米経済
米国金利
FFレート:6月まで25bp毎の利上げで年内は利下げなしを織り込む
2月の「強い」各指数を受けて、FFレートは6月まで3回の利上げを織り込む。
また、当初あった2023年内の利下げ開始は既に織り込んでいない。
FRBの面々が、2022年末から言っていたシナリオに近づいており、それでも株価の下落が限定的なのは、市場との対話が上手くできているということか。
米国債金利は2月から急上昇で昨年高値付近に
米国債の金利は、インフレ懸念がピークにあった昨年10月と同水準まで急上昇。
このまま各指数で「強い米経済」が示され続けると、前回高値を抜いて、インフレ再燃の懸念が本格化する可能性も視野。
但し、後述の通り、あと1‐2ヵ月で数値改善の可能性は高そう。
4月から指数改善の見込みが高い
ロシアウクライナが戦争か?という懸念は、2022年1月26日から報道され、昨年2月24日のウクライナ侵攻を受けて、各指数は本格的に悪化を始めました。
また、FFレートの利上げは、2022年3月FOMCの25bp利上げがスタートになっています。
指数は、前年同月比で発表されますので、戦争懸念や利上げ開始があった2~3月からは数値悪化後の指数が比較元になり、改善の見込みが高いと推測されています。
但し、既にそれが織り込まれて現在の株価が下落していない可能性もあり、こちらを前提として注視します。
ドルインデックス(DXY)と為替
金利と一緒に上昇中。6月までは先の読めない相場が続く
DXYとドル円は、雲に支えられながら、上昇を続けています。
「FOMCのターミナルレート」と「日銀新総裁の市場評価」が、6月頃を目途に大方わかってくるまでは、先の読みにくい相場が続きそう。
現在の見方では、6月以降はドル安が既定路線であり、円高になるかは日銀新総裁次第といった印象。
ISM製造業景気指数
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
3月2日(木) | —– | 米 | ISM製造業景気指数 | 47.4 | 47.8 | 47.7 |
市場予想を下回るも、6か月ぶりの上昇でインフレ懸念が継続
市場予想は下回りましたが、6か月ぶりの上昇。
2月の他指数が「強い米経済」を示す数字だったこともあり、市場には警戒感あり。
ISM非製造業景気指数
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
3月4日(土) | —– | 米 | ISM非製造業景気指数 | 55.2 | 54.6 | 55.1 |
市場予想を上回り、大幅上昇した前月とほぼ同水準で、インフレ警戒が続く
市場予想を大きく上回り、大幅上昇した前回とほぼ同じに。
堅調な受注で、歴史的に比較すると、いまだ高水準にあるインフレへの警戒が続く。
来週の主な指数発表
日時 | 時間 | 国 | 指標 | 前回 | 市場予想 |
---|---|---|---|---|---|
3月10日(金) | 22:30 | 米 | 非農業部門雇用者数 | 517.0千人 | 220.0千人 |
3月10日(金) | 22:30 | 米 | 失業率 | 3.4% | 3.4% |
3月10日(金) | 22:30 | 米 | 平均時給 | 4.4% | 4.8% |
また、3月9日~10日は、日本版FOMC「日銀政策金利決定会合」が行われます。
黒田総裁の最後の決定会合となり、その内容によってドル円が大きく動く可能性が高いので、注意しておきます。
2023年3月12日(日)にサマータイムに移行します
3月第2日曜日にサマータイムに移行します。
それ以降、指数発表の日本時間がかわりますので、ご注意を。
米国株
銘柄 | 終値 | 騰落率 | 銘柄 | 終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
米10年債 | 3.956% | +0.23% | ダウ | 33,396 | +1.85% |
DXY | 104.527 | -0.70% | SP500 | 4,045.65 | +1.90% |
ドル円 | 135.805 | -0.49% | NASDAQ | 12,290.81 | +2.68% |
VIX | 18.49 | -14.67% | 金(Gold) | 1,855.435 | +2.45% |
原油 | 79.770 | +4.52% | BTC | 22,354.34 | -5.10% |
米主要株価指数
各指数とも日200MAのサポートに成功!基本目線に変更なし。
各指数とも日200MAに支えられて反発。
もう一度1月末の高値にチャレンジしたいところです。
前途の通り、各指数の悪化で下落する場合は、同様に日200MAを守れるかに注目。
仮想通貨
コインベースが米シルバーゲートと送金取引を停止
シルバーゲートの財政悪化からビットコインが急落
シルバーゲートは、暗号資産に特化した米銀行。
SECに提出した書類の中で「自己資本が十分でない可能性がある」記述が見られ、それを受けたコインベースが取引停止したことで、株価は50%急落。
それを受けて、ビットコインも約5%急落。
一夜明けた後も、株価の大幅な急落により、存続の危機に直面しています。
この数週間は、一定の下落要因となりますので、継続的にニュースを確認します。
ビットコイン
月足:コマ陽線で2月を確定、目線変更なし。
2月は、週200MAの上抜けに失敗も、コマ陽線で月足を確定。
長期目線に変更なし。
シルバーゲート報道での一段下落も中期目線は変更なし。
中期も変更なし。
予定通り、日足雲に支えられていますので、このまま見ていきます。
週200MAを明確に上抜けるまでは、そのまま毎月分を積み立てていきます。
アルトコイン
グループ | 数 | 占有率 | 主な銘柄 |
---|---|---|---|
ATH(史上最高値) | 4種 | 3.20% | OP、OKB、BGBなど |
週足雲ブレイク | 1種 | 0.80% | AGIX |
週足雲に突入 | 14種 | 11.20% | LTC、MATICなど |
日200MAブレイク | 49種 | 39.20% | BTC、ETHなど |
日足雲ブレイク | 4種 | 3.20% | BAT、XTZなど |
日足雲内 or 下 | 53種 | 42.40% | LUNA、SOL、NEARなど |
ビットコインとともに下落
今は先導役がビットコインであり、シルバーゲート報道でアルトコインも全体的に下落。
特に日200MAを上抜けていなかったコインは、サポートがなく下落率が高い傾向に。
NEMが一時200%まで吹き上げましたが、週足では長い上ヒゲで全戻し。
引き続き、金利→米国株(NASDAQ)→ビットコイン→アルトコインと連動する相場が続きそうです。
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