く場合は、週200MAを明確に上抜けして、サポートラインとできるかどうかにかかっています。

来週は月足も確定します。

7月最安値($18,000)を割らずに月足が確定すれば、安値切り上げが継続しますので、月足ではまだ上昇トレンド継続となります。

週明け3日間の値動きに注目しましょう。

イーサリアム ▶月足が長めの上髭で確定してしまうか!?

ビットコインと同じタイミングで急落。

仮想通貨市場を牽引しているETHが、8月を長めの上髭陰線で終えようとしています

日50MA($1,580)100MA($1,530)を下抜けて、今は日足雲に支えられています。

上なら、このまま雲に支えられながら日200MA($2,180)を目指す

下なら、日足雲の下抜けから週200MA($1,250)がサポート候補

ETH/USDT 日足、週足、月足チャート

TheMargeを9月に控えて事実売りが想定されており、テクニカル的には昨年11月からの下落トレンドを抜けきれず、また週200MAを割り込むイメージがあります。

イーサリアムが下落していくと、それが仮想通貨全体の先行指標になりかねません。

厳しい状況ですが、月足の確定を待ちます。

TheMargeへの移行(9月10日~20日の間)までは、不安定な相場が続くので、どちらに動いてもおかしくない状況です。

イーサリアムの「The Merge」とは?【基礎知識】 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
「The Merge(ザ・マージ)」によって、イーサリアム・ブロックチェーンのコンセンサスメカニズムは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)からプルーフ・オブ・ステ ...

アルトコイン ▶日足雲内に落ちた(戻った)コインが多数

コイン数%代表的なコイン
日足雲内 or 下71種79.8%BTC など
日足雲ブレイク14種15.7%ETC、BNB、UNI など
日200MAブレイク4種4.5%ETC、CHZ など
ひろパパが毎日見ているアルトコイン全89種から参照

ビットコインと一緒にこちらも急落し、調子のよかったコイン達も、さすがに上昇トレンドが崩れかけています

暗号資産全体の時価総額 日足チャート

暗号資産全体でみると、日50MAがレジスタンスとなり、日足雲から落ちかかっています。

ここを下に割ると週200MAがサポートになるかどうかという目線です。

来週も雇用統計がある9月2日(金)までは値動きもなさそうで、また数値発表待ちという相場になりそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました